くらし&ハウス

暮らしの知恵

雨か、雪か? 記録的な大雪 予測困難だった理由 気象予報士 伊藤みゆき

2014/2/19

 2月14日から15日に本州の南岸を通過した低気圧の影響はまだ続いています。15日の朝、関東に最接近したころには、東京や横浜の雪を雨に変えましたが、気温が低いままだった北部や山間部、甲信地方には記録的な大雪をもたらしました。湿った重たい雪だったため、木々の倒木や家屋の倒壊なども多く招いてしまいました。徐々に復旧作業は進んでいますが、被害の全容は把握できていない状況です。

2月15日10時ごろまでの24時間の降水量(左)と降雪量(右)。雨としても記録的な大雨を降らせるほどの低気圧だったので、雪のまま降り続いた甲信地方や関東北部では記録的な積雪になった。千葉の勝浦の24時間降水量は2月1位の250ミリを超え、甲府の最深積雪は過去に例のない114センチに達した(気象庁HPより)

[左] 雪や風に耐えられなかったのか、太い枝が裂けるように折れていた [右] 至るところに雪だるまが作られていたが、そのそばには無残に折れた枝も散らばっていた (ともに、2月17日代々木公園)

 低気圧は18日現在、北海道の東の海上にとどまり、北海道には局地的な猛吹雪をもたらしています。そんな中、関東甲信地方にまた雪が…という予報が出ました。

 九州の西で発生した低気圧が、「南岸低気圧」として本州の太平洋側に雪を降らせるとみられたのです。

2月18日朝の天気図。北海道の東にあるのが、関東甲信地方に記録的な大雪をもたらした低気圧。北海道には低気圧周辺の混んだ等圧線がかかり、暴風が続いている。一方、九州の南にある前線や低気圧が次に関東甲信地方に雪を降らせるか心配されたが、陸地から離れた海上を通る予想(気象庁HPより)

 週半ばに本州の南を通過する低気圧は、これまで大雪を降らせた南岸低気圧のように「発達しながら陸地に近づく」ということはないとみられ、関東甲信地方への影響は小さくなる傾向です。18日11時発表の週間予報では、19日から20日についていた雪マークが消えています。

18日発表の山梨県の週間予報。20日も「くもり」だが、降水確率は40%。念のため降雪には用心を(気象庁HPより)

くらし&ハウス