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報道カメラマンのiPhone撮影塾

桜の写真、iPhone+ボール紙でこんなに奇麗に 報道カメラマンのiPhone撮影塾

2013/3/19

 日経新聞写真部のカメラマンが「手軽なカメラ」iPhoneを使った本格派写真撮影のノウハウを伝授するシリーズ。今回は急ぎ足でやって来た桜の開花宣言に合わせ、桜を奇麗に写真に収める効果的な撮影方法を紹介しよう。

 気象庁は16日、東京都内で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。統計を取り始めた1953年以降で最も早かった2002年と並ぶ早さで、約1週間で満開となる見込み。全国トップとなった福岡は13日に既に開花が発表されており、今後、各地の桜が続々と見ごろを迎える。都内の花見スポットも、今週末には大勢の人が訪れることだろう。

「寄り」でスッキリ

 さてさっそくだが、桜を奇麗に撮るコツとは何か――。それは背景処理に尽きる。余計なものを省く「シンプル写」で、今年の春はいままでにない印象的な桜の写真を残してみよう。

見上げたまま撮影すると散漫な写真になりがち
桜に近寄って枝や空を無くすとインパクトのある写真になる

 「奇麗だなぁ」。満開の桜を写真に収めようと意気込んでiPhoneで撮影してみたものの、後からiPhoneを見てみたら「こんなゴチャゴチャしてなかったはずなのに……」と首をひねったことはないだろうか。

 見たいものだけを感覚的に選び取る人間の目と違って、カメラはレンズに入ってくるものすべてを写してしまう。実際、普通にiPhoneを桜の木に向けて撮影すると、枝や花、葉、空…などが単調に等しく配置されただけの平板な写真になりがちだ。

 こうした事態を避けるには、通常の撮影位置よりもさらに桜に「寄って」みるといい。これだけで、周囲の余計な枝が写り込まず、桜の花そのものがぐっと見やすく写るはずだ。

ボール紙で背景をカット

普通に撮ると、背景がゴチャゴチャとして拡散した印象
背景にボール紙を配置するだけでスッキリした写真に

 桜の花びらだけを撮ろうとしても、普通の撮り方ではどうしても背景にほかの枝や空が写り込み、散漫な写真になってしまう。それに加えてiPhoneカメラの構造上、花びらのような同種の色柄がずらりと並んだ画面の場合、ピントの焦点が合いにくくなり撮影するのも厄介だ。

 そこで、こんな裏技を提案してみたい。背景がゴチャゴチャするのなら、思い切って背景を無くしてしまえばいいのだ。

 まず下敷きぐらいの大きさのボール紙を用意。撮影の際、それを桜の花の背後にかざして背景を無地にして撮影するという手だ。準備も簡単な上、たったこれだけで撮影時のピントも合いやすくなり、スッキリした写真となること請け合いだ。

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