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iPhoneで迫力のスポーツ写真 双眼鏡を活用

報道カメラマンのiPhone撮影塾

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NIKKEI STYLE

 iPhone(アイフォーン)などスマートフォン(スマホ)はメールや通話、インターネットだけでなく、高画質のカメラ機能を備えているのが大きな特徴だ。ちょっとしたポイントを押さえたり、小道具やアプリケーションを使えばプロ顔負けの写真が撮れる。本シリーズでは、日経新聞写真部のカメラマンが「手軽なカメラ」iPhoneを使った本格派写真撮影のノウハウを紹介する。1回目はiPhoneを望遠カメラにする術だ。

カメラマンがメジャーなスポーツを取材する時に必要不可欠なのが望遠レンズだ。サッカーやフィギュアスケートの撮影などでは、400ミリ単焦点の超望遠レンズを付けたカメラと、70-200ミリの望遠ズームレンズを付けたカメラの2台を使い分ける。

一方、iPhoneカメラの焦点距離は約35ミリ。この焦点距離はスナップや風景などを撮影するには適した画角だが、スポーツ競技の取材で遠くの選手の姿を撮るのは難しい。iPhoneで遠方を撮る方法はないのか。

本格派には双眼鏡や単眼鏡がおすすめ

調べてみると、iPhoneで遠方の被写体を撮影できる方法が2通りあることが分かった。1つは、スマホ専用の「簡易ミニ望遠レンズ」を装着する方法。もう1つは野鳥観察などに使われる双眼鏡や、スポッティングスコープと呼ばれる単眼鏡を、専用アダプターでiPhoneに装着する方法だ。

簡易型ミニ望遠レンズは家電量販店の携帯電話アクセサリーコーナーなどで入手でき、安いものなら3000円前後からある。ただ虫眼鏡のような安価な素材のため、画質もそれなりのレベルにしかならない。もっと本格的にiPhone望遠写真を撮りたいなら、双眼鏡などきちんとした観察機材をiPhoneに装着できるフォトアダプターの利用がおすすめだ。

日経写真部では、iPhone専用のフォトアダプターを発売した興和(名古屋市)から機材を借り、望遠写真撮影にトライしてみた。取り付け方法は簡単。(1)ケース一体型のフォトアダプター「TSN-IP4S」をiPhoneにかぶせ(2)スコープ(TSN-884)に装着する――だけだ。

iPhone5用のアダプターは現在市販されておらず(今春発売予定)、一体型ケースからアダプター部分を切り出し、両面テープなどで市販のケースに貼り付けるなどして改造し、iPhone4SとiPhone5のカメラ2台を用意した。

双眼鏡の焦点距離は、およそ300ミリ。手始めに日経新聞東京本社ビル(東京都千代田区)の窓から富士山を撮影してみた。

双眼鏡なしのiPhone単体で撮影すると、富士山は遠くにごく小さくしか写らない。しかし双眼鏡を装着すると、想像していた以上に迫力のある富士山の姿を撮ることができた。

内蔵カメラが光量を検知、シャッター速度は自動で固定に

スコープ付きiPhoneで次に挑んだのは、フィギュアスケートジャパンオープンの試合の撮影。だが結果は失敗。ブレてぼけた人影しか撮れなかった。暗くてピントが合わせにくい上、シャッター速度が遅く、ブレてしまった。写真がブレないために必要なシャッター速度は「1/焦点距離」が目安。例えば焦点距離が1000ミリ相当のスコープを装着した場合、1000分の1秒前後でシャッターを切らなければブレてしまう。

iPhoneの標準カメラアプリにはシャッター速度を変える機能がないため、フィギュア会場となる体育館内の光量の暗さを内蔵カメラが検知し、自動的に低速シャッター(約30分の1秒)に固定してしまっていた。「iPhoneでの望遠撮影には十分な光量が必要」が教訓となった。

そこで今度は双眼鏡付きiPhoneとスコープ付きiPhoneで、カメラマン2人がJリーグの日中の屋外ゲームを取材した。スコープを使った撮影はブレやすいため一脚を使用。当日は快晴で、かなり高速でシャッターを切ることができ、選手たちがボールを競り合う迫力のシーンが撮れた。

残る課題はピントだ。最近のデジタル一眼レフはすべてオートフォーカスだが、双眼鏡やスコープのピント合わせは基本的に手動。カメラマン2人も手動でピントリングを調節することに不慣れで、ピントを合わせたときには肝心なボールが行方不明、という事態が多発した。

置きピン・流し撮り…「伝統的技法」が威力発揮

そこで威力を発揮したのが、伝統的な撮影技術の一つ「置きピン」。実際の取材では、2010年のバンクーバー五輪で、モーグル競技のジャンプ台からふわりと姿を現す上村愛子選手を撮るときにも使った。コツは、数秒後の相手の動きと場所を的確に予測すること。今回の撮影ではボールの行く先を予想し、その場所に大体のピントを合わせておき被写体がくるのを待ち構えた。ただiPhone内蔵カメラは、シャッターボタンが表示された画面から指を離した瞬間にシャッターが切れる特徴がある。タイミング合わせには慣れも必要だ。

「連写撮影」できる特殊なアプリもあるが、一枚一枚の写真の画素数が極端に落ちるため、実用性は低い。結局、ボタン1回につき1枚ずつ撮影するiPhone付属の標準カメラアプリで、瞬間のシャッターチャンスを狙った。

失敗したフィギュアの撮影にも再挑戦。今度は一脚が不要で機動性も高い双眼鏡付きiPhoneを使い、置きピンと「流し撮り」を駆使した。動く被写体を追いながらとらえる流し撮りは、新人時代に、有馬記念で疾走するサラブレッドの撮影で初めて経験。被写体の動きの速さを読むのがポイントで、今回もNHK杯のエキシビションで演技する浅田真央選手の姿をしっかりととらえることができた。最新鋭デジタル機器のiPhoneだが、こうした伝統的技術も併せることで、よりいい写真を撮影できるというわけだ。

(写真部 小林健・寺沢将幸)

 米アップルのスマホ「iPhone5」のカメラ機能は8メガピクセル。この画素数は2004年のアテネ五輪で世界中のプロカメラマンが使用した当時の最新型一眼レフとほぼ同じ。ならば報道カメラマンの経験と技術でiPhoneは取材現場でも使えるのでは――。そんな発想で始めた企画「iPhone×Press Photo」。日経写真部のカメラマン2人が一眼レフの代わりにiPhoneを手に現場を巡り、関連機材やアプリケーションを使いながら新たな写真表現を探る。日経写真部は公式ツイッター@nikkeiphotoで【iPhonegraph】としてiPhone写真を掲載。「iPhone×Press Photo」では野球編、ラグビー編などiPhoneで撮影した写真特集を連載中。

望遠レンズ付きiPhoneで撮影したスポーツ写真の例(「iPhone×Press Photo」より)

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