MONO TRENDY

報道カメラマンのiPhone撮影塾

iPhoneで迫力のスポーツ写真 双眼鏡を活用 報道カメラマンのiPhone撮影塾

2013/2/5

 iPhone(アイフォーン)などスマートフォン(スマホ)はメールや通話、インターネットだけでなく、高画質のカメラ機能を備えているのが大きな特徴だ。ちょっとしたポイントを押さえたり、小道具やアプリケーションを使えばプロ顔負けの写真が撮れる。本シリーズでは、日経新聞写真部のカメラマンが「手軽なカメラ」iPhoneを使った本格派写真撮影のノウハウを紹介する。1回目はiPhoneを望遠カメラにする術だ。
双眼鏡(右上)やスポッティングスコープ(左上)などをiPhoneに装着する専用アダプターセット

 カメラマンがメジャーなスポーツを取材する時に必要不可欠なのが望遠レンズだ。サッカーやフィギュアスケートの撮影などでは、400ミリ単焦点の超望遠レンズを付けたカメラと、70-200ミリの望遠ズームレンズを付けたカメラの2台を使い分ける。

 一方、iPhoneカメラの焦点距離は約35ミリ。この焦点距離はスナップや風景などを撮影するには適した画角だが、スポーツ競技の取材で遠くの選手の姿を撮るのは難しい。iPhoneで遠方を撮る方法はないのか。

■本格派には双眼鏡や単眼鏡がおすすめ

 調べてみると、iPhoneで遠方の被写体を撮影できる方法が2通りあることが分かった。1つは、スマホ専用の「簡易ミニ望遠レンズ」を装着する方法。もう1つは野鳥観察などに使われる双眼鏡や、スポッティングスコープと呼ばれる単眼鏡を、専用アダプターでiPhoneに装着する方法だ。

 簡易型ミニ望遠レンズは家電量販店の携帯電話アクセサリーコーナーなどで入手でき、安いものなら3000円前後からある。ただ虫眼鏡のような安価な素材のため、画質もそれなりのレベルにしかならない。もっと本格的にiPhone望遠写真を撮りたいなら、双眼鏡などきちんとした観察機材をiPhoneに装着できるフォトアダプターの利用がおすすめだ。

 日経写真部では、iPhone専用のフォトアダプターを発売した興和(名古屋市)から機材を借り、望遠写真撮影にトライしてみた。取り付け方法は簡単。(1)ケース一体型のフォトアダプター「TSN-IP4S」をiPhoneにかぶせ(2)スコープ(TSN-884)に装着する――だけだ。

双眼鏡を装着したiPhone4S(右)とスコープを装着したiPhone5
(2)スコープに装着する
(1)iPhoneにケース一体型のフォトアダプターを装着する

 iPhone5用のアダプターは現在市販されておらず(今春発売予定)、一体型ケースからアダプター部分を切り出し、両面テープなどで市販のケースに貼り付けるなどして改造し、iPhone4SとiPhone5のカメラ2台を用意した。

双眼鏡付きiPhone5で撮った富士山(12年11月)
iPhone5単体で撮った富士山(2012年11月)

 双眼鏡の焦点距離は、およそ300ミリ。手始めに日経新聞東京本社ビル(東京都千代田区)の窓から富士山を撮影してみた。

 双眼鏡なしのiPhone単体で撮影すると、富士山は遠くにごく小さくしか写らない。しかし双眼鏡を装着すると、想像していた以上に迫力のある富士山の姿を撮ることができた。

MONO TRENDY新着記事

ALL CHANNEL