フード・レストラン

ホントが知りたい 食の安全

回転ずしが安くておいしい理由 ホントが知りたい食の安全 有路昌彦

2013/4/20

 私の家族が魚好きなのは以前にも書きましたが、なかでも特に寿司や刺身が大好きです。まだ幼い息子も頻繁に「寿司食べたい」とか「ブリ食べる」とかねだってくるので、相当好きなようです。

 私自身も、最も好きな食べ物はと聞かれると、迷わず寿司・刺身、と答えます。夜疲れて帰ってきたときに、一杯の地酒と数切れの刺身があれば、それで十分幸せになります。

 小学生を対象にしたアンケートでも大好きな食べ物ランキング1位は寿司・刺身。「魚離れ」と言われていますが、実は、何年も不動の人気です。魚離れの最も大きな要因は、分析の結果、日本人がちょっと貧乏になってきて、より安い鶏肉や豚肉を食べる機会が増えたからという事情が大きいようです。

■外国人は日本の寿司にビックリ

 「生の魚」である寿司や刺身は、世界的に珍しい食形態と言われてきました。外国人からすると奇怪に見える、という話もかつてはありました。

 自分の経験で言うと、フランスやアメリカで寿司を食べても、あんまりおいしく感じません。日本の寿司にあった米が手に入らないということもあるでしょうが、最も大きな部分は「ネタ」の違いです。

 あちらではサーモンの握りですら一皿7ユーロ(約900円)もするので、とんでもない高級料理。それなのにおいしくない。本当においしい店もありますが、それは驚くほど高いお値段です。回転寿司で一皿100円というのが当たり前なのは、世界で日本だけなのです。

 なぜ可能なのか、考えたことはありますか? ネタとなる魚の鮮度保持に関しては世界で唯一と言える流通網を持っているからなのです。この流通網のおかげでおいしい寿司や刺身を安い値段で食べることができるのです。

 なお、外国から日本に来る人の多くは日本の寿司や刺身の値段の安さに仰天し、そして味に仰天します。おいしさは世界共通だということでしょう。

フード・レストラン