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きらら397は○、キラキラは× コメの名前どう決まる

2013/5/14

北海道の新品種は「ゆめぴりか」や「きたくりん」などユニークなものが多い(東京・目黒の米穀店、スズノブ)

 「きたくりん」「ほっかりん」「風さやか」……。米穀店をのぞいたら、見慣れない名前のコメがあった。聞けば新品種だという。そういえば近所のスーパーでも「つや姫」や「ゆめぴりか」などの新顔が目に付く。どれもコメの名前とは思えないような、個性的な名前だ。これらの名前、どうやって決まるのだろうか。

■「空育172号」→「きたくりん」、「上育453号」→「ゆめぴりか」

 北海道産の「きたくりん」は、2月に名前が決まったばかり。北海道農産振興課によると、病気に強く、農薬を減らせることから、クリーンを意味する「くりん」と北海道の「きた」を組み合わせた。北海道中心に試験的に販売している段階で、道外では一部の米穀店でのみ扱っているという。

 それまでは「空育(くういく)172号」という系統名がついていた。系統名とは、その品種が育成された試験場の地域名と番号を機械的に振った名前だ。「空育」の場合、空知管内にある中央農業試験場の水田農業グループが開発した、という意味。ちなみに「きらら397」は上川農業試験場が育成し、「上育(じょういく)397号」と呼ばれていた。

 北海道農産振興課によると、「きたくりん」は関係者に候補を挙げてもらい、その中から決めたという。北海道で4割の作付面積を占める主力銘柄「ななつぼし」と同じやり方だ。

 一方、このところよく見かけるようになった「ゆめぴりか」は広く一般に名称を募った。3千を超える候補の中から最後は専門家で構成する選考委員会が決めたという。「ぴりか」とはアイヌ語で「美しい」を意味している。系統名は「上育453号」だった。

 北海道がコメの名前を一般公募したのは、1988年の「きらら397」から。2万通もの応募の中から「きらら」が選ばれ、そこに系統名の「397」を加えた。個性的な銘柄名の先駆けとなったコメだ。

■「つや姫」、命名時の対抗馬は「山形97号」「出羽穂の香」「おしんちゃん」……

 一般公募したものの、曲折があったのが山形の「つや姫」だ。

 山形県がブランド化を目指し、全国に募集を呼びかけたのが2008年8月。わずか1カ月で3万を超える応募があり、県がその中から商標登録されているものや誤解を招くようなものを避けて選抜し、県民投票にかけた。候補となったのは以下の7点。

 「山形97号」「つや姫」「一の穂」「出羽穂の香」「千年の恵」「おしんちゃん」「めでためでた」

 結果は予想外だった。

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