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紙より本当に魅力的? 電子書籍「10の疑問」

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 購入から閲覧、管理まで何かと分かりづらい電子書籍サービス。どんな端末、どんなストアを利用したらいいのでしょうか。どんな電子書籍を購入できるのでしょうか。また、紙の本と比べてどんなところに魅力があるのでしょうか。これから快適な"電子書籍ライフ"を始めるために、誰もが感じている素朴な疑問を一気に解消していきます。

【Q1】電子書籍を読むには、専用端末を買わないとダメ?

【A1】利用する電子書籍ストアによっては、スマートフォンやタブレット端末、パソコンからでも電子書籍を閲覧できます。

電子書籍を読むには、専用の電子書籍端末が必要だと思い込んでいる人はいないだろうか。確かに電子書籍は紙と違い、書籍や雑誌をデジタル化した"データ"を販売している。なので、それらのデータを読むために、何らかの閲覧端末が必要になる。

しかし、必ずしも専用の電子書籍端末が必要なわけではない。それどころか、iPhone(アイフォーン)やiPad(アイパッド)といったiOSを搭載した端末、Android(アンドロイド)OSを搭載したスマートフォンやタブレット端末、さらにはパソコンでも電子書籍を読める環境(アプリ)が整いつつある。

専用の電子書籍端末をわざわざ買わなくても、普段持ち歩いているスマートフォンやタブレット端末で、十分に電子書籍を楽しめるのだ。例えば話題のアマゾンは、電子書籍ストアの「Kindle(キンドル)ストア」を利用できる専用端末や各種OSに対応したアプリを提供。紀伊國屋書店は、WindowsやMac OS、Android、iOS向けに電子書籍を購入・閲覧できるアプリ「Kinoppy(キノッピー)」を提供しているだけでなく、ソニーの電子書籍端末「Reader(リーダー)」向けのアプリも用意している。また、専用端末「Lideo(リディオ)」を12月に発売した電子書籍ストア「BookLive(ブックライブ)!」は、iOSアプリやAndroidアプリ、Windowsアプリに加えて、Windows Phoneと呼ぶマイクロソフトのスマートフォンOSに対応したアプリまで提供中だ。

長年、電子書籍専用端末一本でやってきたソニーの電子書籍ストア「Reader Store」も方針を転換。Android用のストアアプリを配布した。iOSについても、将来的には対応したいとしている。

同じく、今のところ専用端末でしか読めない、楽天の電子書籍ストア「kobo(コボ)イーブックストア」も、近いうちにスマートフォンやタブレット端末向けのアプリを公開する予定だ。

このように、専用端末をわざわざ買わなくても大丈夫。手軽に電子書籍を試してみたいなら、スマートフォンやタブレット端末のストアアプリから始めてみるとよいだろう。

【Q2】購入した電子書籍はどうやって保管するのでしょうか

【A2】クラウド上からいつでもダウンロード可能(一部を除く)。パソコン内にバックアップできる端末もあります。

電子書籍は紙の本と違い、購入しても現物が手元に届くわけではない。あくまで本のデータを、電子書籍ストア上からダウンロードできるようになるだけだ。このため購入した本のデータをいかに管理していくかが重要になる。

では、購入した書籍は、どこに保存されるのか。大きく3つの場所がある。まずは、購入した電子書籍ストア上だ。ここには、自分がどんな本を購入したかという記録が残っている。この購入履歴を元にして、過去に購入した本を再ダウンロードできる。

例えば、Kindleストアなら、購入後クラウド上の本棚にダウンロードした本が片っ端から登録される。端末内にない本は、このクラウド上の本棚からダウンロード可能だ。

2つめの保存場所は、ストアからダウンロードした書籍が並ぶ端末内の書棚(ライブラリ)。書籍データが端末のフラッシュメモリー内に保管されている状態だ。本を読んでいるときの状態といってよい。

最後は、読み終わった本を管理する場所。これは端末やストアによって異なる。Kindleなどは端末上から本を削除してもクラウド上で管理できる。ソニーのReaderは、クラウド上に加えて、パソコン内に書籍データをバックアップできるようになっている。大切なデータを失わないよう、利用するストアに合った管理方法を取っていこう。

【Q3】一度購入した書籍は、何度でもダウンロードできる?

【A3】ダウンロード期間は、出版社によって変わります。期間を設けていないところ、購入してから1年間としているところなどがあります。

大枚をはたいて購入した電子書籍の数々。紙の本と同じように、自分の所有物として、いつまでも読めるのか。

結論からいうと、閲覧期間を制限している電子書籍ストアはない。購入後、端末内に書籍のデータをダウンロードしておけば、いつまでも自由にその書籍を読める。紙の本と違い、紙が破れたり、日焼けしたりといった物理的な損傷もなく、いつまでもきれいな状態で、書籍を所有できる。これは電子書籍の大きなメリットだ。

しかし、購入した本を電子書籍ストア上からいつまでもダウンロードできるかという点については、購入した本の出版社(の方針)や、利用するストアによっても変わってしまう。

例えば、『週刊少年ジャンプ』のコミックスなどは、ソニーのReader Store上ではダウンロード期間が1年間に制限されている。購入して1年が経過してしまうと、もうダウンロードできないのだ。同じ作品でも、Kindleストアではダウンロード期限を設けていない。

また現段階では、販売している本のデータには、各ストアのアプリでしか閲覧できないように制限(DRM)がかけられている。このため、ストアがなくなれば、購入した本が再ダウンロードできなくなる危険も残っている。

【Q4】電子書籍の専用端末と汎用端末はどこが違うのでしょうか。

【A4】モノクロの専用端末は、紙の本に近いのが特徴。バッテリーも長寿命です。汎用端末はカラーが中心。保存容量も豊富です。

大きく2タイプに分けられる電子書籍端末。一つは、電子書籍ストアが販売する専用端末。もう一つは、スマートフォンやタブレット端末と呼ばれる汎用端末だ。

どちらも本を読むという目的は同じだが、閲覧に向いた書籍と不向きな(閲覧できない)書籍がある。どのように使い分ければいいのか。基本的な違いを理解しておこう。

まず専用の電子書籍端末から。こちらは、「電子ペーパー」とか「EInk」(イーインク)と呼ばれるモノクロの表示素子を搭載しているのが特徴。紙に近い感覚で使え、明るい屋外でも読みやすい。文字モノと呼ばれる書籍コンテンツとの相性は抜群だ。バッテリー駆動時間も長い。1回のフル充電で1週間以上駆動する。

一方で、専用端末はカラーコンテンツには不向きだ。解像度も低く、マンガなどのコンテンツは1ページ開くごとに画面をリフレッシュ(表示内容を一度完全に消去してから次の画面を表示)する必要があるなど、スムーズさに欠ける。

この点、汎用のタブレット端末は快適。カラー液晶で、解像度も遙かに上だ。紙のコミックと同じように、見開き表示にしても10型前後のタブレット端末なら、文庫版コミックを読むのとほぼ同じ。専用端末よりも記憶容量が大きいので、データ容量の大きなマンガも多数持ち運べる。

【Q5】3GとWi-Fiの両方に対応したモデルとWi-Fi専用モデル、どちらの端末がおすすめ?

【A5】電子書籍を持ち歩くだけなら、Wi-Fi専用モデルで十分。3G・Wi-Fi両対応モデルを選ぶなら、通信料無料の端末が狙い目です。

電子書籍の専用端末には、搭載する通信機能でも2タイプに分けられる。1つは無線LAN(Wi-Fi)のみの端末。もう1つは、Wi-Fiに加え、携帯電話会社のデータ通信網(3G=第3世代携帯電話、など)を利用できる端末だ。

3G・Wi-Fi両対応モデルのメリットは、屋外でも購入した書籍データを端末にダウンロードできること。気になる通信料金も、アマゾンの「Kindle Paperwhite」(NTTドコモ回線に対応)や、BookLiveのLideo(WiMAX対応)のように、通信料無料という端末も登場してきた。こうした3G回線は書籍データをダウンロードするには遅く、Wi-Fiの補完的なものなので、必須ではないが、仕事で外回りが多いなど、主に屋外で利用する人なら検討する価値はある。

【Q6】購入したコンテンツは、複数の電子書籍端末で読めますか。

【A6】電子書籍ストアで購入した作品は、複数の対応端末で同時に読めます。利用できる端末数はストアによって異なります。

屋外ではスマートフォン、自宅ではタブレット端末やパソコン。もしも1人で複数の端末を利用しているなら、電子書籍の特徴を生かした読書ができる。それは、購入した書籍データを複数台の端末に登録し、それぞれを同期させながら読んでいく方法だ。

大手の電子書籍ストアでは、書籍を閲覧する端末を、3台や5台など複数台登録できる。利用する端末すべてに電子書籍アプリを導入。さらに書籍をダウンロードしておけば、利用する場所に応じて、最適な端末で電子書籍を閲覧できる。

【Q7】購入できる本の種類や数が心配。書籍やコミック以外は読めない?

【A7】大手出版社も電子書籍化に積極的で、紙とほぼ同時に刊行されるものも多く、ベストセラー本はだいたいそろっています。コミックや雑誌を含めコンテンツ数は急速に増えていくでしょう。

毎月たくさん本を読んでいると、あっという間に部屋の中が読み終わった本で占領されてしまう。できることなら保管場所の不要な電子書籍に切り替えたい。でも、買いたい本が少なそうだと考え、二の足を踏む人もいる。

確かに、従来型の携帯電話向けに販売されていた電子書籍は、書店で販売される本とは形態が違っていた。本の種類も限られていた。

一方、現在主流なのは、書店で販売されている書籍と全く同じモノだ。しかも、紙の本と同時刊行(原則、紙の本が発売されてから3週間以内)している講談社をはじめ、大手出版社も電子書籍化に積極的になっている。

ベストセラーの本はおおむねそろっているというのが、現在の電子書籍ストアだ。契約の関係で、電子化を認めていない作家の作品はごっそり抜け落ちているが、紙の本と違って絶版がないため、今後もコンテンツ数が右肩上がりで増え続けていくはず。

文字モノが充実する一方で、コミックや雑誌の電子書籍も着実に増えてきた。特に、タブレット端末の登場で本来の紙に近い形で読めるようになり、人気が高まりつつある。

またiPadでは、雑誌を購読できる「Newsstand」というアップル純正のアプリも用意されている。このNewsstandは、雑誌を1冊ごとに買うのではなく、購読期間を購入する仕組みになっている。電子書籍市場の拡大にともない、本との接し方も変わりつつあるのだ。

【Q8】電子書籍は紙の本よりも安く買えるってホント?

【A8】安い電子書籍はごく一部にすぎません。国内の電子書籍は、紙に近い価格で販売されているのが大半です。ただし、一定期間、安売りすることもあります。

米国などでは、紙の本よりも電子書籍の方が大幅に安い…。そんな話を聞いたことはないだろうか。そうした期待を持って国内の電子書籍ストアを見ると、あまり紙の本と変わらない金額にガッカリするかもしれない。

米国では販売価格を自社で決めているアマゾンも、国内では出版社が定めた価格で販売するケースが多くなっている。ときおり、期間限定のキャンペーンなどで大幅な割引をするケースもあるようだが、基本は紙の本と同じだと考えておくとよいだろう。

【Q9】汎用端末の電子書籍アプリに、無料と有料があるのはなぜ?

【A9】電子書籍アプリには、書籍1冊を丸ごとアプリ化して有償販売するものと、ストアとして無料配布し、別途、作品を購入させるものがあります。

スマートフォンやタブレット端末など、汎用の電子書籍端末を利用するとき、気になるのが各端末のアプリストアで配布(販売)されている電子書籍アプリの存在だ。

実は、一口に電子書籍アプリといっても2種類ある。大手の電子書籍ストアが配布している「ストア型」アプリと、書籍1冊を丸ごとアプリ化して販売する「単体型」の電子書籍アプリだ。

ストア型の電子書籍アプリは、アプリ内で書籍を販売する仕組み(アドオン課金)で、パソコンやモバイル端末のブラウザーで購入した書籍をダウンロードして読むためのもの。つまり、電子書籍を選択・購入するストア機能を持つだけでなく、購入した電子書籍を端末上で管理したり、書籍を閲覧したりするためのリーダー(読書)機能を備える。このためストア型の電子書籍アプリの大半は、無料で配布されている。

一方、単体型の電子書籍アプリは、有料で販売されているものが大半。こちらは書籍を別途購入するものではなく、アプリ自体が電子書籍だからだ。ストアのような機能はなく、書籍を表示するリーダー機能と書籍データを併せて販売している。このためアプリを購入すれば、すぐに汎用端末上で本を読める。

本を1冊ずつ購入するという意味では、単体型の電子書籍アプリは分かりやすい。しかし、何冊も購入していくと、今度は管理が大変になる。このため現在は、ストア内の書庫や本棚(ライブラリ)に購入した本を並べて管理できるストア型のアプリが主流になってきた。

【Q10】立ち読み(試し読み)はできますか。

【A10】電子書籍ストアの多くは、サンプル版や試し読みの機能を用意しています。書籍やコミック、雑誌の冒頭や一部分を無料で読めます。

街中の書店では、本を購入する前に中身をパラパラめくり、面白いかどうかを確かめる人をよく見かける。しかし電子書籍では、そうした確認はできないと思っている人も多いだろう。でもご安心を。大半の電子書籍ストアでは、立ち読み(試し読み)機能を用意している。

Kindleストアの場合は、購入ボタンのすぐ下にある「今すぐ無料サンプルを送信」というボタンを押せば、登録している端末に選んだ書籍の冒頭部分が送信される。読めるページは限られるものの、何も読めないよりはいい。

(ライター 原如宏)

[ムック『これ1冊で完全理解 電子書籍』の記事を基に再構成]

[参考]日経BPパソコンベストムック『これ1冊で完全理解 電子書籍』(2012年12月7日発売)では、快適な電子書籍ライフを送りたい人のために、「Kindle(キンドル)」や「iPad mini(アイパッドミニ)」など電子書籍の利用に向く端末や、主要な国内の電子書籍ストアを紹介。本当に役に立つ端末やサービスはどれか、実際の使い勝手はどうかといった、誰もが知りたい電子書籍の実像を分かりやすく解説。

これ1冊で完全理解 電子書籍 (日経BPパソコンベストムック)

監修:西田宗千佳
出版:日経BP社
価格:980円(税込み)

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