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女子高生が夢中のトリック写真 iPhoneで挑戦

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NIKKEI STYLE

女子高生が火付け役となって交流サイト(SNS)などで一躍有名になった「マカンコウサッポウ」と呼ばれる写真手法をご存じだろうか。中央に立つ人から発せられた「見えない気の力」で周囲の人がはじき飛ばされているように見えるトリック写真のことだ。これ以外にも、遠近法を利用した写真など、ユーモアあふれた作品が高校生を中心に流行している。今回はこうした「トリック写真」をiPhone(アイフォーン)で撮影する方法やコツを紹介したい。

連写アプリで「マカンコウサッポウ」

これらの写真の特徴は、撮影に複数の仲間が必要なことで、皆で協力して写真が完成した時の達成感はひとしおだ。

埼玉県に住む女子高生によれば、「マカンコウサッポウ」は高校1年生の終業式にクラスメートと撮影したという。同じ呼び名で漫画「ドラゴンボール」で登場人物が使う「魔貫光殺砲」という技があるが、直接これをまねしたわけではないという。

写真の撮影方法自体は単純だ。ポーズを取らせた人の周囲に「ジャンプ役」を半円状に配置する。iPhoneのモニター画面を見ながら、ジャンプした状態を想像しながら構図を決めよう。あとは両手をまっすぐ前に出して、両足が両手につくように全員で「真上に」ジャンプして、最高地点に達した瞬間を撮影する。

しかしiPhoneの標準カメラアプリでは連写機能が付いておらずジャンプの瞬間を撮り逃しがちだ。女子高生も「iPhoneの連写アプリを使用した」とのこと。そこで連写撮影が可能な「Snappy Cam」を使ってチャレンジしてみた(「iPhone撮影塾」連写アプリ編参照)。子供たちに集まってもらい「3、2、1、0」と掛け声をかけてタイミングよくジャンプしてもらった。あとは繰り返すのみ。5回ほど跳んでもらったところ、ブレ気味だが「吹っ飛んでいる」ように見える写真を撮影できた。

撮影後、ジャンプしすぎて上気した顔の子供たちがiPhoneに集まり笑う姿が印象的だった。快晴時に屋外で行えば、ジャンプする足元に影ができて、より空中に浮かんでいる様子が再現できるはずだ。

米版ジャンプ写真「ベイダリング」に挑戦

女子高生が「発明」した「マカンコウサッポウ」は海を渡り、アメリカ国内ではSF映画「スター・ウォーズ」のパロディーに焼き直された。悪役のダース・ベイダーが不思議な力(フォース)で相手のノドを締め上げるという技をまねた写真で「ベイダリング」と呼ばれる。

震災関連取材で訪れていた福島県南相馬市の県立小高工業高校のバスケットボール部員の協力のもと、撮影にトライしてみた。まずはベイダー役がジャンプ役に向かって手をかざす。ジャンプ役の部員たちがのど元を押さえて苦しみの表情を浮かべながらジャンプするとユニークな写真ができあがった。ポーズが比較的単純なので、ジャンプする人の手足の格好がポイントとなる「マカンコウサッポウ」よりも難易度は低くおすすめだ。

連写アプリはその性質上、一枚の写真の画質が低くなるのが欠点。そこで今度は思い切って「一回のシャッターチャンス」にかけて撮影してみた。

この連載で以前にも触れたことがあるが、iPhoneのシャッターは「画面から指を離した瞬間」に切れる。そのため、あらかじめ指を画面に触れた状態でスタンバイし、ジャンプの最高到達点の少し前の瞬間にその指を離す、というのがうまく撮影するコツだ。それでもタイミングを合わせるのは難しく、部員たちには20回以上もジャンプしてもらった。その甲斐あって満足のいくクオリティーの写真を撮影することができた。

遠近法で「進撃の巨人」ごっこ

手前は大きく、奥は小さく写るという遠近法を利用したトリック写真は昔からあるが、そのモチーフに、人気漫画のテイストを加えたのが「進撃の巨人」ごっこだ。

「進撃の巨人」とは、人間を食べる不気味な巨人が巣くう世界で、人類が絶望的な戦いを挑むというストーリーの大人気漫画。味方が容赦なく巨人に食べられるショッキングなシーンが多く、それをパロディー化した写真が数多く投稿されている。

今回は、後輩のカメラマンをモデルにスタジオで2人きりで撮影してみた。「取材中に巨人に襲われた人」という設定で、後輩に望遠レンズを付けたカメラを持たせて撮影を開始。距離が必要な写真なので、狭いスタジオでの再現はなかなか難しい。しかも不自然な格好のままシャッターを遠隔で操作するレリーズ撮影のため、困難を極めた。

捕まった感じを再現するためにモデルの後輩カメラマンをつま先立ちにさせるなどして、とりあえず一枚撮影完了。ただスタジオ内だと雰囲気もいまひとつ。そこで小高工業高校の生徒にもう一度お願いすることにした。

同漫画の大ファンだという高校1年生の古山聡亮君(15)たちが喜んで協力してくれたが、ミリ単位での人の配置が非常に難しかった。いろいろと試した結果、まずは三脚でiPhoneを固定して写真の枠を決め、それから人を配置する、という手法が割とうまくいった。そのほかにも、背中にペットボトルなどを入れて「巨人につままれている」感じを演出するなど、無数の工夫があるとのことだ。

ツイッターやフェイスブックなどのSNSを通じて世界中に広がり話題となった「マカンコウサッポウ」。"発明"した女子高生は「普段からジャンプする写真を撮影してきたから、特に参考にしたものはない」と屈託ない。

実は、ジャンプ写真そのものの歴史は長い。米写真家のフィリップ・ハルスマンの写真集「Jump Book」はマリリン・モンローからリチャード・ニクソンまで、有名人がジャンプしている楽しい写真集だ。「ジャンプには人の素の部分が出る」というハルスマンの持論に従い、私も芸能人のポートレート写真などでジャンプさせたこともあったが「マカンコウサッポウ」の発想にまでは至らなかった。

今回撮影に協力してもらった小高工業高校の5人が持っている携帯はいずれもスマートフォン(スマホ)。学生らしいノリと楽しさと工夫で独創的な写真を産み出し、スマホ一つで世界に拡散させていく姿に、デジタル・ネーティブ世代の底力を見た。

(写真部 小林健・寺沢将幸)

 米アップルのスマホ「iPhone5」のカメラ機能は8メガピクセル。この画素数は2004年のアテネ五輪で世界中のプロカメラマンが使用した当時の最新型一眼レフとほぼ同じ。ならば報道カメラマンの経験と技術でiPhoneは取材現場でも使えるのでは――。そんな発想で始めた企画「iPhone×Press Photo」。日経写真部のカメラマン2人が一眼レフの代わりにiPhoneを手に現場を巡り、関連機材やアプリケーションを使いながら新たな写真表現を探る。日経写真部は公式ツイッター@nikkeiphotoで【iPhonegraph】としてiPhone写真を掲載。「iPhone×Press Photo」では野球編、ラグビー編などiPhoneで撮影した写真特集を連載中。

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