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新作公開 「エヴァンゲリオン」が拓く、アニメ制作の新スタイル 日経エンタテインメント!

2012/10/15

 アニメという枠を飛び越え、全世界的規模の拡大を見せる「エヴァンゲリオン(エヴァ)」。前作の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」は動員300万人、興収40億円の大ヒットとなったが、同じシリーズの最新作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」が2012年11月17日に公開される。公開を前に盛り上がる同作品の制作の裏側に迫った。

(C)カラー・GAINAX

 1995年から翌96年にかけて放送されたオリジナルテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」。主人公の少年、碇シンジが、人型決戦兵器エヴァンゲリオンに搭乗し、正体不明の敵と戦うことになる。

 戦いの理由すら曖昧な謎の多いストーリー、綾波レイやアスカといった個性的なキャラクターや、斬新なメカデザイン、明朝体の文字による印象的な演出が若者の心をつかみ、ビデオソフトや関連グッズが飛ぶように売れる大ブームとなった。アニメ作品がサブカルチャーとしての枠を超えて一般を巻き込む、「社会現象」の先駆け的な作品でもある。

■12年目にして「再起動」

 そんな「エヴァ」が新たな動きを見せたのは、テレビアニメ版から12年後の2007年。生みの親である庵野秀明総監督のもと、テレビアニメ版をベースに、新たなエピソードを加えて「リビルド」された映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」が公開された。

「序」の公開は85館でスタートし、「破」では120館まで拡大。「Q」ではその倍近くの館数で公開予定。ソフトは発売される度に初動記録をぬりかえた。(DVD、BDの数字はオリコン調べ)

 全4部作とアナウンスされた「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ1作目の「序」は興行収入20億円、その後2009年に公開された2作目「破」は動員300万人、興行収入40億円という大ヒットを記録した。2012年11月17日には、3作目となる「Q」が公開を控える。

 1995年から数えきれない関連商品が展開されている「エヴァ」の市場は推定で1500億円超。今もなお拡大し、日本のアニメ界、そしてエンターテインメントの金字塔として君臨する。

 しかし、テレビアニメ版と新劇場版には、実は「制作方法」に大きな違いがある。

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