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風呂の湯も感染源…怖いノロ、インフルエンザ対処法

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NIKKEI STYLE

 高熱が出るインフルエンザや嘔吐や下痢に苦しむノロ、苦しい咳が長引き、重症化すると肺炎を起こしやすいRSなど、この冬はインフルエンザ以外にも、ウイルス性の「お腹カゼ」「咳カゼ」に注意したい。原因別に重症化対策を紹介しよう。

冬に注意したい咳の「RS」とお腹の「ノロ」

帰省などで多くの人が移動する年末年始。「動く密閉空間」である飛行機や列車などに乗る機会も増える。実はこの「大移動」で、一部地域の流行だったカゼやインフルエンザが全国的な大流行に発展しやすい。

感染症に詳しいさいとう小児科内科クリニック(東京都西東京市)の斉藤喜親院長は、「休み明けに体調不良を感じたらすぐ病院へ。近年、その場で原因菌やウイルスを特定できる迅速診断が普及している。原因を突き止め、適切な対策を打つことで、肺炎などの重症化や家族間の二次感染を防げるようになってきた」と話す。

大まかに症状で分類すると「熱が出る」「咳が出る」「嘔吐・下痢をする」の3種で、原因になる菌やウイルスを大別できる。

乳酸菌に予防や症状の軽減効果が
 日常的に乳酸菌をとっていると、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症にかかりにくい、重症化しにくいとの研究報告が多数出てきている。最近はラクトフェリン入りのヨーグルトの摂取でノロウイルスに感染しにくくなるという研究も。この季節、腸内環境を整え、免疫力を上げておくことは自分でできる有効な対策の一つといえる。

今冬はすでに、咳の出る「RSウイルス」と嘔吐と下痢の「ノロウイルス」の感染症が流行中で、注意が必要だ。「感染してすぐ症状が出る子どもと違い、特にRSなどは症状に無自覚な大人がキャリアとなって家庭に持ち込んでいることも多い。幼児や高齢者がいる家庭では特に要注意」(斉藤院長)。原因別に薬での初期治療が有効な場合もあり、症状を和らげる対症療法の薬も違ってくる。

例えば従来、タミフルやリレンザが使われてきたインフルエンザの初期治療では、昨シーズンから普及し始めた点滴の抗ウイルス薬「ペラミビル」が注目。「耐性菌が出ておらず、脳に影響が出にくい」(斉藤院長)という。

感染ルートは、くしゃみや咳などからの飛沫感染、それらを触った手などを経由して口や鼻から体内に入る媒介物感染など。嘔吐・下痢のノロ、ロタは感染力が強く、乾燥した吐しゃ物中のウイルスが空中に拡散したものを吸い込んで感染することも。街路の吐しゃ物には近づかないほうが賢明だ。風呂の湯も要注意だ。家庭内で吐しゃ物などを処理する際は次に紹介する方法を参考に徹底したい。

予防策は、自分がかかっていなくても満員電車などの密閉空間ではマスクをつけ、外出後は手洗い、換気も頻繁に行うこと。「当たり前のこと」の徹底を。

~ カゼ・インフルエンザQ&A ~
Q.迅速診断はどこで受けられる?
A.小児科が充実。情報は保健所でも
 保健所のサイトに迅速診断が受けられる医療機関リストがあったり、電話での問い合わせを受け付けている。一般的には、内科より小児科の方が検査キットの準備数が多い。事前に電話で確認してから受診を。
Q.お風呂のお湯から感染しない?
A.感染者の入浴は最後に
 菌やウイルスは種類によって感染力に差はあるが、熱に強く、摂氏55度以上で殺菌に30分以上かかるものもある。病気の人が湯船につかるのは最後にし、お湯は捨てよう。バスタオルなどは家族と共用しないこと。
Q.インフルエンザ予防接種これから受けても有効?
A.今からでも、重症化を防ぐのに役立つ
 年明けに、それまで流行していたインフルエンザと違うウイルスが地域に流入し、流行するのはよくある話。今から接種を受ければ、かかったときの重症化を防げる。受験生は2度目を接種すれば安心。医師に相談を。

吐しゃ物の処理は厳重に

感染力が非常に強いノロやロタは、病気の人の便や吐しゃ物を触って感染するほか、汚物などが乾燥して空気中に拡散したウイルスを吸い込んで感染することも。処理時の消毒は徹底的に。

【 吐しゃ物そのものを処理するとき 】

1.マスク・手袋・エプロンでガード

マスク、手袋で手や口を多い、できるだけ長めのエプロンを着用。

2.消毒液を作る

3Lの水に対し、家庭用塩素系漂白剤50mlを混ぜた消毒液を作る。大きめのゴミ袋も用意。

3.古新聞で汚物を静かに集める

まず新聞紙などで、外側から内側に向けて静かに汚物を集めて、ゴミ袋に入れる。同じ面を使うと汚染を広げるので注意。完全に除去できるまで繰り返す。

4.使い捨て雑巾で消毒する

消毒液を浸した雑巾やキッチンペーパーなどで入念に拭き掃除。この時も拭き広げないように注意。

5.消毒液に浸して密封、廃棄

使った新聞紙、雑巾、手袋、マスクをゴミ袋に入れ、消毒液を注いで袋の口を密封し、捨てる。

【 汚れた衣類・シーツなどの消毒 】

1.消毒液を作る

3Lの水に10mlの家庭用塩素系漂白剤を混ぜて消毒液を作っておく。大きなビニール袋も用意。

2.消毒液に衣類を浸す

汚れた衣類やシーツなどをビニール袋に入れ、消毒液につけて、しばらく置く(色落ちの可能性あり)。

3.単独で洗濯機で洗う

他の洗濯物とは別に洗濯する。

この人に聞きました

斉藤喜親さん
さいとう小児科内科クリニック院長。東京医科歯科大学医学部卒業後、東京医科歯科大学小児科、朝霞台中央総合病院、佐々総合病院小児科などを経て、1991年西東京市で開業。病後児保育室「えくぼ」併設。

(ライター 竹島由起、構成 日経ヘルス 黒住紗織)

[日経ヘルス2014年2月号の記事を基に再構成]

[参考] 日経ヘルス2014年2月号では「『たるみ』のない女になる! 一生もの『やせ習慣』」「冬の肌質別"適うる"保湿テク」特集などを掲載している。

日経 Health (ヘルス) 2014年 02月号

著者:
出版:日経BP社
価格:650円(税込み)

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