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激化するアマゾンvs家電量販、「最安値」つかむワザ

2013/8/20

 ネット通販大手のアマゾンに対抗し、大手家電量販店もネット通販の販売力を高めている。特に価格競争は激しさを増している。例えば、低価格を訴求するアマゾンに対抗し、量販店は「安心価格保証」「最低価格保証」など最安値を提示する取り組みを強化している。最安値をうまくつかむための賢い買い物術を伝授しよう。

図1 2012年度決算で、アマゾンジャパンの売上高は7300億円まで拡大。家電量販店2位のエディオンを抜いた

 ネット通販を軸に、パソコンや家電製品の買い方が様変わりしつつある。台風の目は、国内でも存在感を高めている米アマゾン・ドット・コムだ。日本法人のアマゾンジャパンの2012年度決算は売上高が7300億円に達し、家電量販店2位のエディオンを上回る規模となった(図1)。

 その一方で、家電販売の雄である大手家電量販店は業績が悪化している。最大手のヤマダ電機は2012年度決算で前年度比53%の減益となり、エディオンは営業赤字に転落した。その苦境の背景には、利幅が比較的大きいテレビやパソコンの販売不振に加え、アマゾンなどネット専業の販売店との激しい競争がある。

■「ショールーミング」が日本にも波及

図2 店舗で商品を見てネット通販で購入する「ショールーミング」の現象が、日本にも波及。ただし、先行する米国でさえ、価格差が小さければ、半分以上の人が店舗で購入している

 ネット通販が盛んな米国では、店舗で商品を見てネットで購入するという「ショールーミング」、つまり店舗のショールーム化が数年前から話題になっている(図2)。日本でも3割の人がこの買い方をしているとの調査もあり、急速に広まっている。

 こうした中、ネット通販を強化してアマゾンに対抗する大手家電量販店が増えてきた。特にヤマダ電機は積極的であり、通販サイトのチャット機能でアマゾンやほかの大手家電量販店と比べた最安値を提示する「安心価格保証」を提供している(図3)。店舗でもアマゾン価格より高い場合は値下げに対応する。

[左]図3 ヤマダ電機は、ネット通販でチャットによる値引き交渉に対応し、アマゾン価格対抗の値引きも行う(上)。店頭でも同様の値引きに対応する(下、写真はLABI1日本総本店池袋) [右]図4 ヨドバシカメラは13時までの注文と決済完了に対して、国内のほぼ全域で翌日までに配送(上)。店頭ではバーコードを表示し、アマゾン価格と比べた値引き交渉を歓迎する(下)

 ヨドバシカメラもポイント分を差し引いた実質価格をアマゾンと同等の水準にすることが多い。ネット通販では、全国の人口カバー率99%の地域で、13時までの注文と決済完了に対して翌日までに届く、全品無料の速配体制も整えた(図4)。店頭では顧客がネット価格を参照して交渉しやすいように、商品のバーコード情報を掲示している。

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