エンタメ!

東京ふしぎ探検隊

構内に大空間 新宿駅、東西通路が変える人の流れ

2012/11/9

新宿駅西口にある駅前広場。東西通路完成で再開発に弾みがつく可能性も

 日本一の利用者を誇る新宿駅で、東口と西口を結ぶ「自由通路」の工事が始まった。構想から30年以上を経てようやく実を結ぶ大事業は、線路による東西の分断を解消し、人の流れを大きく変える可能性を秘めている。完成予定の2020年に向けて、周辺では再開発の動きも出始めた。

■2020年にも改札外通路が完成

 新宿駅周辺を歩いていると、判断に迷うことがある。西口から東口に向かうには、北側を通ったらいいのか、それとも南口まで歩いた方がいいのか――。

 東西を横断する通路が少ない新宿駅で、そんな悩みを解消する工事が9月から始まった。改札を通らなくても東西を行き来できる自由通路だ。どこにできるのか。JR東日本の担当者に聞いた。

 「ホームの下、地下1階にある『北通路』が、自由通路に生まれ変わります」。北通路はJR新宿駅の東口改札と西口改札の間にある改札内通路。これを現在の17メートルから25メートルへと拡幅し、改札の外に出す。改札は通路に面した場所に新たに設置する予定だ。ちなみに25メートル幅の通路は、同社の駅にある通路では川崎駅と並び最も幅広になるという。

 工期は長期間に及ぶ。駅構内の工事となり、終電後から始発までのわずかな時間しか作業ができないためだ。完成は2020年ごろの見込み。総事業費は約115億円で、JR東、新宿区、国がほぼ3分の1ずつ負担する。

東西自由通路の計画図。改札内にできる空間も興味深い(JR東日本提供)

■改札内に広大な空間出現 駅ナカの可能性も

 できるのは自由通路だけではない。改札の中も大きく変わる見込みだ。現在、JR新宿駅の地下には北通路のほか、中央通路がある。中央東口改札と中央西口改札をつなぐ通路だ。この北通路と中央通路の間にある盛り土を取り除き、約3000平方メートルもの広大な空間を作るというのだ。この空間、どのように活用するのか。

 「まずは駅の利用者がスムーズに歩ける通路を目指します。将来的には何らかの商業展開も考えられます」。JR東の担当者が話す。同社は「現時点では何も決まっていない」とするものの、品川駅などで展開している駅ナカの商業施設が新宿にできる可能性もあるようだ。

自由通路の完成予想イメージ。左側に東口改札が見える(JR東日本提供)

エンタメ!新着記事