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去年の「成人の日」より広範囲の大雪 4つの注意点 気象予報士 伊藤みゆき

2014/2/7

 2013年1月14日の成人の日の首都圏の大雪が記憶に新しい中、また大雪の恐れが出てきています。低気圧が急速に発達しながら本州の太平洋側を北上し、冷たい空気をひきこんで、広い範囲に雪を降らせると見られます。低気圧の発達源は「暖かい空気と冷たい空気の温度差」です。

去年1月14日の東京渋谷区。短時間に一気に雪が降り、雪国のような景色に

 今回、低気圧の南側に入った沖縄では暖かい空気が流れ込んで、雨雲が発達しました。沖縄市では、12時間で「平年の2月の月間雨量の約1.5倍」の雨が降ったほどです。

 一方で、2月4日「立春」から流れ込んできた寒気は“ひと冬に1度あるかどうか”というレベルの強さです。2月6日の朝は水戸で氷点下7度6分、宇都宮で氷点下7度8分まで下がりましたが、これは18年前の1996年2月3日以来の低さでした。

 東京都心でも日差しがたっぷり降り注いでも気温は上がらず、厳しい寒さに見舞われています。

[左] 2月7日5時の雨雲レーダー。2月7日未明に沖縄本島には「土砂災害警戒情報」が出された。この時期としては記録的な雨を降らせるほど、低気圧の南側には暖かい空気が流れ込んでいる [右] 2月6日朝の最低気温。一方、九州から北海道は厳しい冷え込みが続いている(気象庁HPより)

 これだけ冷たい空気に覆われているところに、沖縄に記録的な雨を降らせるような暖かい空気が流れ込むため、低気圧が発達すると予想されているのです。

 低気圧の発達具合は去年1月14日ほどではなくても、今回のほうが「冷たい空気」に覆われている範囲が広いです。このため四国など西日本でも雪が降り積もり、大雪になる恐れがあります。

 近畿など西日本は7日夜から、関東など東日本は8日朝までに雪が降り出し、8日は警報が出るほどの大雪になる恐れがあります。

 東京23区でも8日明け方から雪が降り始め、正午までに予想される降雪量は多い所で5センチですが、9日にかけて断続的に雪が続くので、さらに降雪量が増えることになります。

 東京では去年の成人の日に8センチ、2006年1月21日に9センチ、2001年1月27日に8センチ、1998年の成人の日(1月15日)に16センチの積雪を観測しています。今回も雪の降る時間が長いとみられ、記録にも記憶にも残る雪になるかもしれません。

8日朝の天気分布予想。九州は雨でも、本州は広く雪。夜間の気温が低い時間帯に降りだすので、雪が積もる確率も高い(気象庁HPより)

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