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20~40代は「はしか」「風しん」を 大人が受けたい新ワクチン 日経ヘルス

 

2012/12/9

 ワクチンは子供が接種するものと考えがち。しかし、都立駒込病院感染症科の菅沼明彦医長は「ウイルス感染症の多くは、一度発症すると有効な治療手段がない場合が多い。最も有効な予防手段がワクチン。大人でも自分自身の感染リスクを判断しながら、大人も健康管理に積極的に利用したい」と話す。

 大人のワクチンとして最も重要なのは、インフルエンザワクチンだ。高齢者、体力が低下している人、糖尿病など感染症に罹りやすい人

 ワクチンは子供が接種するものと考えがち。しかし、都立駒込病院感染症科の菅沼明彦医長は「ウイルス感染症の多くは、一度発症すると有効な治療手段がない場合が多い。最も有効な予防手段がワクチン。大人でも自分自身の感染リスクを判断しながら、大人も健康管理に積極的に利用したい」と話す。

  • 狂犬病のワクチンを接種する女性
 大人のワクチンとして最も重要なのは、インフルエンザワクチンだ。高齢者、体力が低下している人、糖尿病など感染症に罹りやすい人があらかじめ接種しておけば、発症しても重症化を予防することができる。

 また狂犬病など日本では発症例が無くても、海外では広く流行している病気もある。菅沼医長は「仕事や旅行で海外に長期滞在する際には、感染症に詳しい医師と相談しながらリスクに応じたワクチンを接種しておくといい」と話す。

こんな大人はリスクが高い。ワクチンの検討を!
A 子供のときに必要なワクチンを接種していない
B 感染症流行時の予防をしたい
C ウイルスが原因で発症する「がん」を予防したい
D 開発途上国など伝染病の流行地域に滞在する
E 激しいスポーツ、野外活動を行う
F 医師、教師など多数の人と触れあう職業についている
G セックスのパートナーが複数である

 左に大人でも接種を検討すべき7種類(A~G)のリスクを示した。例えば、子供のころに麻しん(はしか)・風しんのワクチンを打っておらず、かかってもいない人は免疫がない可能性があるので検討の対象だ。菅沼医長は「ワクチンの中には過去の感染のある人では、副反応が強く出る場合もあるが、麻しん、風しんではその心配が非常に少ない。抗体検査を省いてそのままワクチン接種を受けてよい」と話す。

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 ワクチンの種類と7つのリスクの関連を示したのが下の図。海外、途上国での感染リスクを軽減するワクチンのほか、けがの可能性がある野外活動をする人のための必要なワクチンなどを示したが、最近、注目されるのは、がん予防のワクチン。ヒトパピローマウイルス(HPV)は性行為で感染し、慢性化すると子宮頸がんの原因になるだけでなく口腔、肛門などのがんリスクを高めることが分かってきた。

 大人のワクチン接種は、先進国では医療の重要なテーマになりつつある。米国のCDC(疾病予防管理センター)では、年代ごとの摂取基準を発表している。日本では、こうした基準はまだ作られていないが、自分のリスクを判断し、ワクチンを接種したい人は、地域の大規模な病院などに設置されたワクチン外来などで相談できる。海外旅行に出る場合は、厚生労働省検疫所のウエブサイトでワクチンの種類ごとに接種医療機関を検索することが可能だ。

  • 上記以外で米国CDCリストに掲載されているワクチン:ジフテリア、百日せき、帯状疱疹(たいじょうほうしん)ヘルペス、髄膜炎

この人に聞きました

菅沼明彦さん
 都立駒込病院 感染症科医長。感染症対策の専門家。「風しん対策は、妊婦になる可能性がある女性だけでなく男性にも必要。妊婦の免疫が低い場合、周囲のウイルスが胎児に感染する場合も」

(ライター 荒川直樹)

[日経ヘルス2013年1月号の記事を基に再構成]

 日経ヘルス2013年1月号「太らない、たるまない美ホルモンの威力」特集では、女性のためのホルモンを整えるケア法。さらに、「男性更年期やプチうつにも関係する「男性ホルモンの真実」や「若返りホルモンエクササイズ」「ダイエットホルモンを味方に 夜の満腹おかずダイエット」などを掲載している。

日経Health(ヘルス)2013年1月号

著者:
出版:日経BP社
価格:590円(税込み)

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