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キュウリは最も栄養のないフルーツ? 東京で逆襲

2013/7/9

東北6県のJA全農が手がける「キュウリビズ」のポスター(JA全農福島提供)

 かつてギネスブックに「最も栄養価の低い果実」として登録されたこともあるキュウリ。そんなに栄養価が低いのか。そもそも「果実」とはどういうことか。数々の汚名や誤解、食習慣の変化に伴い減り続けている消費をてこ入れしようと、東北の産地が新たな動きを見せている。

■「キュウリビズ」始動 銀座でイベント

 暑い夏にはよく冷えたキュウリを――。7月9日、東京各地で「キュウリビズ」運動が始まった。東北6県のJA全農が合同で進めるキュウリのPRイベントだ。

 東京・大田市場での試食会のほか、銀座の商業施設、プランタン銀座とマロニエゲートでは21日まで「キュウリビズフェア」が開催される。期間中はキュウリシャーベットやキュウリカレーなど、キュウリを使った新メニューが登場する予定だ。JR京浜東北線など電車内にもポスターを掲示している。

 「キュウリは約95%が水分で、カリウムも含まれています。暑いときにはキュウリを食べてクールダウンしてください」。運動を主導するJA全農福島の担当者は、キュウリの効能を訴える。

 この運動、もともと2006年に福島が始めたPR活動が発端で、08年には東北全県に広がった。東北一丸となっての取り組みにはワケがある。

 7、8月のキュウリは東北が主産地で、東京都中央卸売市場の入荷量は東北6県で約8割を占める。しかしここ数年、キュウリは消費が伸び悩み、価格も振るわない。家計調査によると、1世帯あたりのキュウリ年間消費量は8349グラム(2010~12年の平均)と、10年前と比べ17%も減った。なぜか。

 「漬物を食べる習慣が薄れ、サラダか酢の物、冷やし中華くらいでしか食べられていない。昔ほど量を食べなくなったのです。消費構造が変化したのに、産地からのメニュー提案は少なかった」。大手卸、東京青果営業本部の加藤宏一さんは苦言を呈する。

 これに震災後の風評被害が追い打ちをかけた。東北の中でも生産量が特に多いのが福島だ。キュウリビズのとりまとめ役でもあるJA福島は反転攻勢を狙ったPRに力を入れている。

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