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職場の知恵

「管理職」になるのを怖がるな 会社で働くということ キャリアカウンセラー 藤井佐和子

 

2012/9/5

 「管理職にはなりたくない」「自分にはリーダーは無理」――。そんなふうに考える若手・女性社員は少なくありません。組織の中で働き続けるためには、管理職になるという選択肢も視野に入れる必要があります。しかし、特に女性には管理職を目指すことに尻込みしがちです。管理職とはどのような存在なのか、そのためにどういう意識やスキル、行動が必要なのか。キャリアカウンセラーの藤井佐和子氏が解説します。

 キャリアカウンセリングやセミナー、講演などを通じて「女性と仕事」の問題に長く携わってきましたが、近年、女性の仕事に対する意識が変化していることを実感しています。

 以前は「将来結婚しても働き続けるかどうか分からない。専業主婦になるか、それともパートなどで働くか悩んでいる。そこが決まらないので、今、どう過ごしたらいいのかわからない」という相談が多かったのです。しかし、最近は「今後も働き続ける」ことを前提としている相談が増えています。

 最近多い代表的な相談例をあげてみましょう。

 「一生働きたいんですが、でも、今の仕事内容を若い子と一緒に50代までしているイメージではないんです。かといって、管理職を目指したいか、と言われると、そこまでではない気がします」――。長く働き続けることは前提にしつつも、「どのように働き続けるのか」が明確でないため、どうしたらいいかを模索しているのです。

 収入を得るためのステージは、実は2つしかありません。「組織で働く」ことと、「自分で会社を興す、フリーランスとして働く」です。それぞれ、自分に合う働き方を選ぶことが大事ですが、「組織で働く」というキャリアプランを持っているのであれば、管理職も選択肢として入るのは当然の流れです。

 しかし、以下のような理由から、管理職になることに二の足を踏む女性が多いようです。

・社内にモデルケースとなる女性管理職が少ない(またはいない)
・出世には興味が持てない
・スキルに自信がない
・子育てと両立できるか不安

「管理職イコール出世」ではない

 まず理解しておきたいのは、管理職イコール出世ではないということです。「出世」という言葉は権力を連想させるようで、特に女性は「権力」「権威」など、力を持って上に立つイメージに違和感というより、嫌悪感を感じる人も多いようです。しかし、本来の管理職の意味、役割は全く違います。「会社全体を俯瞰し、組織が成果を出し続けるために、現状の問題点、課題を発見する。まずは自部門や現場での声を拾い、それをもとに、他部署と調整、提案、連携を取る。そして、実行する際には、自部門の部下が活躍できるよう、役割を与える指示、指導育成をする」――。ざっくりと言えば、このような役割を担います。

 そのためにすべきことは、

1)経営的視点を身につける
2)それをもとに周囲とコミュニケーションを図る
3)部下の指導育成

この3つです。

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