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報道カメラマンのiPhone撮影塾

iPhoneでパノラマ撮影 横長の東京駅舎もバッチリ

2013/10/8

 目の前に広がる大海原、山脈、息をのむような巨大建築……。ダイナミックな風景を前にして、その感動を写真に残そうとカメラを構えたものの、風景のごく一部分しか写すことができず、後で見直してがっかりしたことはないだろうか。これは人間の視野角に比べてカメラの画角が狭いという制約があるためだ。これを解消する方法が「パノラマ撮影」だ。今回はiPhoneの標準カメラに搭載されている「パノラマ撮影機能」(iPhone4s以降)の効果的な使い方を解説したい。

原理は「スキャナー」

標準カメラのパノラマ撮影画面。矢印をタップすると、読み込みの向きが切り替わる。AEロックも使用可能だ

 デジタルカメラの世界で「パノラマ写真」という言葉は、上下左右360度の視界を再現する特殊な合成写真のことも意味するが、iPhoneの場合、シンプルに「横長、縦長写真」のことを示す。

 標準カメラアプリを起動して撮影方法の種類で「パノラマ」を選ぼう。選択すると画面中央部に矢印が現れ、撮影時に連続的に動かすよう、指示が出る。シャッターボタンひとつでパノラマ写真が撮影可能だと思っていた人にとっては戸惑う瞬間だ。

 実はiPhoneのパノラマ撮影とは、手動で動かすことによって画像を積み重ねていくというリアルタイムの画像処理をともなう方法なのだ。動かしながら風景を「読み込んで」いくため、パノラマ撮影というよりはむしろ「スキャナー撮影」という言い方がふさわしいかもしれない。

「iPhone自体を1回転」のイメージで

レンズ側の長辺を中心軸にして一回転させるのがコツだ

 自分がスキャナーの読み取り装置になった気分で、両手でiPhoneを縦位置に構えて、撮影したい被写体の右端か左端にレンズを向けよう。読み取る方向は、矢印をクリックするたびに変更することができる。シャッターボタンを押したら、手にした姿勢のまま、体を回転させていこう。

 読み込んでいく様子は画面上に示され、水平でなくなった場合は「上に」「下に」などの警告表示が出るので、それに従いながら微調整する。240度まで読み込めるが、被写体の長さ次第で途中でやめても問題はない。最大で2500万画素以上の高精細の写真が撮影できる。

 手動パノラマ撮影のコツは、手を伸ばして体を回転させるのではなく、iPhoneを体の近くで構えて回転すること。大事なのはiPhoneそのものを1回転させるというイメージだ。具体的には、iPhoneのレンズ部分がある側の長辺を中心軸として回転させるのがコツだ。

ライトアップされたJR東京駅
夕闇が迫る都心をパノラマ撮影

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