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iPhoneでパノラマ撮影 横長の東京駅舎もバッチリ

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NIKKEI STYLE

目の前に広がる大海原、山脈、息をのむような巨大建築……。ダイナミックな風景を前にして、その感動を写真に残そうとカメラを構えたものの、風景のごく一部分しか写すことができず、後で見直してがっかりしたことはないだろうか。これは人間の視野角に比べてカメラの画角が狭いという制約があるためだ。これを解消する方法が「パノラマ撮影」だ。今回はiPhoneの標準カメラに搭載されている「パノラマ撮影機能」(iPhone4s以降)の効果的な使い方を解説したい。

原理は「スキャナー」

デジタルカメラの世界で「パノラマ写真」という言葉は、上下左右360度の視界を再現する特殊な合成写真のことも意味するが、iPhoneの場合、シンプルに「横長、縦長写真」のことを示す。

標準カメラアプリを起動して撮影方法の種類で「パノラマ」を選ぼう。選択すると画面中央部に矢印が現れ、撮影時に連続的に動かすよう、指示が出る。シャッターボタンひとつでパノラマ写真が撮影可能だと思っていた人にとっては戸惑う瞬間だ。

実はiPhoneのパノラマ撮影とは、手動で動かすことによって画像を積み重ねていくというリアルタイムの画像処理をともなう方法なのだ。動かしながら風景を「読み込んで」いくため、パノラマ撮影というよりはむしろ「スキャナー撮影」という言い方がふさわしいかもしれない。

「iPhone自体を1回転」のイメージで

自分がスキャナーの読み取り装置になった気分で、両手でiPhoneを縦位置に構えて、撮影したい被写体の右端か左端にレンズを向けよう。読み取る方向は、矢印をクリックするたびに変更することができる。シャッターボタンを押したら、手にした姿勢のまま、体を回転させていこう。

読み込んでいく様子は画面上に示され、水平でなくなった場合は「上に」「下に」などの警告表示が出るので、それに従いながら微調整する。240度まで読み込めるが、被写体の長さ次第で途中でやめても問題はない。最大で2500万画素以上の高精細の写真が撮影できる。

手動パノラマ撮影のコツは、手を伸ばして体を回転させるのではなく、iPhoneを体の近くで構えて回転すること。大事なのはiPhoneそのものを1回転させるというイメージだ。具体的には、iPhoneのレンズ部分がある側の長辺を中心軸として回転させるのがコツだ。

三脚を回転台に

ただ、いざ実際にやってみるとなかなかうまくいかないことが分かる。どうしても画像が上下にずれてしまう……。これを解消するには三脚を使ってみるといい。

スマホ専用のねじ穴付きアダプターを使ってiPhoneを三脚に固定すると、水平に回転させることができ、手持ち撮影の苦労が嘘のような簡単パノラマ撮影が可能になる。

要は「回転台」があればパノラマ撮影が容易にできるので、あとは工夫次第。いろいろなものを試してみよう。

ろくろ台や回転いすを利用したり、なかにはゼンマイで自動回転する「キッチンタイマー」を改造したりする人もいるようだ。

パノラマ写真といえば一般には横長のイメージが強いだろうが、iPhoneを縦に振れば、頭上を見上げ、地面と地面の間に空が映り込む写真を撮影することができる。

こちらもカメラレンズ側の長辺を1回転させるのがコツだが、縦方向の撮影の場合、パノラマ専用の高価な雲台(三脚の部位の名前で、カメラの向きや傾きなどを調整する部分)がないと三脚の設置が難しいため、上級者向けといえるかもしれない。

iPhoneが勝手に回るアプリも

「カメラ軸を動かさずに回転させる」のがパノラマ撮影の極意とはいえ、言うはやすく行うは難し。縦パノラマで見上げ過ぎて体がエビぞりになってしまったり、三脚のレバーがうまく動かなかったり――と苦労は多い。

それならばiPhoneが自動的に動けばいいのでは、という逆転の発想から生まれたユニークなアプリが「サイクロラミック」(170円)だ。

このアプリを使うと、電話着信時のバイブレーション機能を利用して、平地に置かれたiPhoneがひとりでに回転しながら撮影する(iPhone5以降の限定機能)。実際に目の前でiPhoneが勝手に回る姿は圧巻だ。

ただ、うまく回転させるためには水平でなめらかな置き場所が必要な上、1回転するのに45秒前後もかかるため、うまく成功すればご愛嬌(あいきょう)というくらいに考えていたほうがいいかもしれない。とはいえ注目度抜群のアプリなので、多人数が集まる屋内での記念撮影などにはピッタリだ。

電車の車窓から「水平移動」撮影

発想の転換で、こんなパノラマ撮影の方法も考えられる。パノラマ撮影の原理がスキャナーと同じということは、iPhoneを手にした自分自身を「回転」ではなく「水平移動」させれば、読み込まれる風景もゆがみのない横長写真になるはずだ。そこで電車の先頭車両に乗り込み、窓ガラスにiPhoneを密着させ、ホームや電車を撮影してみた。

この撮影方法には制約もある。読み込み可能な速度はせいぜい人が歩くスピードまでのため、電車が加速して一定スピードに達するまでのホーム発着時が撮影のチャンスとなる。ならば歩くスピードで試してみよう、と公園を訪れた。木々の下をiPhoneを真上に向け、まっすぐ約30メートル前進し、読み込み完了。緑まぶしい写真ができあがった。

いずれの写真も拡大してみると、つなぎ目がおかしいところもあるが、これもデジタル写真の味の一つと考えよう。前述の回転台の考え方と同様、この撮影方法でも、台車にiPhoneを載せて移動するなど、工夫とアイデア次第でユニークな写真が撮れるはずだ。

大勢の人や物が映り込むため、壁画や絵巻のように、見るだけで楽しい情報量の多さがパノラマ写真の本来の魅力だ。新聞紙面ではレイアウトに工夫が必要なため敬遠されがちなパノラマ写真だが、フェイスブックやホームページのトップ画面のバナー(帯状)写真など、ネットとの相性はいいはずだ。画像処理が自動化され、気軽にトライできるようになった今だからこそ「細長い写真」の魅力を味わってみよう。

(写真部 小林健・寺沢将幸)

 米アップルのスマホ「iPhone5」のカメラ機能は8メガピクセル。この画素数は2004年のアテネ五輪で世界中のプロカメラマンが使用した当時の最新型一眼レフとほぼ同じ。ならば報道カメラマンの経験と技術でiPhoneは取材現場でも使えるのでは――。そんな発想で始めた企画「iPhone×Press Photo」。日経写真部のカメラマン2人が一眼レフの代わりにiPhoneを手に現場を巡り、関連機材やアプリケーションを使いながら新たな写真表現を探る。日経写真部は公式ツイッター@nikkeiphotoで【iPhonegraph】としてiPhone写真を掲載。「iPhone×Press Photo」では野球編、ラグビー編などiPhoneで撮影した写真特集を連載中。

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