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五輪へ中野変身 サンプラザ解体、駅ビルも誕生 編集委員 小林明

 

2014/6/27

  • 中野サンプラザ(右)と中野区役所(左)

 2020年の東京五輪開催を起爆剤に、サブカルチャーの街、中野がさらに変貌を遂げる――。

 警察大学校の移転跡地の再開発で2013~14年に早稲田大学、明治大学、帝京平成大学やキリンホールディングスなどを誘致したのに続き、中野区はコンサート会場として長年、親しまれてきた「中野サンプラザ」を解体・再整備し、JR東日本と組んで初の駅ビルを建設する構想を新たに明らかにした。

■大学進出・本社移転で昼間人口2万人増

 完成のメドは東京五輪が開催される2020年としており、地元商店街も「観光客や買い物客を一気に呼び込む好機。駅ビル建設への反対運動はしない」と歓迎している。円安やビザ(査証)発給条件の緩和、チャーター便や格安航空会社(LCC)の日本路線の増加などを背景に外国人観光客も増えており、サブカルの街「NAKANO」を世界に売り込む戦略だ。

 そこで今回は大きく変身しつつある中野の将来像と人の流れの変化などを徹底検証してみた。

 まず中野駅周辺の再開発の概要をつかんでおこう。

 きっかけとなったのは駅北西部にあった警察大学校の移転後の跡地(区所有地などを含む約18ヘクタール)。戦時中はスパイ養成所として知られた陸軍中野学校があった特別な場所だった。

 そこに13年4月に明治大学の中野キャンパス(総合数理学部、国際日本学部など)や帝京平成大学の中野キャンパス(薬学部、現代ライフ学部、ヒューマンケア学部など)が開校されたほか、14年3月には早稲田大学の中野国際コミュニティプラザ(日本人学生と留学生が混住する学生寮)も開設。さらにオフィスビル(2棟)も完成し、キリンホールディングス、栗田工業などが続々と本社を移転するなど「昼間人口だけで2万人が増えた」(中野区都市政策推進室)という。これが現状までの大まかな流れだ。

■中野サンプラザ・駅ビルが次の大きな目玉に

 今後の大きな目玉となるのが「中野サンプラザの解体・再整備」と「駅ビルの誕生」。

 三角形の積み木を組み合わせたようなあのユニークな形状の「中野サンプラザ」は、隣接する区役所とともに取り壊し、「ひとまとまりの土地」として一体的に再整備する方向で計画が進んでいる(区役所は別な敷地に移転する方向)。「中野の新たなランドマーク」として生まれ変わる予定だ。一方、駅ビルは既存の駅の西側の線路上に新設する。中野はまだまだ大変身を続ける見通しなのだ。

 もう少し細かく説明しよう。

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