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大間だけじゃない マグロやヒラメ、白神の新名物

2013/7/23

深浦町のクロマグロ水揚げ量は青森で最も多い(深浦港)

 世界遺産になって20周年を迎えた白神山地(青森県・秋田県)の周辺で、ご当地グルメが続々と登場している。青森県深浦町のクロマグロ、同県鰺ケ沢町のヒラメなど東京・築地市場でもおなじみの高級食材を使ったメニューは、わざわざ訪れて食べたくなるほどの本格派ぞろいだ。

■クロマグロ水揚げ、青森一は深浦町

 「マグロは大間だけじゃない!」。こんなスローガンを掲げ、6月中旬からクロマグロのステーキ丼を売り出しているのが青森県深浦町だ。

 青森のマグロといえば津軽海峡に面した大間町が全国一の知名度を誇るが、本格的な漁期は秋から冬にかけて。大間に先駆け、夏に水揚げがピークとなるのが日本海側の深浦町だ。

 釣り物が主体の大間に対し、深浦のメーンは定置網漁。魚体は大間より小さめだが、大きな群れに当たると一気に水揚げが増える。2012年の水揚げは約450トンで県全体の半分近くを占めた。

 隠れた特産品を売り出す取り組みは、観光振興の視点から始まった。

 2011年、東日本大震災で東北の観光業は深刻な打撃を受けた。海辺で褐色の湯を堪能できる「黄金崎不老ふ死温泉」や神秘的な十二湖などの観光名所に恵まれた深浦町でも旅行者は10年から2割減った。逆境の中、新たな観光資源として白羽の矢が立ったのが「食」だった。深浦町観光課の鈴木治朗主任主査は全国各地で「ご当地グルメ」を立ち上げてきたリクルートのヒロ中田さんを訪ねた。

 「深浦町の食材で全国一はありますか?」「ありません」「青森県一なら?」「クロマグロです」「え、大間じゃないの?」「水揚げ量では深浦です」「それを売り出さない手はないじゃないか」――。

 紺ぺきの日本海と岸壁の対照が印象的な海岸線。観光客を魅了する絶景の海で捕れるクロマグロならば好奇と食欲をそそるには申し分ない。水揚げも安定しており、冷凍すれば通年で提供できる。リクルートの調査では観光客が旅に求める最大の要素が「食」だという結果も出ていた。「飲食業は観光業」という呼びかけに町の飲食店も喜んで賛同した。

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