ハンバーガーのお得ワザ 2分で150円が無料に
外食業界に逆風が吹いている。値下げ合戦は終わったが、顧客離れが止まらない。そこで各社が取り組み始めたのが「隠しクーポン」だ。今までのように不特定多数にクーポンがばらまかれるわけではない。スマホアプリやSNSなどを通じて、来店頻度が上がりそうな"お得意様"にだけクーポンを配信。そのチェーンでしか使えないが、高率のボーナスポイントが得られる独自電子マネーも急増中だ。
"お得意様"として優遇を受けるためにやるべきことは何か。有力チェーン別の得ワザを公開する。代表的なメニューの実食チェックも合わせて紹介する。
マクドナルドは店舗に意見で無料クーポン
消費者の信頼回復への努力を続ける「マクドナルド」。その活動のなかから2015年、1つの得ワザが生まれたことはあまり知られていない。
アプリ「KODO」は、利用したマクドナルド店舗の印象や、店への要望を伝えるためのアンケートアプリ。利用店舗についての質問に答えると、「ポテトS」(税込み150円)、「ソフトツイスト」、「ドリンクS」(ともに同100円)のどれかが無料(別商品の購入時に利用可能)[注]。2分程度で回答可能で、同一店舗への回答は月1回まで。割引額がこのレベルのクーポンなら他にもあるが、無料券は貴重。クーポンだけの利用はできないものの、100円のコーヒーやバーガー類を足せばいい。
また、「dカード」「DCMX」などNTTドコモ発行のカードでiD決済をすると、請求時に3%引きになるキャンペーンが2016年6月末まで継続中。加えてdポイントもたまる。カード利用分の1%に加え、都内一部店舗では、dポイントカードの提示分としてさらに1%還元。合計で5%も得になる計算だ。
モスは独自電子マネーなら最大4%還元に
「モスバーガー」で得するには、独自電子マネー「モスカード」が筆頭候補だ。毎月25日から29日に1000円以上のチャージを行うと、チャージ額の4%の「MOSポイント」が得られる。専用ウェブサイトからはクレジットカードでチャージができ、カードのポイントを同時に得ることも可能だ。ポイントは10円単位で決済に使用できる。
また、ジェフグルメカードも使用できる。金券ショップを活用すれば500円のカードが480円程度。4%も安く食べられる。
「プレミアムブレンドコーヒー」は250円(税込み。以下同)だが、同じ店で同日中の2杯目は1回目のレシート提示で100円に。また、コーヒー6杯分が1100円の回数券「コーヒーチケット」も販売している。
バーガーキングはLINEのフル活用が得するカギ
後発ながらも、関東を中心に最近目にする機会が増えている「バーガーキング」。同店で得をするために欠かせないのはLINEだ。「2016年2月からLINEでクーポンを配信しており、割引率は現状、当店クーポンのなかで最も高くなっている」(バーガーキング・ジャパン)。
LINE公式アカウントのクーポンは、税込み990円のセットが同690円になるなど割引額が大きい。店舗ごとのLINE@でも、利用店舗が限定されないクーポンが手に入る。複数の店をフォローするとより得できる。
また、トッピングの追加などのカスタマイズが行えるのがバーガーキングの特徴。なかでもレタスやオニオン、マヨネーズなどは無料で1.5倍に増やせる。「ヘビーで」と指定すればいい。
ロッテリアは公式アプリ"タイムセール"をチェック
「ロッテリア」では、毎月10日、20日、30日に設定された「ロッテリアの日」を狙うのが得する近道。特典の内容は毎月異なるが、ポテト全品半額(ふるポテ含む)やシェーキ半額などのことが多い。同じ月のなかの3日間は同じ商品が割り引きになるのが通例だ。
公式のロッテリアアプリでは各種クーポンが利用できる。会員登録すると、より得なクーポンが届く。また、「今から14時まで使える」といった「時限クーポン」も頻繁に配信されるので見逃さないようにしたい。Tポイントに対応し、200円で1ポイントがたまる。
(日経トレンディ編集部)
[日経トレンディ2016年5月号の記事を再構成]
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