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SIMロックの疑問 一問一答

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日経トレンディネット

NTTドコモやau(KDDI)、ソフトバンクなどの大手携帯電話会社(以下、キャリア)などから購入したスマートフォン(スマホ)には、他のキャリアで使えないようにする「SIMロック」がかかっています。このようなSIMロックがかかっている端末では、他キャリアのSIMだけでなく、格安SIMを利用できないケースがあります。

このSIMロックの解除を義務付けるよう、総務省が2014年にガイドラインを改正し、その結果、端末購入から半年(180日)経過した場合に、手持ちのスマホをSIMロック解除できるようになりました。ウェブで申し込めば無料でSIMロックを解除できます。

SIMロックを解除すれば、大手キャリアが販売しているスマホであっても格安SIMを含めた他社のSIMカードを使えるようになるほか、海外に行った際に現地のプリペイドSIMカードを利用することでより安く通信料金を抑えられます。

これまでSIMロック解除ができなかったiPhoneも、「iPhone 6s」シリーズからSIMロックの解除ができるようになりました。iPhoneのSIMロック解除については「iPhone 6s、SIMロック解除は簡単だが注意必要」で説明しています。

どんなスマホがSIMロック解除できるの?

他のスマホについてはどうなのでしょうか。

NTTドコモは2014年のガイドライン改正前から、iPhoneやiPadシリーズを除き、ほとんどの機種でSIMロック解除に対応していました。ソフトバンクは一部機種(BLADE Q+、ARROWS A 301F、STREAM 201HW、STAR 7 009Z、シンプルスマートフォン 008Zの5機種)のみSIMロック解除に対応、auやワイモバイルはSIMロック解除に対応していませんでした。

ガイドライン改正後は、2015年5月以降に発売したすべての機種が、SIMロック解除の対象となりました。2015年9月に発売されたiPhone 6sとiPhone 6s PlusについてもSIMロック解除の対象となっています。

SIMロックすると何ができる?

SIMロック解除を行うと実際にどんなことができて、逆に何ができなくなるのでしょうか。

まず、他社のSIMカードで通話・通信ができるようになります。

エリアや通信速度については、購入したキャリアのSIMカードで使う分にはSIMロック解除後も変わりません。ただし、Android(アンドロイド)搭載のスマホ・タブレットでは、他社のSIMカードで使う場合には、エリアや通信速度がかなり制限される可能性があります。

これは端末ごとに対応している周波数帯が異なるためです。大手キャリアには総務省から周波数帯が割り当てられており、その割り当てに沿って各社は端末を開発しています。そのため、Androidスマホやタブレットのなかには、他キャリアの周波数帯では利用できないケースがあるのです。

例えば、auのGalaxy S6 edge SCV32であれば、SIMロック解除後にNTTドコモの回線で利用するなら4G LTEで700MHz(Band 28)および1.7GHz(Band 3)、2GHz(Band 1)しか使えません。

これがNTTドコモのGalaxy S6 edge SC-04GならNTTドコモの回線に最適化されているため、4G LTEで700MHz、1.7GHz、2GHzに加え、800MHz(Band 19)および1.5GHz(Band 21)にも対応しています。特に800MHz帯はプラチナバンドとも呼ばれ、地方や山間部などのエリアに影響しますし、1.5GHz帯も東名阪のような人口密集地での通信速度の快適度が違ってきます。

端末がどの周波数帯を使えるかは、各社の公式サイトで確認できるので、チェックしておくといいでしょう。

また、高音質通話サービス「VoLTE」や、通信が高速化・安定化する「キャリアアグリゲーション(CA)」も、iPhone・iPad以外では使えないケースがほとんどです。

iPhone・iPadについては共通の端末が、世界中の国や地域で販売されており、多くの周波数帯に対応しています。国内の各キャリアの周波数帯にも広く対応しているため、SIMを差し替えても問題なく利用できるのです。

また、他キャリアのSIMを利用すると、各キャリアが独自で提供しているサービス・アプリが利用できなくなります。ただし「dTV」のような、各キャリアが提供していても他社ユーザーも使える「キャリアフリー」サービスであれば、引き続き利用できます。

ワンセグやフルセグ、おサイフケータイ(FeliCa)といった機能については、そのまま利用できます。

「@docomo.ne.jp」などのいわゆるキャリアメールについては基本的には使えなくなりますが、抜け道があります。NTTドコモなら回線やspモードの契約を残しておき、マルチデバイスで利用できるようにしておけば、他社のSIMカードを使うときでも送受信できます。auでは、他社SIMカードではEZwebメールを使えませんが、転送メールの設定をすれば受信は可能です。

SIMロックを解除しても、スマホなどに保存されているデータはそのままですが、使えないアプリなどが出てくるため、保存されている各種データ(アドレス帳や画像データ、コンテンツ、メール等)および設定情報が変化・消失する恐れもあります。SIMロックを解除する前に、念のためバックアップをしておきましょう。

どんな人が得になる?

手持ちのスマホをSIMロック解除をする最も大きなニーズは、仮想移動体通信事業者(MVNO)が提供している格安SIMに乗り換えて通信料金を安くしたいというものだと思います。

使っているキャリアやスマホの種類、またMVNOによって、格安SIMを使う場合にSIMロック解除が必要になる場合と、そうでない場合があります。

まず、ほとんどのMVNOがNTTドコモの回線を用いているため、NTTドコモの機種ならSIMロック解除しなくても格安SIMをそのまま使えます。海外で現地の携帯電話サービスを使いたいといった用途でSIMロック解除のメリットがありますが、ドコモユーザーの場合、それ以外のメリットはあまりありません。

auの回線を使った格安SIMは「mineo」や「UQ mobile」があります。

auのiPhone・iPadなら、SIMロック解除せずにそれらを利用する手もあります。その他の格安SIMを使いたい場合にはSIMロック解除が必要になります。

auでも、Androidスマホやタブレットの場合は事情が異なります。VoLTEに対応したスマホは、au回線のMVNOを使う場合でもSIMロックを解除しなければ使えないようになっています。au回線のMVNOなら、対応周波数帯もauのときと同じように使えますし、VoLTEも使えます。通信料金が安くなるメリットも大きいです。

auのAndroidスマホやタブレットをNTTドコモのMVNOで使うときは、SIMロックは必須です。前述のように端末によっては対応周波数が限られてしまうので、よくチェックしておきましょう。

ソフトバンクでは、現時点ではソフトバンクの回線を用いた格安SIMはありませんが通信料金が安いワイモバイルがあります。

ソフトバンクのiPhone・iPadユーザーは格安SIMに移るにしろ、ワイモバイルに移るにしろ、SIMロック解除が必要です。

Androidスマホやタブレットについても同様です。ただ、auと同じように対応周波数の問題があります。

SIMロック解除の条件は?

各キャリアとも、端末購入から約半年(180日)が経過した場合に、SIMロックが解除できます。

実際にいつから解除できるかについては、auでは公式Webページ「SIMロック解除の可否判定 | auお客さまサポート」にて端末製造番号(IMEI)を入力することで、180日が経過しているかどうかを確認できます。

なお、IMEIは、iPhone・iPadでは「設定」→「一般」→「情報」から確認できます。

例外的な条件としては、NTTドコモの場合、契約している回線で以前にSIMロック解除を行っていると、その解除から数えて180日後になります。

つまり、iPhone 6sを購入する前に「Xperia Z3」などを利用していて、その機種をSIMロック解除していれば、Xperia Z3のSIMロック解除日から180日後にiPhone 6sをSIMロック解除できることになります。実際にiPhone 6sの発売から半年たたないうちにSIMロックを解除したケースもあります。

その他にも各社ともに受付条件があります。大まかには契約者本人の購入履歴があり、回線を解約している場合には解約日から3カ月以内であることなどが挙げられます。また、SIMロック解除を行う製品に水ぬれや大きな破損がある場合には、故障修理後でなければ解除できません。

どうやってSIMロックを解除するの?

SIMロック解除は、各社ともに、キャリアショップおよびウェブからできます。NTTドコモについては、電話によるSIMロック解除もできます。

ウェブは手数料が無料ですが、キャリアショップおよび電話では手数料が3000円(税別)かかります。また、すでに解約している場合やauで中古品を購入した場合は、キャリアショップのみでの受け付けとなります。

その他、NTTドコモでは、ウェブや電話ではケータイ(iモード対応機種やらくらくホンシリーズなど)やデータ通信製品(モバイルWi-Fiルーターなど)の解除はできません。

ロック解除の具体的な手順は省きますが、本人確認書類や本人確認作業が必要になるので用意しておきましょう。ウェブの場合、NTTドコモが「My docomo」から、auが「auお客さまサポート」から、ソフトバンクが「My softbank」から、ワイモバイルが「My Y!mobile」から行います。ウェブを利用するにはあらかじめこれらのウェブサポートの登録が必要です。

ウェブでは、電話番号やネットワーク暗証番号などを入力するだけなので、10分もあれば登録は完了します。料金確認などですでに登録している人なら、店頭や電話に比べて、時間がかからずに解除できて手軽です。

なお、NTTドコモではパソコン向けのサイトのみの対応となっており、スマホで操作しにくいのが難点です。My docomoにログインして「ドコモオンライン手続き」の「もっとみる」を選択し、「その他」にある「SIMロック解除」を選びます。

後は「SIMロック解除を行なう機種」を「iPhone/iPad」または「Android」から選び、手順通りに進めていきます。IMEIが必要になるので、先ほど紹介した方法で事前にメモしておくと良いでしょう。

SIMロック解除の手続きが完了したら、iPhone・iPadではすぐに他社のSIMカードを装着すれば利用できるようになっています。一方、Androidでは各社ともに端末側で以下の解除作業が必要となります。

なお、キャリアをいったん解約してしまうと、SIMロック解除に手数料がかかったり、そもそもSIMロック解除できなくなったりします。他社に移行するなら早めに解除しておくのが良いでしょう。

(ライター memn0ck)

[日経トレンディネット 2016年3月24日付の記事を再構成]

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