ホテルみたいな朝食を毎日手軽に 新生活の朝活家電
私をささえる最愛家電

新しい暮らしが始まる人が多い4月。新生活の朝は、気持ちよくスタートしたいものです。焼きたてのパン、いれたてのコーヒー、栄養豊富なベジタブル……毎日こんなホテルのような朝食だったら、「今日もがんばろう」と思えますね。そんな願いを実現してくれる「朝活」家電をピックアップしました。
焼きたてパンの「パリパリッ」「ふんわり」がよみがえる
バルミューダ ザ・トースター(バルミューダ)

家電のベンチャー企業バルミューダが、「蒸気」を使って加熱するという新発想で開発したトースター。2015年の日経優秀製品の最優秀賞やグッドデザイン賞金賞を受賞するなど、昨年最も注目を浴びた家電です。
「スチーム」と「温度制御」の独自のテクノロジーが最大の特徴。付属のカップで給水口に5ccの水を入れて焼き始めると、庫内に蒸気が充満し、パンの表面を薄い水分の膜で覆っておいしく焼き上げます。
トースト、チーズトースト、フランスパン、クロワッサンと4つのモードがあり、焼く温度のパターンを使い分けて最適な焼き具合に。表面はサクサクで香ばしく、内部は水分を閉じ込めてふんわりとした食感になるのです。
このトースターで、バルミューダが新たに提案しているのが「リベイク」。ベーカリーで買ってきたパンを温め直すことです。

パンといえば焼きたてが一番ですよね。私はクロワッサンが好きで、ホテルで食べる焼きたてはすごくおいしいのに、購入して自宅で食べるとシナっとしてしまうのがいつも残念でした。だから「クロワッサンは外食で食べるもの」と思っていましたが、その考えを覆してくれたのが、このトースターです。買ってきたクロワッサンをリベイクすれば「パリパリッ」という食感と、口の中に甘さがフワフワ~ッ。「これこれ! あのホテルの味!」と叫んでしまいそうな感動。パン食が本当に楽しくなりました。
トースターで2万2900円(税別)は少々高価ですが、毎朝とびきりのトーストを食べられる幸せを堪能できるのですから、それだけの価値はあります。
http://www.balmuda.com/
豆をひいてドリップまで、香り高いぜいたくコーヒー
siroca 全自動コーヒーメーカー(オークセール)

現在、コーヒー業界は「第3の波」がトレンド。「サードウエーブコーヒー」という言葉をよく耳にするようになりました。
家庭や職場で、浅煎りのアメリカンコーヒーが大量に消費された「第1の波」、シアトル系コーヒーチェーンなどに象徴される深煎り高品質の豆を使った「第2の波」。そして第3の波は、産地や農園を重視して豆を選び、豆に合わせて焙煎(ばいせん)するといった、品質にこだわったコーヒー。それが手軽に味わえるのが「siroca 全自動コーヒーメーカー」です。

ミルがビルトインされており、豆と水をセットすれば、ボタンひとつでドリップまで自動でお任せ。コーヒーをいれる直前に粉にすることで酸化を防ぎ、いつでもひきたてのコーヒーを楽しむことができます。ミルを内蔵しながらもキッチンを占有しないスリムなデザインも女性から高い評価を受けています。
今まではコーヒー豆をひくのが面倒だなと思っていましたが、買ってきた豆をそのまま入れる手軽さは忙しい朝にぴったり。ステンレスメッシュフィルターが豆の油分ごと抽出するため、コク深い味わいと香ばしさが引き出され、眠っていた頭をシャキッと起こしてくれます。「毎朝、ぜいたくをしている気分」にさせてくれるでしょう。ホットコーヒーとアイスコーヒーはそれぞれ最大4杯まで、マグカップをセットする場合は2杯まで一度にいれられます。家族で味わってください。
https://www.aucsale.co.jp/
いろいろ選べるぜいたくコーヒー、後片付けも楽々
UCCドリップポッド抽出機DP1(UCC上島珈琲)

「ひとり暮らしなので、コーヒー豆を1袋買うと使いきるのに大変」「豆の袋を開けたら酸化するのが気になる」という人におすすめなのが、「UCCドリップポッド抽出機DP1」です。1杯分のコーヒーを密封したカプセルタイプのドリップポッドをセットするだけで、手軽に本格的なドリップコーヒーが楽しめます。
給水タンクが左右どちらの方向からでも設置できるので使い勝手は抜群です。コンパクトな上に、スイッチが上部にあるので、狭いスペースに収納して周囲に物があっても使いやすさは変わりません。
ドリップポッドは、いれるのも片づけるのも簡単なので、忙しい朝にこそ使ってほしいアイテム。スペシャルティーコーヒーやオーガニックコーヒー、紅茶や緑茶まで20種類のバリエーションがあるので、いろいろ試してみたくなります。3色そろったデザインもかわいくて、キッチンの花になってくれます。
http://www.ucc.co.jp/
フレッシュな栄養ドリンクで毎朝、活力を補給
マイボトルブレンダー(Vitantonio)

パンとコーヒーがそろったら、栄養補給のもう一品がほしくなりますが「サラダを作る時間がないから、野菜はパス」という人がいるかもしれません。そんなときには「マイボトルブレンダー」で野菜や果物のジュースやスムージーを作ると、朝食のクオリティーがグレードアップします。
「マイボトルブレンダー」は、ジュースを作るボトルをそのままドリンク用のカップとして使えるのが特徴。容量は400mlで、ひとりで飲むのにちょうどよい大きさです。本体から外してそのままボトルから飲んでも良いし、2タイプあるフタをセットすれば、タンブラー感覚で会社へ持って行くこともできます。

作ったボトルでそのまま飲めるので、洗い物が減らせて片づけも簡単。素材は軽くて丈夫な樹脂として注目のトライタン製で、耐久性にもこだわりが感じられます。
ボトルは追加で買い足せるので、わが家では家族の人数分をそろえ、前日に自分用のレシピの材料を入れて冷蔵庫へ。朝は本体にボトルをセットしてボタンを押すだけなので、夫も自分で作っています。
私の好きなレシピは、見た目が鮮やかでビタミン豊富なリンゴ+オレンジ+キウイのミックスジュース。これに小松菜を加えるとカルシウムや鉄分補給ができます。夫はおなかにたまるバナナ+牛乳のレシピが「鉄板」です。スムージーのレシピ集もついているので、ぜひ自分オリジナルの栄養ジュースを作ってみてください。
http://www.vitantonio.jp/
大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。その後、インテリア&家電コーディネーターとして独立。情報ポータルサイトAll Aboutをはじめ、雑誌・新聞・テレビなど幅広いメディアで活動中。家電業界出身ではない中立的な立場と消費者目線での製品評価や、分かりやすい解説に定評がある。
(文 内藤綾子)
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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