マネー研究所

人生を変えるマネーハック

給与振込口座でATM手数料をタダにする メーンバンクをマネーハックする(1)

2016/4/4

 新社会人の皆さん、就職おめでとうございます。ここまでの人生のおよそ2倍、会社員として仕事をして稼ぐ時代が待っています。新しいステージの始まりです。

 これから大変なこともたくさんありますが、楽しいこともたくさんです。自分で稼いだお金で自分の欲しいものを買い、やりたいことを実現できるからです。

 ぜひ仕事をがんばって、お金のことで悩んだら本連載を毎週月曜日に読んでみてください。

 さて、今月は新社会人にちなんだテーマです。「メーンバンク」をマネーハックしてみましょう。

■メーンバンクのマネーハックはお金の本丸を押さえること

 会社員は誰でも給与振込口座をつくりますので、どこかの金融機関がメーンバンクとなります。

 このメーンバンク、給料が振り込まれるだけではなく、公共料金や家賃の引き落とし、クレジットカードの支払いなどにも指定することになり、あなたのお金の流れを左右する大きな存在になります。

 NHKの今年の大河ドラマ「真田丸」は大坂城の出城のようなものですが、メーンバンクは城に例えればまさに本丸です。

 メーンバンクをうまく活用しお金を守るか、やすやすと誘惑の侵入を許すかは使い方次第なのです。

■最初に考えるのはATMの手数料が無料になる条件

 メーンバンクについて必ず確認したいのは、ATMの手数料優遇条件です。多くの銀行は一定以上の給与振込額や残高をクリアすることを条件に、時間外のATM手数料を無料にしています。またコンビニATMで引き出す際の手数料を優遇することもあります。

 例えば、三井住友銀行は、取引に応じてポイントが付与される「SMBCポイントパック」により、給与振込口座であればATM時間外手数料が無料になり、コンビニATMやゆうちょ銀行ATMの手数料が月4回まで無料(時間外手数料含む)になります。オンラインバンキングの申し込みが必要です。

 三菱東京UFJ銀行は、オンラインバンキングの手続きをすませた給与振込口座(月10万円以上の振り込みなどが条件)であれば、ATM時間外手数料が無料になり、コンビニATMの手数料が月3回まで無料(時間外手数料含む)になります。

 みずほ銀行は、みずほマイレージクラブの登録と残高10万円以上などの条件を満たせば、ATM時間外手数料が無料(時間外手数料含む)になり、コンビニATM手数料が月4回まで無料になります。

 各行指定の預金口座で口座開設が必要なケースもあり、詳しい条件は自分のメーンバンクのホームページを確認したり、店頭で質問したりしてみましょう。

■手数料は基本的に払ってはいけない

 「コンビニでもおろせて便利なのだから、時間外の108円くらいの手数料は払ってもいいのでは」と思うのは大間違いです。

 毎月108円の手数料を稼ぐためには、135円の利息が必要ですが(利息には20%課税されるため)、定期預金でも年0.01%の利息しかつかない今の時代にそれだけの利息を得られるでしょうか。135円の利息を毎月得られる預金額はなんと1620万円です。

 優遇条件に合致していれば払わなくてもいいはずの費用を払うことほど、もったいないことはありません。

 メーンバンクを自由に選べる会社の場合は、お得な銀行をしっかり選んで口座開設してみてください。最初の選択が、人生を通じて何十万円もの得になるかもしれないのですから。

マネーハックとは ハックは「術」の意味で、「マネー」と「ライフハック」を合わせた造語。ライフハックはITスキルを使って仕事を効率よくこなすちょっとしたコツを指し、2004年に米国のテクニカルライターが考案した言葉とされる。マネーハックはライフハックの手法を、マネーの世界に応用して人生を豊かにしようというノウハウや知恵のこと。

山崎俊輔(やまさき・しゅんすけ) 1972年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。AFP、消費生活アドバイザー。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。所属は日本年金学会、東京スリバチ学会。近著に『お金が「貯まる人」と「なくなる人」の習慣』(明日香出版社)『誰でもできる 確定拠出年金投資術』(ポプラ新書)などがある。趣味はマンガ読みとまちあるき(看板建築マニアでもある)。Twitterアカウントは@yam_syun。ホームページはhttp://financialwisdom.jp

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