ビジュアルも機能も進化 春の最新お弁当箱カタログ
場所を取らないタイプが人気 "のっけ弁"にも注目
料理家で弁当コンサルタントの野上優佳子さんは中学生のときからお弁当作りを始め、今は3人の子供と夫のお弁当を毎日作る。そんな野上さんの元に届くお弁当の悩みで、最近増えているのがお弁当を食べる場所。「オフィス内に飲食禁止エリアを設ける会社が増えているようで、広げずに食事できるタイプのお弁当箱が人気になっています」
野上さんが注目しているのが、"のっけ弁"用の丼形お弁当箱。おかずとご飯を別々に詰め、食べるときにおかずをご飯の上に載せる。片手で丼を持ってさっと食べられ、中身をのぞかれる心配もなさそう。
また、お弁当女子の間で人気上昇中のわっぱ。「伝統的な大館曲げわっぱは多くが1万円以上と高価。汁漏れ対策や手入れにも気配りが必要です」。そんな悩みにこたえるのが竹製のお弁当箱。手頃な価格で汁漏れを防ぐ中蓋付きのものが便利。そのほか保冷機能があるもの、電子レンジにかけられるものなど、お弁当箱はどんどん進化している。野上さんおすすめのお弁当箱で、この春から楽しいお弁当ライフを始めませんか。
A.蓋をしたときにつぶれないものを選んで。
ココット形でビジュアルよし。フタ付き両手鍋(ココット)形のお弁当は中が2層に分かれ、おかずとご飯を別々に詰められる。7色展開。「形がかわいらしくて、コンパクト。バッグにも入れやすいですよ」
A.保冷効果のあるお弁当箱があります。
蓋部分に保冷剤をセットできる。保冷剤を使わないときは箸を入れる場所に。ドーム形の蓋なので、ふわっとした盛りつけも可能。「汁漏れしにくい4点ロック密封式の点も安心ポイントです」
蓋を一晩、冷凍庫に入れると、保冷剤になる。外気温25℃で2時間以上の保冷効果がある。5色展開で2段タイプもある。「シリコンパッキンが付いており、汁漏れもしにくいです」
A.蓋をしたまま加熱OKのものがあります。
蓋のバルブを開けて、蓋をしたまま電子レンジで加熱できる。今春1段タイプが登場。「蓋がレンジNGのお弁当箱が多いので、便利です。樹脂なのに、陶器のようなきれいな風合いも魅力」
A.中蓋のある竹製のお弁当箱がおすすめです。
大分県日田市の竹製の指物弁当箱。「竹はわっぱの次に人気の天然素材。ポリエチレンの中蓋で汁漏れしにくく、使いやすいです」
この人に聞きました
野上優佳子さん
料理家、弁当コンサルタント。食・健康・教育・育児関連サービスのコンサルティングや、弁当箱のプロダクト開発、食イベントなども手がける。著書多数。近著は『お弁当づくりの地頭がよくなるお弁当のセカイ』(ワニブックス)。
[日経ウーマン 2016年3月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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