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 経営手腕を買われ、外部からいきなり企業のトップに就任する米国流の「プロ経営者」が、日本でも増えている。代表が、一昨年、ローソンからサントリーホールディングスの社長に就任した新浪剛史氏(57)だ。プロ経営者の多くに共通するのは、MBA(経営学修士)ホルダーであるということ。新浪氏が経営者への道を歩み始めたきっかけも、米国へのMBA留学だった。

>>新浪氏に聞く(下) 「情熱よりハーバード流で現場分析」

海外留学がしたくて、留学制度のある三菱商事に就職。ところが、社内の選考試験に2度落ちた。

慶応大学時代に米スタンフォード大学に1年間、交換留学した時の授業の面白さが忘れられず、もう一度、米国で勉強したいと思っていました。それで三菱商事に入ったのですが、いざ留学を目指したら、社内の選考試験に2回連続、落ちました。

落ちたのは2回とも最終の役員面接。ということは、自分は会社にとって必要のない人間ではないのか。だったら、いつ会社を辞めることになっても自力で生きていけるよう、MBAはなおさら必要だ。それにMBAを持っていれば、組織に頼らず好きなことができるかもしれない。そんなことを考えたら、MBA留学への意欲は、社内試験の不合格で萎えるどころか、さらに高まりました。

会社を辞めて行くことも考え、密かに受験準備を進めてハーバード大学ビジネススクールに出願したら、合格してしまいました。ところが、合格通知が届くのと前後し、再々挑戦した社内試験にも合格。結局、社費留学することにしました。

ハーバードで待っていたのは、米国人との熾烈(しれつ)な競争だった。

ハーバードビジネススクールでは、授業中いかに積極的かつ中身のある発言をするかで成績の半分が決まります。英語のハンディのある日本人留学生にとっては、それだけで大変ですが、さらに輪を掛けて大変なのは、クラスメートとの熾烈な競争。

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