冬太り対策に…「おいしい糖質オフ食品」実食チェック
この時期、なんとなく体が重い人もいるのでは? 最近はダイエットを目的に緩やかな糖質制限をする人が増えており、糖質オフをうたった商品が花盛り。「糖質」とはごはんや小麦などの穀類や砂糖の主成分であり、体のエネルギー源になるが、とりすぎると肥満や病気を招くことも。体重や健康が気になるときに上手に取り入れたい、「おいしい糖質オフ食品」をご紹介しよう。
オフィスランチにぴったりな低糖質パスタ
イタリアン好きな女性は多いが、パスタは糖質が多い料理の代表格でもある。パスタは食べたいけれど、糖質が気になる…。そんな女性の声に応えたパスタも登場している。
オフィスなどで働く20~30代の女性から高い人気を集めているのが、ローソンの糖質オフパスタ。2015年11月に発売された「ベーコンとトマトソース」のパスタに続き、1月12日からは「チョリソーとトマトソース」が販売されている。
麺に使用される小麦粉の一部を穀物由来の食物繊維に置き換えることで、同社の通常の生パスタと比較して糖質量を約30%カットしているという。「一般的には繊維質のものを加えると、麺がモソモソした食感となり、パスタ特有のもっちりとした弾力ある食感をつくるのが難しい状況になりますが、デンプン質のものを加えることで食感を改良しました」とローソン商品本部デイリー商品部の北原MD(マーチャンダイザー)は話す。
試食してみると、しっかりした食べ応え。トマトソースは、チョリソーに合わせて少し辛めの味付け。麺にトマトパウダーを混ぜ込んであるので、トマトソースとの一体感がある。コンビニで気軽に買えるから、オフィスでの手軽なランチにもぴったり。
おいしくて体にやさしいハンバーガーが登場
ハンバーガーといえばジャンクなイメージが強いかもしれないが、低糖質バンズ(パン)を使ったハンバーガーがある。小麦粉の一部を食物繊維に置き換えることで、1個(肉部分を含まないバンズ単体)あたりの糖質量が約50%カットされているのだ。
低糖質バンズを使ったハンバーガーが食べられるのは「フレッシュネスバーガー」。2015年10月から全店舗で提供を始めたところ、とくに女性からの支持が高く、わざわざ店の場所を検索して来店する人も多いそうだ。
プラス50円でどのハンバーガーも低糖質バンズに変えられるほか、この低糖質バンズとサラダとスープを組み合わせたセット「スープ&サラダDeli」も期間限定で発売中。ハンバーガーチェーン店でありながら、あえてパティ(肉)を外し、サイドメニューのスープやサラダが主役になったヘルシーなセットだ。
「低糖質にするとどうしても味が落ちたり、パサつき感の問題が発生したりするのを、いかに抑えておいしく仕上げるかに、1年間以上の開発期間を要しました」と話すのは同店を運営するフレッシュネス マーケティング本部広報の青木美華さん。ちなみにカロリーは約40%オフ、レタス約3個分の食物繊維が含まれているそう。
実食してみると、個人的に通常のバンズよりも好みの味。食感は申し分なく、気になるパサつき感はゼロ。青木さんによると、全粒粉を一部使用することで焼いた時の香ばしさが増し、むしろ「通常のバンズよりおいしくなった」という声も多いとか。
次のページでは、小腹が空いたときに手を出したいスイーツやカップ麺の、糖質オフ商品を紹介しよう。
ついに和菓子も 糖質を控えたスイーツ
疲れたときに食べたくなるのが甘いもの。せっかくならスイーツも糖質を抑えたものを選びたい。最近では、和菓子にも糖質を控えたものがお目見えしている。
シャトレーゼで販売されている「やさしい糖質生活」シリーズのどら焼きの皮には、小麦粉の代わりに食物繊維や大豆粉が使用されており、あんこには小豆の代わりに大豆繊維が使われているのだ。
「開発当初、小豆を使用しないあんこは、通常のあんこと風味や食感が大きく異なるものでした。そこで当社では自社工場であんこを炊いていることを生かし、通常のあんこを作る工程で出る小豆の煮汁と、こしあんの原料となる生餡を少量使用することにしました。それによって、糖質を抑えながらも風味や食感をお楽しみいただけるあんこに仕上がっています」と広報課の尾又穂奈美さん。
食べてみると、皮はふんわり軟らかく、まるでパンケーキのよう。あんこはやさしい甘さで滑らかな舌触り。量もたっぷりで、かなり食べ応えがある。抹茶味は、上品なほろ苦さも楽しめる。低糖質に加え、100kcalと低カロリーなのもうれしい。
同社では2009年から「やさしい糖質生活」シリーズを展開しており、糖質制限ダイエットに興味を持つ20代から40代の女性からも支持を集めているという。
同シリーズには「ショートケーキ」や「プリン」「アイス」など11種類の商品がある。いずれも冷凍品なので、自宅の冷蔵庫に常備しておくのもおすすめ。
糖質やカロリーが少ない女子向けカップ麺
最後は、ときどき無性に食べたくなるカップラーメン。ムリにガマンしてストレスをためるより、糖質オフ商品をチョイスするのが賢い方法かも。最近では、糖質オフのカップ麺が続々と登場している。
なかでも女性を意識している商品が、明星食品の「明星 低糖質麺 ローカーボNoodles」。基本的に糖質を下げようとすればするほどラーメンらしい味わいではなくなってしまうが、小麦粉由来の麺のおいしさを保ちながら、糖質50%オフを実現。「小麦粉に糖質含有量の少ない難消化性のでんぷんをブレンドしました。難消化性のでんぷんを多く含むと、ボソボソした食感になるのですが麺のブレンド比率などを研究し、つるみのある麺に仕上げました」と同社マーケティング部からのコメント。
糖質やカロリーは少なく、食物繊維はたっぷり。味は2種類あり、あっさりとした鶏ガラベースのコンソメスープとの組み合わせが絶妙なコンソメ味と、チキンやポークの旨みをベースにバジル、オレガノなどのスパイスで味を調えた塩バジル味がある。気分に合わせて選んでみては?
食品の糖質をカットするには、本来使う素材を別のものに置き換える必要がある。そのため、糖質オフ食品と聞くと、多少味気なさがあるのでは? と思う人もいるかもしれない。だが、今回紹介したものはどれも糖質オフを感じさせないものばかり。体重や健康が気になるときには意識して選んでみてはいかがだろうか。
(文 GreenCreate)
[注]価格は特記がない限り税抜きです。
[nikkei WOMAN Online 2016年2月4日付記事を再構成]
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