お年玉・おはらい・お賽銭 いくらが相場?
お正月イベントはいつも金額を迷ってしまう
その年初めて神社仏閣にお参りする「初詣」は、お賽銭(さいせん)、お守り、おみくじ、おはらいなどお金に関することがたくさんある。値段がはっきり決まっているものはいいけれど、お賽銭やおはらいは相場が分からず、戸惑うことがある。
また、年始に帰省するなどして親戚の子供と会った際に、お年玉をいくらあげればいいのかも気になるところ。「清紫会」新・作法学院学院長の近藤珠實さんに、基本のルールを教えてもらった。
1カ月分のお小遣いが目安
「もともとお年玉は、正月の歳神(としがみ)様に供えたお餅を分けたのが始まり。のちに、子供に与えた丸餅が現金になったのです」。お年玉をあげるなら、高校生までの親しい身内に。金額は1カ月のお小遣いが目安。高額なお年玉はダメ。「親戚間で話し合って、金額の目安を決めておくといいでしょう」
下の表は小学生に聞いたお年玉事情。1人からもらう平均額は5000円弱と、お小遣いよりは多めになる傾向だ。市販のポチ袋に入れて渡そう。
玉串料、初穂料を確認する
2016年に厄年を迎える人なら厄除けや厄払いなど、おはらいを考える人もいるはず。でも、いくら包むべきなのか。
「基本的にいくらという金額は決まっていません。いくらでも構わないのです」と近藤さん。ただ、お守りなどを売っている場所に玉串料、初穂料という名称で「○○○円以上」と書いてあるところもあるので、その金額を目安に、蝶結びの祝儀袋に入れて渡そう。
金額は決まっていません
初詣でお寺や神社に参拝した際、納めるお賽銭。正解はいくらなのだろう。「お賽銭の金額にルールはありません。自分の感覚で決めていいんですよ」
お参りは元旦から1月7日までの間に行こう。神社とお寺では参拝マナーが異なるので、図を参考に。
この人に聞きました
「清紫会」新・作法学院学院長。77年に同学院を開設後、マナーや作法を伝え、和の心に通じた人材を育てている。執筆、テレビ、講演でも活躍。『日本の作法としきたり』(PHP研究所)など著書多数。
(日経ウーマン 田中祥子)
[日経ウーマン 2015年12月号記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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