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立川のららぽーと 子育て世帯に至れり尽くせり

日経トレンディネット

2016/1/9

日経トレンディネット

 2015年12月10日、「三井ショッピングパーク ららぽーと立川立飛」がグランドオープンした。西東京エリア初のららぽーととなる。

 同施設はJR中央線の立川駅から多摩都市モノレールで2駅目の立飛駅と新設の連絡ブリッジで直結。三井不動産の石神裕之常務執行役員・商業施設本部長は「この広さを生かし、一度で全てがそろう“ワンストップショッピング”が楽しめる施設にしたい」と語った。

「三井ショッピングパーク ららぽーと立川立飛」は敷地面積約9万4000平米、店舗面積は約6万平米
子供が遊べる芝生広場を囲むようにテラス席を設けたレストランが広がっている

 店舗数は250。ワンストップを強調する通り、アパレル系は「マイケル・コース」「ユニクロ」「ZARA」「オールドネイビー」「GU」、雑貨系は「アクタス」「東急ハンズ」「ジョージズ」「フランフラン」、飲食では「エッグスンシングス」など、ショッピングモールで人気の施設をバランス良く集めた印象だ。

 同社では主な商圏を5km圏内に設定。「ファミリー層が多い一方、昼夜間人口比率(夜間人口100人当たりの昼間人口)も都内より高い。20~30代の女性の比率も高い」(三井不動産の小島浩史リージョナル事業部長)という。そこでファミリー層を中心に、20~30代の女性もターゲットに設定。「音楽」「文化」「子育て」を三つの柱にとしたとのこと。

東急ハンズがプロデュースしたブランド「Picaro(ピカロ)」は関東初出店。バッグ&ライフスタイルをテーマにした新業態で、手ごろな価格のデザイナーズグッズを多数そろえている
ベルギー生まれのインテリアショップ「OKAY」(3階)には温かみがあってちょっとユニークな家具が多い

地元立川に本社を置く「いなげや」が展開するスーパーマーケット「ブルーミングブルーミー」
「ブルーミングブルーミー」初導入の総菜バイキング、サラダバー。30種類以上をそろえ、少量から買える

■子育てファミリーに軸足

 同施設の最大の特徴は、子育て中のファミリーに配慮したスペースや店舗が多いことだろう。ららぽーと自体が子育てファミリーに軸足を置いた展開をしており、同施設でもさまざまな店舗でユニークなサービスを展開している。

 例えば、「小さい子供がいてゆっくり外食を楽しめない」という両親のために、大型遊具と複合した飲食店が2店出店。「モグーン」(3階)は、離乳食用のメニューや副菜が選べるお子様ランチなどのキッズメニューが充実しているほか、光や音の演出で子供が遊べるスペースをカウンターテーブル前に広くとっている。親子三代で楽しめる本格ブッフェ「KidsBee」(3階)にも、バルーンプールなどの大型遊具が充実。3階のフードコートにもプレイエリアがあり、子供を近くで見守りながら食事ができる「ママ・パパダイニング」というエリアや、親子向けの小さなテーブルと椅子を設置した「キッズゾーン」、子供を床の上で遊ばせられる小あがり席もある。

「モグーン」では大型遊具の前に食事ができるカウンターがある。光と音を使用した最新遊具が多く、お絵描きゾーンではタブレット端末で描いたイラストに声を入れて壁に飛ばすこともできる
店内の個室で子供の様子をiPadで確認しながら、「Re.Ra.Ku」のボディケアを受けられる

フードコートのキッズゾーンには子供向けのテーブルや椅子、洗面台が並ぶ
タテゴトアザラシ「しろたん」の世界を表現した「しろたんフレンズ ミュージアム」(3階)。ジャングルジムや滑り台などで遊べるエリアも

 また「子供がいると自分のケアにまで手がまわらない」という母親のために、モグーンでは店内の個室で子供の様子をiPadで確認しながら、ボディケアが受けられるサービスを開始。2階のネイルサロン「ネイルズユニーク」では親子でネイルケアを楽しめる作りになっており、3階のカット専門店「QBハウス」も、店内で子供を遊ばせながらカットができるように工夫している。

■立川を代表する焼き肉店、ラーメン店がフードコートに

 飲食店はパンケーキが有名な「エッグスンシングス」などの人気店も出店しているが、注目は新業態だ。「ヒルトップ レイチェル カフェ」は、オムライスレストラン「RAKERU」プロデュースの世界のオムレツ料理が楽しめる“オムレツカフェ”。抹茶フォンデュが大人気の「神楽坂 茶寮」は、定食メニューを提供する初業態店を出店している。

世界のオムレツが味わえる「ヒルトップ レイチェル カフェ」
スイーツが大人気の「神楽坂 茶寮」は本格的な定食メニューを提供する初業態店を出店

「JASMINE THAI TERRACE」のランチセットメニュー「チキンバジル炒めライス」
3階のフードコートはガラス張りで開放的な雰囲気

 650席を有する3階のフードコートには、新業態の3店「フレンチトースト・パラダイス」「デリッシュウフ」「牛肉丼屋 和」のほか、7店(「宮武讃岐うどん」「博多華味鳥」「海鮮丼 つじ半」「野菜を食べるカレーcamp express」「てっぱん屋台」「鏡花」「博多 一幸舎」)の計10店が出店。

 特にケーキ食べ放題のスイーツパラダイスがプロデュースするフレンチトースト専門店「フレンチトースト・パラダイス」は人気を集めそうだ。オムライス専門店「デリッシュウフ」はこれまでの卵でくるむタイプのオムライスから、ふわとろのオムレツをのせるタイプに変え、さらにふわとろにしているという。

 また、立川の人気焼き肉店「焼肉 和」が手軽な丼物の業態で出店、ラーメン激戦区の立川駅南口でも飛びぬけた人気で知られる「鏡花」もフードコートに初出店している。

「フレンチトースト・パラダイス」ではまず最もシンプルな「フレンチトースト」(390円)がおすすめ
オムライス専門店の新業態「デリッシュ ウフ」の「おこさまプレート」(税込み500円)。目の前で作りたてのオムレツをのせてくれる

立川駅北口の人気焼き肉店「和」が丼物の新業態で出店。牛丼もおすすめだが、ユッケ風の「ローストビーフ丼(スープ付き)」(税込み980円)もクセになりそうな味
ラーメン激戦区の立川駅南口でも飛びぬけた人気を誇るラーメン店「鏡花」がフードコート初出店

■最大の脅威は交通渋滞

 同施設のオープンに対しては、付近の交通渋滞を懸念する声もある。そこで三井不動産では時間をかけて何重もの大々的な対策を練ったという。告知では「駅直結」を強調し、公共機関であるモノレールの利用を勧めている。

 またグランドオープン直後には「モノレール・バスがおトク!」キャンペーンを実施した。モノレールやバスで利用した交通系ICカードを館内に設置されている端末機「LaLapit」にタッチするだけで、館内で利用できる500円分の買い物券がもらえるほか、条件によっては宅配便やクロークサービスが半額になる。

 また3100台分の専用駐車場のほかに、敷地外に臨時駐車場や提携駐車場なども確保。遠隔地3カ所の臨時駐車場からは無料の送迎バスを出しているという。

(ライター 桑原恵美子)

[日経トレンディネット 2015年12月10日付の記事を再構成]

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