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洋画メジャー対決 ディズニーを猛追するユニバーサル

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洋画メジャーの2015年の勢力図を見ると、ディズニーとユニバーサルが抜きんでている。ディズニーは『ベイマックス』(興収92億円)を筆頭に、『シンデレラ』(57億円)、『インサイド・ヘッド』(40億円)、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(31億円)がヒット。

対するユニバーサルは『ジュラシック・ワールド』(93億円)、『ミニオンズ』(51億円)、『ワイルド・スピード/SKY MISSION』(35億円)がヒットした。また12月にはディズニー配給で『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が控えている。メガヒット作を量産するディズニーとユニバーサルだが、果たしてどちらのブランド力が強いだろうか。

 ディズニー、ユニバーサルとも映画部門は複合メディア企業グループの一部門にあたる(円グラフ)。ディズニーを傘下に持つウォルト・ディズニー・カンパニー、ユニバーサルを傘下に持つコムキャストとも、地上波テレビやケーブルテレビ、テーマパークが経営の軸。売り上げだけを見ると映画部門は大きくはない。だが、新作映画の公開に合わせてグッズが売れ、関連した旧作がテレビで放映され、公開後は映画がテレビ放映のキラーコンテンツになる。さらに『ジュラシック・パーク』『アナと雪の女王』のように、公開後はテーマパークのアトラクションとして人気を博すケースもある。

ユニバーサル復活の源は?

1923年に設立されたディズニーは当初から、「プリンセスもの」に代表される女性ファン中心のファミリーブランドで世界を席巻してきた。その後、そのブランド力は他企業の買収でさらに強くなる(年表)。2006年にピクサーを買収してアニメーション映画部門を強化する一方、09年にマーベル、12年にルーカス・フィルムを買収。母娘にもともと強かったディズニーが、『アベンジャーズ』をはじめとするマーベルのアメコミヒーロー原作映画と、ルーカス・フィルムの『スター・ウォーズ』という、父親層、息子層に強いコンテンツも手に入れ、今、そのブランド力は最強となっている。

 1912年に設立されたユニバーサルは、1980年代~90年代は『E.T.』『ジュラシック・パーク』に代表されるスティーブン・スピルバーグ作品でファミリーブランドだった。その後、2000年代はヒット作に恵まれずブランド価値が棄損。2009年にコムキャストがNBCユニバーサルの経営権をゼネラル・エレクトリックから取得してブランド力が増してきた。そして2010年に、ユニバーサルが提携を結んだCGアニメプロダクション、イルミネーションの1作目『怪盗グルーの月泥棒』が大ヒット。以降、同社が作るアニメがファミリーブランド力を高める柱のひとつとなる。さらに今年『ジュラシック・ワールド』が90億円突破のメガヒットを記録し、「ユニバーサル復活」を強く印象づけた。

両者の競争はさらに過熱へ

両者を3つのポイントで比較してみる。ひとつは「アニメ映画の充実度」。これはディズニーに軍配が上がる。ディズニーにはウォルト・ディズニー・アニメーションとピクサーアニメーションの2つのアニメ製作ラインがあり、毎年2~3本が公開される。しかも16年には『ファインディング・ニモ』の新作『ファインディング・ドリー』、17年には『カーズ3』と人気シリーズを複数持っているのも強みだ。対するユニバーサルはイルミネーションが16年から毎年2本公開し、ディズニーに迫る。ただし、人気シリーズは『怪盗グルー』のみ。他にシリーズ化できる作品が生まれれば、ディズニーを脅かすことができるだろう。

2つ目は「男性向け映画の充実度」。ディズニーにはマーベルとスター・ウォーズという2大ブランドがあり、こちらも優位な状況。だがユニバーサルにも期待作はある。人気ゲームを実写化したファンタジー大作『ウォークラフト』や、マット・デイモンが復帰する『ボーン』シリーズ新作などが予定されている。

3つ目は「女性向け映画の充実度」。ディズニーには「アニメーション映画でおなじみのキャラクターを実写映画化」という路線があり、今後も『ジャングル・ブック』『美女と野獣』が予定されている。一方ユニバーサルには16年に『ブリジット・ジョーンズの日記3』、17年に大ヒット官能小説の映画化続編『フィフティ・シェイズ・ダーカー』、シリーズ3作目『ピッチ・パーフェクト3』が控えている。

現状、3つのポイントともディズニー優位だが、追うユニバーサルも着々とラインアップ戦略を進めており、数年後には互角の対決ができるかもしれない。

(ライター 相良智弘)

[日経エンタテインメント! 2015年12月号の記事を再構成]

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