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おひとりさまの老後 「独身コスト」は年28万円 50歳独身が直面する老後リスクと対策(1)

2015/12/14

日経マネー

 50歳独身という人が急速に増えている。日本の高齢者福祉は、配偶者、子がいる人を前提とした仕組みが随所に見て取れる。「おひとりさま」の老後の準備はどうすればいいか、4回に分けて解説する。今回は老後資金の目安や準備について見ていこう。
(イラスト:タカハシカオリ)

 定年が見えてきた時、誰もが真っ先に考えるのはお金のことだ。年金はいつからいくら入ってくるのか、退職金はいくらか、生活費としていくら使えるのか、退職金で世界一周旅行に出かけても大丈夫か、将来は施設に入れるか――。

 正確なところは誰に聞いても分からない。可能な限り自分で調べて、分からない数字は推定する。そして退職時の総資産と年金収入を原資にして、平均寿命まで暮らす資金計画を練るしかない。生活費の不足が予想されるなら、個人年金保険などで備えるか、定年後も働くことを考える。

 要介護になった場合の費用や、高齢者施設に入所する場合の費用なども調べることができるはずだ。

 おひとりさまは、子からの援助も配偶者による無償の介護も期待できない。だが、子に対する援助も配偶者の介護費も心配する必要がない。その分、自力で生きることを基本とした不確定要素が少ない平均寿命までのキャッシュフロー表が作れるはずだし、作るべきだろう。

 公的年金の見込み額は、基礎年金番号が分かれば日本年金機構のウェブサイトで調べることができる。実際、どの程度なのか。

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