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来年はどんな大型連休? 祝日から時代を読み解く

編集委員 小林明

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NIKKEI STYLE

今年9月下旬のシルバーウイークは日並びにもうまく恵まれて5連休となった。シルバーウイークが5連休になるのは2009年以来6年ぶり。再びシルバーウイークに5連休が登場するのは2026年のこと。今後11年間は5連休が現れないそうだ。

来年から8月11日が祝日「山の日」に

ところで休日を心待ちにしている読者にとっては来年にも大きな"朗報"がある。実は新たな祝日として「山の日」(8月11日)が加わることになったのだ。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」という目的で祝日法改正により制定。これまでは8月に祝日がなかったが、通常のお盆休み(13~16日)に近い祝日ができるので長期休暇も作りやすくなる見通し。

そうなると、来年以降の連休の日巡りがどうなっているのかとても気になってくる。

少々気が早いかもしれないが、カレンダーマニアならずとも興味を抱く読者は多いはず。そこで今回はレジャーや休養に欠かせないゴールデンウイーク(4~5月)、お盆(8月)、シルバーウイーク(9月)の連休の状況について、祝日にまつわる様々な秘話とともに紹介しよう。

年間16日の祝日は先進国屈指の多さ、まだまだ少ない有給休暇

まず質問。日本の祝日は年間で何日あるかご存じだろうか?

答えは16日。

その内訳を示したのが一覧表である。「国民の祝日」は祝日法により定められている。戦後まもなく、日本の祝日は「元日」「成人の日」「天皇誕生日」「憲法記念日」「こどもの日」「文化の日」「勤労感謝の日」「春分の日」「秋分の日」の9日しかなかったが、法改正を繰り返し、今回の「山の日」を合わせて16日まで増やしてきた。

年16日の祝日は国際的に見ると、「先進国では屈指の多さ」(内閣府大臣官房総務課)だという。

労働政策研究・研修機構の資料(2013年)では、英国が8日、ドイツやフランスが10日、イタリアが9日。やはり日本の祝日の多さが目を引く(最新では16日だが、表中では15日)。とはいえ、年次有給休暇を比べると日本は18.5日でかなり少ない。ドイツやフランスの30日、イタリアの28日、英国の24.8日などを大きく下回っている。「日本人は有給休暇をあまり取らない傾向があるので、休日をもっと増やすために祝日が増えてきた」という側面もあるようだ。

こうした結果、日本の年間休日数は137.5日。英国よりは多いが、140日を超えるドイツ、フランス、イタリアなどと比べるとまだまだ低水準。バカンスの定着など生活習慣の違いもあるだろうが、もっとゆとりある豊かな生活のリズムが必要なのかもしれない。

「山の日」、8月12日を避けて11日にしたワケ

来年から導入される新しい祝日「山の日」。どうして8月11日にしたのだろうか?

実は当初、お盆休みが始まるすぐ前日の8月12日にする案が検討されていた。休暇をつなげやすいというのが大きな理由。だが「520人も犠牲になった日航ジャンボ機墜落事故(1985年8月12日)が起きた日にお祝いするのは違和感を覚える」との強い異論が出たため、同案を採用するのが見送られ、結局、11日に落ち着いたのだという。

ところで一覧表を見ると、日本の祝日の多くが期日を法律に盛り込んでいるのが分かる。

そのなかで「成人の日」「海の日」「敬老の日」「体育の日」については祝日法改正による「ハッピーマンデー制度」で特定の月曜日に移動することになった(もともとはそれぞれ1月15日、7月20日、9月15日、10月10日だった)。土日と合わせた3連休を増やし、休暇やレジャーに生かしてもらう狙いからだ。

「春分の日」と「秋分の日」は春と秋の彼岸の中日で昼夜の長さがほぼ等しい日。その年のいつになるかは年によって異なり、国立天文台が作成する「暦要項」の中で日付が特定される。

なぜか期日を法律で定めなかった「建国記念の日」

唯一、期日を法律ではなく、政令で定めているのが「建国記念の日」。

これにも複雑な事情がある。

もともとは日本書紀が伝える初代神武天皇の即位の日とされ、戦前は「紀元節」と呼ばれる祝日だったが、敗戦後、GHQ(連合国軍総司令部)の意向で廃止された。復活したのは佐藤内閣時代の1966年6月。ただ「戦前の紀元節」を復活することへの反対論が社会党などから提起されたため、これに配慮し、与党の自民党は期日を法律にあえて盛り込まず、「政令で定める」と修正せざるを得なくなった。"妥協"による政治決着を図ったのだ。

祝祭日→国民の祝日 名称にも「主権在民」

ちなみに「祝祭日」という言葉。今では正式には使われていないので注意が必要だ。

そもそも「祝祭日」は戦前の言葉で、国および国民一般の恒例としての祝い日である「祝日」と、皇室の祭典をおこなう日である「祭日」とのことを指す。だが敗戦をきっかけに「主権在民」の理念で国家が再建され、「祭日」がなくなり、「祝祭日」とは呼ばなくなった。

戦後は「祝日」の一本立てとなり、国民の祝い日であるということから、わざわざ「国民の祝日」という表現で法律(祝日法=1948年7月公布・施行)で定めることになる。

つまり、「天皇主権」から「主権在民」への理念の転換が呼び方にも反映しているというわけ。

「国民の休日」と「国民の祝日」の違いとは?

一見、紛らわしいが、「国民の休日」と「国民の祝日」にも大きな違いがある。

祝日法により、祝日にはさまれた平日を休日とすることが定められたが、こうして生じた休日を「国民の休日」と呼び、「国民の祝日」とは区別している。たとえば今年9月のシルバーウイークの5連休の内訳は、19日(土)→20日(日)→21日(敬老の日)→22日(国民の休日)→23日(秋分の日)。「敬老の日」と「秋分の日」にはさまれた平日の22日が「国民の休日」になった。

このように祝日の成り立ちを探ると、当時の様々な政治状況や国民感情が浮かび上がってくるので興味深い。

来年GWは飛び石、休みを取れば夢の「10連休」も

話を連休に戻そう。来年の連休の状況はどうなっているのだろうか?

まずはゴールデンウイーク。

4月29日の「昭和の日」が金曜、5月3・4・5日の「憲法記念日」「みどりの日」「こどもの日」が火・水・木曜となり、絶妙な飛び石連休になっている。平日となった5月2日と6日をともに休暇にすれば、なんと夢の10連休が誕生する。祝日が土曜に重なることもなく、来年のゴールデンウイークは考えようによっては恵まれた日並びと言えそうだ。

お盆休みが土日と重なる来年8月、19年は「9連休」も

続いてお盆休み。

来年は「山の日」が8月11日に登場する。ただ通常のお盆休みの13~16日が土日に重なってしまうので、あまり恵まれた日並びではなさそう。今年も8月13~16日が土日に重なり、長期休暇でレジャーや休養を満喫したい人には少し残念な日並びとなってしまった。再来年の2017年8月は11日の「山の日」が金曜。13日は日曜に重なるが、11~16日までの6連休になる。

かなり恵まれた日並びになりそうなのが2019年8月。11日の「山の日」が日曜で、その翌日の月曜が振り替え休日になるうえ、お盆休みの13~16日が火曜~金曜にあたるため、暦通りでも10~18日の9連休になる計算だ。今から楽しみになってくる。

来年シルバーウイークは「3連休止まり」、2020年は「4連休」、2026年は「5連休」……

シルバーウイークはどうか。

来年は「ハッピーマンデー制度」のおかげで3連休にはなるが、「秋分の日」が9月22日の木曜にあたり、20、21日とふたつの平日が祝日にはさまった格好。あまり日並びには恵まれていないかもしれないが、祝日の前後をうまく休めば長い連休を作ることも可能だ。

ちなみにシルバーウイークで次回に5連休となるのは2026年。それまでだと2020年が4連休となる見通し。それ以外は残念ながら、祝日が増えない限り、"3連休止まり"になるようだ。

そう考えると今年の5連休はかなりラッキーな日並びだったことが改めて分かる。

なぜ「田中さん」は西日本に多いのか (日経プレミアシリーズ)

著者:小林 明
出版:日本経済新聞出版社
価格:918円(税込み)

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