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ミラーレス一眼で動画撮影 個性的作品が手軽に

2015/9/21

 ミラーレス一眼カメラで動画撮影を楽しむ人が増えている。家庭用ビデオカメラでは難しい被写体を浮き立たせるといった描写はお手の物。ちょっと前なら数千万円もするような機材で撮影したかのような映像が、誰でも撮れる時代になった。

 ミラーレス一眼は小型ながらレンズ交換ができ、3万円台から手に入る。十数万円の機種で仕事をこなすプロもいる。軽くて小回りがきくため、撮影も苦にならない。ミラーレス一眼は構造上、取り付けることのできるレンズの選択肢は、通常の一眼レフカメラに比べて幅広い。なかには1970年代に作られた映画撮影用カメラのレンズを使っている人もいる。味のある個性的な表現が思いのほか簡単にできる点がプロ、アマ問わずに支持される理由だ。

 アマチュアにも手の届く高性能カメラはミラーレス一眼にとどまらない。豪ブラックマジックデザインが今夏発売した「マイクロシネマカメラ」は、小型無人機「ドローン」に搭載できるコンパクトサイズながら、映画の撮影にも対応できる実力を備える。価格は12万1800円(税別)。また、中国Z Cameraが今冬に700ドル程度で発売を予定する「E1」は4K対応で超高感度が売り。同社はクラウドファンディングで資金を調達しており、ベンチャーを巻き込んだ開発競争に火が付いている。

 もっとも、機材の低価格化はプロの映像制作者にとっては痛しかゆしの面もある。「機材価格が下がるにつれて映像制作の依頼者から出る予算も絞られ、作り手にとっては厳しい時代となった」と、東京芸術大学大学院映像研究科の馬場一幸助教は苦笑いする。その一方で「安価な機材しか持たない若手が世に出るチャンスも広がっている」。

 どんどん身近となる映像機器。動画投稿サイトも4K対応するなど、誰でも手の込んだ高画質映像を手軽に公表できる環境も整っている。秋の夜長は動画編集にはぴったり。ミラーレス一眼を手に街や山に飛び出したらいかがだろう。(写真部 寺沢将幸)

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