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男性をイラッとさせる、女性のこんな「話し方」

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日経ウーマンオンライン
女子会トークでは最高に盛り上がるのに、男性を相手にすると会話がかみ合わない。気付くと相手の眉間にしわ――そんなことはありませんか。『あまちゃん』『サラリーマンNEO』『となりのシムラ』などの演出・監督を手掛け、現場で培った会話術を説いた著書もある吉田照幸さんに、女性にありがちな話し方についてお聞きしました。あなたの言葉が、知らぬ間に男性を傷つけているかもしれません。
【お悩み】
 女性同士ではそれなりに楽しくおしゃべりできている気がします。でも男性相手の会話となると、まるでダメ。かみ合わない、スムーズに進まない、盛り上がらないばかりか、会話中に相手が不機嫌になることもしばしばです。この間は婚活で知り合った男性と、何度かお会いして話しているうちに「女性のそういうしゃべり方ってイラつくんですよね」と怒らせてしまいました。女性のしゃべり方と言われてもどこがいけなかったのか、怒らせてしまった理由がわかりません。正直、困惑しています。(ひでこ・29歳・医療関係)

あなたの「否定のしかた」が知らぬ間に男性を傷つけているかも

実は、男性から見て気に障ってしまう女性の話し方の特徴というものがいくつかあります。もしかするとあなたも知らず知らずのうちに、それに該当する話し方をしてしまっているのかも知れませんね。今回はよく聞かれるものを挙げてお伝えしましょう。

ひとつは、相手の意見を「違うな」と思ったとき。単刀直入に「それ、違います」と言っていませんか。実はこの言い方をされると、男性はとても傷つくのです。

女性は、あくまでも「私個人が」その意見は違うと思う、と言っているにすぎず、おそらくそれ以上の意図はないことでしょう。

でも男性には「社会全体が」それは違う、と言っているかのように聞こえてしまうのです。

ですから、男性相手には「違います」と即答するのではなく、

 「そういうのもたしかにありますね。ただ今回の場合は違うのではないでしょうか」

 「なるほど、それもひとつですよね。でもいま私が考えているのは……」

といったように、一度承認してから否定する、というかたちをとってください。

面倒かもしれませんが、これが「男性」という、プライドが大事な生きものとの間で物事を円滑に進めるコツです。女性同士の会話とは大きく違う点のひとつといえるでしょう。

男性の意見を否定するときには気をつけてみてください。

「フツーは」「女子的には」「一般的には」がNGワードな理由

さらに言うと、意見を述べるときに「それは~じゃないですか」という言いまわしは避けたほうが賢明です。会議で意見を求められたときなど、男女問わず言えることです。

こういったときは「私は~」という言いかたを心がけましょう。

「私は~」という意見の述べ方の裏に感じられるのは「社会全体がどうかはわからないけれど、少なくとも私はこう思います」という姿勢です。あくまでも自分の意見の域を出ない。

つまり相手の意見を尊重した上で「私はこう思う」と述べているわけです。対等な意見の言い方というのは、こういうことを指すのではないでしょうか。

それに対して「それは~」ではじまる意見の言いかたは上から目線です。

「それは~じゃないですか」の裏に感じられるのは、「一般的にはそうでしょ」「フツーはそうだよね」という社会一般的な傾向を振りかざそうとする姿勢です。自分の意見の域を出て、一般論を盾にしようとしている。言われたほうは「なんであなたに社会の代弁をされなければならないの」と反発を覚えるだけです。

「フツーは~」と同様、多く耳にするのは「女子的には~」という言いかたですね。

聞くほうは「あなたがいつ女子の代表になった?」とイラ立つだけです。特に男性は女性が思う以上に、この言いまわしに敏感です。

「フツーは~」「女子的には~」「一般的には~」――これらは自分の意見に自信がない人の口から出てくる言葉です。社会通念に引っ掛け、それを看板にしてモノを言うことで、自信のなさをカバーしようとしているだけ。あなたの言葉ではありませんよね。

いわば社会通念という虎の威を借りてモノを言っているわけです。

「フツー」ってなんだよ、と聞くほうは思っていますよ。「フツー」のことを聞かれてはいません。あなたの言葉であなたの意見を述べてください。

なお、社会通念に物事の基準を置いて行動する人というのは、まず人としてつまらないです。しっかりしてますね、とは言われても、おもしろい人だと言われることはないでしょう。

男性が苦痛に感じる女性の話し方、トップは「だらだらしゃべり」

男性から聞かれる女性の話し方への不満で、よくあるのが「だらだらしゃべる」ということです。主な原因を二点挙げ、対策をお伝えしましょう。

ひとつは、着地点の見えない話し方をしてしまっている場合。

「このあいだ鎌倉に行ったんだけど、たい焼き屋さんがあって。あ、鎌倉駅の近くなんだけど、そう、あのメインの通りから一歩入ったところね。んでたい焼き屋さんが、あんみつ屋さんの隣にあったんだけどさ、店の奥にすごい職人風のおじいさんがいてね、あ、店番してるおじいさんともうひとり。んで、そのおじいさんが焼きかたのコツとか、あんの製法がどうこうとか、超語ってくれるわけ。いかにも熟練の技的なかんじでさ。

 そう、それでそこ、白いたい焼きを売ってたんだよ、珍しくない、白いの? 食べたことある? 生地がモチモチしていて、甘さ控えめでおいしかった! でもやっぱり普通のが一番かな。

 でさ、その職人風のおじいさんにたい焼き屋さん始めて長いんですか、って聞いたらね、いや、3年目です、とか言うの。ウケる、超職人風に語ってんのに3年だってよ、3年。てっきり何十年って世界かと思ったのにさ……」

どこに向けて話すか。話の着地点を決めずに、見たことを見たまま順に話していき、さらに自分の話にノッて続けていくので、どんどん話題があさってのほうに向いてしまっています。いわば数珠つなぎの思考で話しているのですね。

聞いているほうは「え? 白いたい焼きの話? は? おじいさん? おじいさんって何人いるんだっけ? あんみつ屋さんが、え?」と混乱するばかり。しまいには話す側も「……あれ? 私、なんの話してんだっけ?」となる始末。話が迷宮入りしてしまうのです。

ちょっとしたコツで「だらだらしゃべり」から脱することができる

この話をシンプルに

「職人風のたい焼き屋がいた」 → 「わずかキャリア3年のおじいさんだった」

と着地点を定めます。

すると、白いたい焼きの話は話の本筋からは、外れた補足情報となりますね。目に入った情報を単純に時系列で並べ、補足情報を先に出してしまう。だから、話の着地点が見えなくなるのです。

白いたい焼きについて話題に出すならば、話が最終地点の「3年しかやっていない」まで到達したところで、最後に付け加えればよいのです。

何事もストーリーのないものはおもしろくありません。

僕たちがコントを作るときに考えるのは「設定」と「最後のオチ」です。そしてそのあいだをつなぐストーリーを作ります。その際、不要なものはどんどん削ります。

ストーリーを紡ぐ上で、情報を取捨選択するのにはコツがあります。

たい焼きの話の例で言えば、「白いたい焼き」という情報は必要ありません。オチに向かうストーリーには関係のない補足情報だからです。

逆に「おじいさんから漂う風格」「いかにも職人気質という印象の無骨な態度」「年季が入って見える、色があせ、ところどころほつれのある作務衣」といったオチに繋がる情報は必要です。

話したいことが3つあったら、3つとも同時に話そうとしてしまう。この話しかたをしてしまう人の特徴です。着地点、いわばゴールを決めて整理して、ひとつずつ話していけばよいのです。

ちなみに僕はこのタイプの人は、基本的にモノが捨てられない人なんじゃないかと分析しています。

「句読点」を意識するだけで、言い訳がましく聞こえない

「だらだら喋り」と男性に感じられてしまう原因としてもうひとつ挙げられるのは、句読点がないことです。

 「私がこの映画をおすすめする理由はシナリオなんだけど、もともとそのシナリオって、原作がすごく長いんだけれど、2時間の映画にビシッとまとめてあって、でもなんか原作の魅力は残してあって、でもなんか見ていて不思議と飽きなくって……」

長文、句点なし。聞いていて苦痛だと思いませんか?

これを、

 「私がこの映画をおすすめする理由はシナリオですね。大長編である原作の魅力を損なわずに、見る者を飽きさせない内容になっています」

とするだけでスッキリと伝わりやすくなります。

句読点をつけるコツは「私がこの映画をオススメする理由はシナリオなんだけど、」の「だけど」のような言葉をすべて抜くことです。そして、そのあとに接続詞は入れない。

句読点を入れ、短文で切ったほうがわかりやすく、会話のリズムもよくなります。

「短文のほうがわかりやすいと思うんだけれど、だって長文になっちゃうと、なんかこう間延びしちゃうから」

よりも、

「短文のほうがわかりやすいです。長文になると間延びします」

と簡潔に述べたほうが伝わりますよね。

「~なんだけど」「なんか」といった言葉の裏には、言い訳や説明をしたい気持ちが隠されています。でも言い訳はあとから、にしましょう。

吉田照幸(よしだ・てるゆき)
NHKエンタープライズ番組開発部エグゼクティブ・プロデューサー。1993年NHK入局。「のど自慢」「小朝が参りました」などエンターテイメント系の番組を中心に活躍。40分間一人で舞台の場を持たせるなど前節の技を鍛えつつ、芸人にも「面白い」と評判になる。2004年に「サラリーマンNEO」を企画、以後全シリーズの演出を担当。型破りな番組として人気を博す一方、タニタの社食、Google本社に日本のテレビ番組として初潜入、コントに日産のカルロス・ゴーン氏を引っ張り出すなどで話題となった。第35回・36回国際エミー賞コメディ部門ノミネート(日本では唯一)。2013年春からは異例のレンタル移籍で、連続テレビ小説「あまちゃん」の演出を担当。現在、「となりのシムラ」といったコント番組やコメディ、新作ドラマ「洞くつおじさん」を制作中。ここ10年でもっともコントを制作している笑いのつくり手。

[nikkei WOMAN Online 2015年7月21日付記事を再構成]

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