マネー研究所

Money&Investment

海外旅行の決済、専用プリペイドカードが活躍

2015/6/14

 夏休みシーズンまであと1カ月余り。海外旅行を計画している人も多いだろう。旅先での支払い手段として知っておきたいのが海外専用プリペイドカード。事前に入金しておけば現地での買い物に使ったり、旅先のATMで現地通貨を引き出したりできる。クレジットカードなど海外で使える他の決済手段と比べた特徴や注意点をまとめた。

 「トラベラーズチェック(旅行小切手=TC)が買えなくなったなんて知らなかった」。東京・世田谷に住む40代の主婦はこう話す。夏休みに久しぶりに家族で海外旅行をするつもりだが、TCは2014年3月で国内での新規発行が終了。発行済みの券面は従来通り利用できるが「手持ちはほとんどない」という。

 TCの代替手段として注目が高まっているのが、海外専用プリペイドカードだ。2010年ころから旅行会社やクレジットカード会社が相次ぎ発行し、主なカードは現在5つ。いずれも国際ブランドのビザ(Visa)またはマスターカードなどと提携しているため、200以上の国・地域で使える。

■ATMで引き出し

 どのプリペイドカードを選ぶかは外貨建てに対応しているかどうかがポイントの一つになる。外貨建ては入金した時点の為替レートを適用するため、その後に円安になった場合に比べ有利なレートで外貨と交換できる。入金時に為替手数料は必要だが、円安が進みそうな局面では一案になりそうだ。現地で決済するときやATMを利用するときも、同一通貨なら為替手数料は発生しない。

 一方、円建てカードは現地で決済するときの為替レートを適用する。円高が進めば現地通貨換算で利用可能額が増えるので、有利になりやすい。為替手数料は国際ブランドがその時点の為替相場の動向に合わせて決める為替レートに4%上乗せする。

 円建ては海外ATMで現地通貨を引き出すときの為替手数料が有利になるケースも少なくない。「マルチカレンシーキャッシュパスポート」を販売するアクセスプリペイドジャパン(東京・渋谷)によると、日本国内の外貨両替所で円を人民元に替えると10%、オーストラリアドルは10%超、インドネシアルピアは30%が為替レートに上乗せされる例がある。円建てカードは4%ですむ。

 円建て、外貨建てとも「海外専用プリペイドカードは使いすぎを抑えられるのが大きな利点」とファイナンシャルプランナー(FP)の国場弥生氏は指摘する。事前に入金した範囲までしか使えないためだ。

マネー研究所新着記事