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働く女性へ「石田衣良&小谷真生子のお悩み相談室」

~WOMAN EXPO TOKYO 2015から(1)

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NIKKEI STYLE

 女性のための総合イベント「WOMAN EXPO TOKYO 2015」(主催=日本経済新聞社、日経BP社)が5月23~24日に都内で開かれ、働く女性ら約1万3000人が訪れた。好評だったトークセッション3本を順次、紹介する。

結婚や出産・子育て、夫の転勤や親の介護など女性には働き方を左右する多くのハードルが待ちかねる。気持ちよく働きたいと願っていても容易には実現せず、悩みは尽きない。「石田衣良&小谷真生子のお悩み相談室」にはそんなワーキングウーマンらが集まった。会社員経験もある作家の石田さんと、働きながら子育てしてきたキャスターの小谷さんが、人生の先輩としてやさしく助言した。

 女性が長く働くためには、仕事以外にも家事、出産、子育てと上手に付き合う必要があると思います。私の主人は子どもを望んでいますが、私はまだキャリアを積みたい。小谷さんは長く第一線で活躍されていますが、こういった問題を乗り切るには、どのような考え方・姿勢が必要だと思いますか?(32歳)

小谷さんセンシティブな話ですが、取材で女性には出産するタイムリミットがあると聞きました。出産適齢期は25~30歳までの5年間。女性の場合は肉体的なタイムリミットがあることを前提に質問にお答えします。キャリアは本当に今働いている組織でなければだめなのか、という考え方もあるのではないでしょうか。1つの会社や組織に生涯こだわらなくても流動的に仕事ができる時代になりつつあります。私が彼女であれば、出産を選びますね。

石田さん もし勤めているのが大企業で、子育て支援制度が自由に使えるようなところであれば、子どもを1人産むくらいの長期休暇を取ってもそれほどキャリアに傷がつくことはないのでは。産んだ後、保育園やベビーシッター代で給料の多くが消えてしまうかもしれませんが、産んでもいいと思います。

子育ては予想外の繰り返し。仕事で抜けられない重要な時になると熱を出してくるなど、大変な面倒がふりかかってきます。子どもが産まれる前から色々考えていても無駄です。目の前に来ることに毎回毎回体当たりでぶつかっていくのがいいのではないでしょうか。

小谷さん もしあなた自身が欲しいのであればつくるべきだと思います。私自身を振り返ってみると、私が子どもを育てているのではなくて、私が子どもに育ててもらったという感覚がありますね。忍耐強さだとか、子どものフィルターを通した世の中の見方みたいなものが自分の中で生きがいになっています。

 結婚を考える彼が、3年ほど海外赴任になりました。私は1年半ほど前に転職し、新たなキャリアを始めたばかり。仕事を辞めることは考えられません。彼も理解してくれていますが、やはり3年間も遠く離れてしまうのは不安です。3年間を乗り越える心構えを教えてください。(29歳)

小谷さん 私が同じ立場なら仕事を捨てて付いていきますね。若いときは仕事にのめり込みすぎてしまいます。年を重ねて振り返ると、それを後悔することも。仕事は後々にどうにでもなります。やはり家庭は大事。家庭を選択して、キャリアはむしろ自分でコントロールすると考えた方がいいのではないでしょうか。

石田さん もし自分がいる職場の居心地がよくて、仕事にやりがいを感じているのであれば、私は仕事を続けた方がいいと思います。遠距離恋愛を気にしていますが、日々を過ごすという意味では3年間も今週も今日も変わらないじゃないですか。目の前のことだけを考えて、デートするときはデートする、赴任先に飛んでいってもいいし、中間地点で会うのでもいい。3年くらい大丈夫。ある程度の距離感があり、会えない方がうまくいくこともあります。

 1年前に新しい業務に就きましたが、研修がなく、案件を進めながら仕事を覚えるしかありません。先輩社員に尋ねても「なぜ知らないの?」「自分で考えてやって」と言われ、とてもつらいです。どうしたら先輩と仲良くなり、嫌みを言われず、気持ちよくアドバイスをもらえるようになるでしょうか?(26歳)

石田さんこれは恐らく先輩に余裕がないのでしょう。この職場は仕事が忙しくて引き継ぎもあまりできていなくて、しかも社員がどんどん抜けてしまうタイプ。ブラックとまでは言いませんがグレーな職場だと思います。少し厳しいですが自分で覚えるしかないですね。

小谷さん 私も20代のときは、やはり同じような感じでした。自分でやれ、調べろと言われましたね。当時は日本航空に勤めていました。その後のNHKなどでも、とにかく職場内訓練(OJT)で、実地で覚えてきました。仕事ができる先輩を見ながら、どうやったらあのようにできるのか、こういうときはこうしなければならない、というのをメモに取って、頭にたたき込んでいく。日本は職人の世界だと思います。背中を見て盗んでいきなさい、というような面がありますよね。

石田さん 仕事はある種、言葉にならない習慣だったりその場の雰囲気だったりという部分が大きいです。実際見て盗むということしかできません。それに教える側にも怖さがあります。教えた通りにそれがルーティンになってしまって、本当は仕事でその人の色を出してほしいのに出てこない場合も。20代は苦しい場面を通る時期でもあります。そこで楽をしようと思わなくてもいい気がしますね。

小谷さん そういった場面で、自分に与えられた仕事を150%の力でこなしていくと、30代は楽しいですよね。

石田さん そうですね、仕事に100%、150%の力で向かっていくのも手。でも一方で本当に嫌なときは横に逃げる手もあります。自分は本当にこの仕事が苦手だと思ったら、横に逃げながらうまくかわして、誰かに任せることを覚える。その仕事が得意な人もいるかもしれないですから。その人と仕事を取り換えてみるとか。正面からぶつかるだけでない、仕事のやり方はあります。

 給与も福利厚生も満足している会社に勤めていますが、仕事にやりがいを感じません。資料作りがメーンで、デスクワークばかり。周囲の人たちは、「生活が安定する働き方」を続けるべきだとアドバイスしてくれるのですが「生活の安定」と「やりがい」と、どちらを選ぶべきでしょうか?(30歳)

石田さんもし給与的に問題がないのであれば、今の仕事を続けながら提案型の資料作りをやっていくといいのではないでしょうか。資料を作ってくれと言われたら、自分の考えや新しいアイデアを、資料を出すたびに無理やりにでも提案する。アピールをして、本当にやる気がある、という姿勢を半年なり1年なり見せれば、会社も放っておかないと思います。

小谷さん 私は両方を取るべきだと答えたいです。どちらかを取るのではなく、どうやったら生活の安定を維持しつつ、自分でやりがいが持てるような仕事ができるかを考えてみるべきです。どちらかを我慢すると絶対にどこかで無理が出てきます。

石田さん 相談を受けていていつも思うのは皆、○か×かのどちらかに決めたがり過ぎます。中間的なやり方を助言すると不満な顔をしますし。決断をしたがっていて、その決断によって何かが変わると思っているのでしょう。でもどんな決断をしても自分は変わりません。曖昧な結論だとか、そういったグレーなものの価値をもう少し尊重してもいいのではないでしょうか。

―最後にメッセージを。

石田さん 女性の話を聞いていていつも思うのは、女性はプライベートが充実していないと、仕事だけ充実していてもあまり幸せそうに見えないということ。男性は逆で、プライベートがだめでも仕事がうまくいっていれば毎日幸せそうに見えます。仕事とプライベートの両方をうまく満たしていく方法を考えてほしいです。女性たちには期待しています。

小谷さん 日本女性はもっともっと頑張ってほしいです。社会進出か家庭か、社会進出か子どもかという悩みが本来は必要ないものなのに今も日本ではびこっています。両方を手に入れるような気持ちでこれから輝いていただきたいです。

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