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「勝ち組」は焦らずリスクを取る 調査で見えた素顔 日経マネー 個人投資家9400人調査(1)

2015/6/19

日経マネー

 相場のことは相場から学べ――。日々変化する相場では経験は糧になる。経験から学ぶのがうまい人は最近の上昇相場で何をしてきたのか。日経マネー誌が個人投資家9400人を対象に実施した「個人投資家調査」から、投資歴10年以上のベテランで、2年間連続して「20%以上の利益を上げた」勝ち組と「損を出した」残念組とを比較。その投資行動を分析した。

 まず、2年連続で利益を上げた「勝ち組」の特徴を見てみよう。

●運用資産の中に先進国株、REIT(不動産投資信託)を組み入れている
●銘柄の保有期間が1年以上の「長期」が半数を超え、残念組より12ポイント高い
●日本株の選別では「高配当」「株主優待」を重視し、インカムゲインと人気の出やすい銘柄を好む
勉強時間が「週に7時間以上」「週に3~7時間程度」など長めの人が残念組より比率が高い
●目標リターン20%以上の人で、最大下落許容率を20%未満とする人の割合が残念組より少なく、リターンを狙えばリスクを伴うことを覚悟している

■資産は2倍以上の差

 両者の平均金融資産をみると、勝ち組は7000万円、残念組は3000万円超と、2倍以上の開きがある。平均の円預金額を見ると、勝ち組は1035万円で、残念組より200万円程度少ない。

 つまり金融資産に占める預金比率は勝ち組が15%、残念組が41%になる。残念組の預金比率が高いのは、平均年齢が60歳に近いことも影響しているとみられる。

■勝ち組は先進国株やREITに注目

 勝ち組と残念組が保有する金融資産に違いはあるのか。全資産に占める比率の大きい順に並べると、1~4位までは同じ。違いが出たのは5~7位だ。

 「政策に売りなし」の言葉通り、勝ち組は先進国株やREITなど、日米欧の金融緩和政策で上昇した資産を保有する。「今年買い増したい資産」でも、勝ち組は引き続き先進国株やREITを候補に挙げる。

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