マネー研究所

男の家計改善

やり過ぎは逆効果 企業型DCのリバランス

2015/6/17

日経マネー

 枝葉の節約もいいが、男なら太い幹の「構造」を知り、改善を考えるべし――。労働組合シンクタンクの生活経済研究所長野の事務局長を務める塚原哲氏が、アッパーミドル層の男性を対象に「骨太」の家計改善法を伝授する。13回目は、大手企業で定着してきた確定拠出年金(DC)のリバランスについて解説する。

 企業型確定拠出年金(DC)では資産配分を決めて運用を開始しても、時間が経つにつれ、資産配分が変化してしまう。例えば投資信託Aの価格が上昇し、Bの価格が下落すれば、資産全体に占めるAの割合が高くなる。そこでAの一部を換金し、相対的に減ったBを買い増すことで元の資産配分に戻すのが「リバランス」だ。

 リバランスには「商品配分変更」と「スイッチング」という2つの操作がある。商品配分変更とは毎月購入している投信を入れ替える操作のこと。例えば投信Aを毎月5000円、投信Bを毎月5000円買い付けていた人が、Aを3000円、Bを7000円に変更するといった操作を指す。

 これに対し、スイッチングとは積み立てられた投信の分散割合を変更する操作のことをいう。例えば、ある人の積み上がった評価額は投信Aが60万円、投信Bが40万円だったとしよう。ここから、Aを30万円、Bを70万円に変更する操作がスイッチングだ。

■リスク許容度は変化する

 リバランスとはいっても、当初の資産配分に戻すことに不合理が生じる場合がある。例えば、時間の経過と共に家族構成に変化が生じると、当初の資産配分のままでは許容できるリスクと乖離してくることが多い。また、運用データが積み上がって資産配分の精度が高まることもあろう。

 このように、最適な資産配分を再計算し、新たな配分を決める作業を「リアロケーション」という。元の配分に戻すリバランスだけならスイッチングを行えばいいのだが、リアロケーションする場合は配分変更とスイッチングの両方の操作が必要だ。

 仮に「投信Aをやめて今後は全て投信Bにする」と決めたら、投資累計をごっそりBに入れ替えるだけでなく、毎月の投資先も全てBに変更しなければ目的が達成できないからだ。

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