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家を現金化、リバースモーゲージが急増 金利上昇・地価下落リスクに注意

2015/4/19

 自宅を担保にして老後資金を借りることができるローン商品が話題になっている。担保不動産を自分の死後に売却して一括返済する「リバースモーゲージ」だ。3月に新たに三井住友銀行が参入して大手銀行の商品が出そろうなど、取り扱い事例が急増している。注意点を含めて活用法を考えてみた。

 「老後が心配だったけれど、気持ちが楽になりました」。横浜市でパートとして働く奥村由美子さん(仮名、53)は話す。62歳になる会社員の夫と話し合い、残っていた住宅ローン800万円を一気に完済することにした。奥村さんは「これで老後の家計に余裕が生まれそう」という。

 奥村さん夫婦が住宅ローンを完済するために利用したのがリバースモーゲージローン。55歳や60歳など一定年齢以上の人を対象に、銀行が融資する商品だ。利用者ははじめに自宅の土地・建物を担保として銀行に差し入れる。現金が必要になったら、銀行が定めた金額の範囲内で借り入れることができる(図A)

 最大の特徴は、返済の仕組みにある。生きている間に返済する義務がないからだ。亡くなった後、遺族などが手続きをして担保不動産を売却し、その代金で一括返済する。子どもがいない夫婦など死後に家は不要という世帯が、ゆとりある老後生活のために現金を借りるための商品といえる。

 総務省の調査によると、60歳以上のリタイア世帯の家計は平均で年71万円の赤字になっており、貯蓄を取り崩してしのいでいる。貯蓄額は平均2000万円足らず。蓄えが尽きることへの不安を抱える世帯は多い。住み続けながら家を現金化できるリバースモーゲージの需要はここにある。

■3メガ銀出そろう

 取り扱う金融機関は2年ほど前から急増し、現在は地銀を中心に約30ある。3メガバンクの商品も出そろった(表B)。東京スター銀行の場合、今年3月末の契約数は前年比27%増の約4200件(グラフC)。「返済負担が重い住宅ローンを借り換える契約者が目立って増えている」(ローンビジネスグループ)。みずほ銀行でも、問い合わせが累計約2500件に達するなど関心が高い。

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