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元自衛隊、ワーキングママ… 不動産投資家の素顔 「1棟買い」で稼ぐ不動産投資(下)

2015/3/18

【ワーキングママ大家】 3日で購入決意の初物件は1億円

 吹石夫妻が2010年に買った初物件は1億円。その約半分は、十数年働いてきた夫婦の貯金から出した。銀行に借りた3500万円は、2年半で繰り上げて完済。残り2500万円は親に低金利で借りた。贈与と見なされぬように契約書も交わして毎月返済している。

 東京23区内の鉄筋3階建てで、築20年(当時)。不動産業者のチラシで出合ったその物件は、賃貸の自宅からすぐ近く。不動産投資を志して1年、相場観も付いており、わずか3日で購入を決意した。半分の部屋は空いていたが、「万が一の場合は更地にして売ればトントン」という計算が働いた。

 それでも当初は苦しんだ。マンションが割安な理由はすぐに分かった。建築以来、全く修繕がされていない上に、夜逃げ されたままの部屋や、数カ月分の家賃を滞納する入居者もいたのだ。

 しかも、技術者の夫は海外出張が多く、彼女自身も2人目の子供がお腹にいた。身重のみどりさんは仕事と育児の合間を縫って、近隣の不動産業者十数軒に出向いて仲介を直接依頼。「黙って飼われるぐらいなら」と、アパートは「ペット可」に切り替えて、近くのペット専門店に飼い主への紹介を頼んで回った。

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