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『るろうに剣心』がメガヒット 佐藤健、次なる挑戦

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 実写化不可能といわれていた『るろうに剣心』(大友啓史監督)で、主人公・緋村剣心(ひむら・けんしん)を演じきった佐藤健。2014年に公開された『~京都大火編』『~伝説の最期編』の前後編2部作は興収95億円を超え、2012年の1作目と合算すると125億円のメガヒットに。持ち前の身体能力を駆使し生身のアクションを極めたことでも高く評価され、同世代の俳優の中で一歩抜きんでた形になった佐藤。そんな彼は、これから何を目指すのか。(文中・敬称略)

佐藤健(以下、佐藤):僕にとって、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』はけっこう遠い昔のことのように思えるんです。実際、撮影はもう2年前のことですから。ただ狙っていたわけではないですが、やる以上は日本映画のなかでも特別なものにしたい、意味のあるものを作りたいといった意気込みで臨んだ結果が数字にも表れたので、そこはすごくうれしいことでした。

でも、『るろ剣』を経験したことで、何か変わったかと聞かれると、あんまり変わってはいないと思います。もちろん、1年前の自分よりも今のほうが自信は持てるし、いいパフォーマンスもできると思う。ただ、僕自身はその時、その時のベストを尽くしていることの繰り返し。そんな中で、大友組は幸せな環境だったんです。全員が同じ方向に向かって、本気を出せる環境にあるという珍しい現場で。それで自分の評価も良くしていただいた感じ。だから、次の作品でまたそこまですごい作品になるかと言われると、自信がないんです。

――控えめに語るが、2015年以降は一転して、演技力が問われる作品が続く。そのひとつが人気コミックを実写映画化した『バクマン。』。高校生のマンガ家コンビの奮闘を描いた青春活劇という触れ込みで、大ヒットした『モテキ』(2012年)の川村元気プロデューサーと大根仁監督のタッグ作だ。

佐藤:『るろ剣』でストイックなことをさんざんやってライトなことをやりたくなったので、ちょうどいいかなと思っていたのですが、現場は『るろ剣』とは違う細かさで、めちゃストイックでしたね(笑)。

大根監督とは『バクマン。』をやるにあたって初めてお会いしました。で、そのときに役について「佐藤が真城最高、高木秋人は神木隆之介がいい」とおっしゃって、マジか…って思いました。大根監督は僕らに会った後で、その印象を基にして台本を書いているんですが、上がってきた台本にも驚きました。台本にURLが載っていたんです。このシーンはこんな感じって書いてあって、その横にURL参照みたいになってて、ユーチューブに飛ぶんです。

映画ではCGを使って、マンガを描いている過程を見せてるんですけど、それをこんな感じに見せるというイメージが一目で分かる。枠にとらわれず、面白いもの、新しいものを作りたいという大根さんの気持ちがよく分かって好感も持ちました。

現場も驚きでした。カットをめちゃめちゃ撮るし、何テイクも撮るし。例えば、手元の寄りを撮るとしたら、右手も左手も両方の寄りを撮る。でもどっちも使わない、みたいな(笑)。ただ、大根監督なら、きっといいものを作ってくれると信頼していましたから。

――『バクマン。』で組んだ川村元気プロデューサーとは作品が続く。川村氏自身が執筆したベストセラー小説『世界から猫が消えたなら』の映画化で、一人二役で主演を務めることになっている。

佐藤:もともとタイトルに引かれて原作を読んでいて面白いなと思っていましたが、まさか自分がやるとは思ってもいなかったので、出演することになってびっくりでした。

ひとくちに映画といっても、作品によって全然違う。映画だから面白いというよりも、映画でもドラマでも面白いものは面白いし、つまらないものはつまらない。だから、僕は作品ごとにその良しあしを見ている気がします。ただ、ありがたいことにいい作品に出合えているので、現場はどれも楽しいですよ。

「内面の演技」で新境地へ

――成功や人気に酔うでもなく、客観的に自分の仕事を振り返り、真摯に作品に取り組む。2015年4月からはTBSの日曜劇場で『天皇の料理番』に主演する。大正・昭和時代に料理で天皇を支えた実在の人物、秋山徳蔵氏の生涯を描くドラマで、かつて同局で堺正章主演で連ドラ化した名作。佐藤は髪を刈り上げて、14歳から80歳までの役に挑む。プロデューサーは佐藤が一躍注目された『ROOKIES』や、大ヒット時代劇『JIN‐仁‐』などを手がけた石丸彰彦氏。

佐藤:TBSの開局60周記念番組で、プロデューサーの石丸さんが、「NHKが大河でも朝ドラでも、人の生涯を描いている。そういうものをやりたい」と考えていて、撮影に半年もかけて、ものすごく気合が入っている作品ですね。

自分としても、プレッシャーを感じています。実在の人で、しかも壮絶な人生を歩んでいる人。篤蔵(ドラマ内の役名)さんはとても魅力的な人ですけど、今まで全くやったことのないタイプの役で、人情ドラマのような全くやったことのない芝居を要求されていて、すごくハードルが高いなと感じています。

――2015年はまさに、お茶の間の人気を集めることができるか、本格派俳優としての力量が試されていく年になりそうだ。現在25歳、果たして、俳優として彼のベクトルはどういった方向を目指すのだろう。

佐藤:やりたいことはたくさんあって、アクションもやりたいし、人間ドラマみたいなのも好きだし、ファンタジーもやりたい。別に主役にもこだわってはいないんです。例えば、『るろ剣』の主役が剣心じゃなくても、僕は剣心をやっていたと思う。そういうことです。たまたま、うまく主役のキャラと一致しただけだと思っています。

役者って、誰でもポテンシャルはあると思うんですけど、実際、なかなかそれを発揮する場を与えられることは少ないと思います。僕は、たまたま『るろ剣』や『龍馬伝』で発揮できる場を与えていただいた。というか、大友監督のやり方はいい意味で役者がむき出しになるから、うまくハマればそれが評価にもつながるということじゃないかと思います。

同世代の俳優のお芝居も気になりますが、僕の中では注目しているのは、染谷(将太)くん。彼とは『リアル』『バクマン。』で共演してるんですけど、『寄生獣』はとても面白かった。それから好きな俳優さんというと、山田孝之さん、香川照之さん。この方たちが出ていたら、何かやってくれるんじゃないか。それを見てみたいと思わせる。僕もそんな風に、「佐藤健が出ているなら、なんかやってくれるんじゃないか」と楽しみにしてもらえる役者になりたいですね。

(C)和月伸宏/集英社 (C)2014「るろうに剣心 伝説の最期」製作委員会 (C)2015映画『バクマン。』製作委員会 (C)映画「世界から猫が消えたなら」製作委員会

(ライター 前田かおり)

[日経エンタテインメント! 2015年2月号の記事を基に再構成]

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