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お金で泣かない老後 「夫婦で9000万円」どう工面 最強の対策は健康で長く働くこと

2015/1/18

 正月休みも終わり、いつもの日常に戻りつつある初野一家。利子は家事に励み、新衣紗のアルバイトも再開、そして藤志郎は……。家にいるときにゴロゴロしているのはいつもの姿ですが、ため息をついたり、ぼーっとしたりしてと少し変です。そこへ新衣紗が鯛吉を家に連れてきました。

大学で金融を勉強中の初野新衣紗(はじめの・にいさ=上)と父の藤志郎(とうしろう=中左)、母の利子(りこ=中右)、隣に住むファイナンシャルプランナー・税理士の有賀鯛吉(ありが・たいきち=下)

 たいきち 藤志郎さん、正月ぼけですか。新衣紗ちゃんから聞きましたよ。初詣のおみくじで凶をひいたのを引きずってるとか。

 にいさ おまけに老後の蓄えが底をついて、路頭に迷う初夢まで見たんだよね。

 とうしろう 年末に里帰りしたときに、おやじから「そろそろ老後のことを考えた方がいい」と言われてね。自分もそういう年齢かと切ない気分になっていたところに初詣と初夢のダブルパンチで、ちょっと落ち込んでいたのさ。それよりもせっかく鯛吉くんが来てくれたから、気分転換でもう一回おとそ気分を味わいたいなぁ。

 りこ あなた! 年末から飲んでばかりでしょ。マネーの専門家が来たから、お酒よりも老後のお金について教えてもらったら。

 とうしろう ……。よろしくお願いします。

 たいきち それでは、えへん。まずは老後ってどれぐらいの長さだと思います?

 とうしろう 日本は有数の長寿国だって聞いたな。平均寿命は80歳ぐらいじゃなかったかな。

 たいきち 2013年の日本人の平均寿命は男性が80.21歳と、初めて80歳を超えました。女性は86.61歳で2年連続で世界一です。老後のお金を考える際によく使うのは、ある年齢の人が平均してその後何年生きるかを表す「平均余命」です。60歳時点では男性23.14年、女性28.47年となっています。少なくともこれぐらいの長さは想定しておきたいですね。

 りこ 男性は83歳、女性は88歳まで生きるということね。

 たいきち 社会保険労務士の森本幸人さんに、60歳の夫と2つ年下の妻がこの年齢まで生きると仮定して必要なお金を試算してもらいました。まずは生活費です。総務省の家計調査では高齢夫婦の無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上)で月約27万円になります。夫が83歳で亡くなるまでの23年間で約7450万円、残された妻1人分の生活費をそれまでの7割として、88歳で亡くなるまでの7年間は約1600万円、合わせて約9050万円です。

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