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定額だけじゃない積立投資 買い足し・売却で稼ぐ 購入単価下がり利益出やすく

2015/1/11

 中長期的な資産形成のため、今年こそ投資を始めようと思う人も多いだろう。高値でまとめて買うリスクを減らすのに有効なのが積立投資。定額で積み立てる「ドルコスト平均法」が一般的だが、新型積み立て術とも呼ばれる「バリュー平均法」に関心が集まり始めている。

 「バリュー平均法を始めたい」と意欲を示すのはファイナンシャルプランナーで個人投資家の岩城みずほさん。「ドルコスト平均法より少ない投資額で目標を達成できそうだから」。投資ブログを書く都内の会社員、森村ヒロ(ハンドルネーム、38)さんも「昨秋から資金の一部で実験的に始めている」と言う。どんな手法だろうか。

 米ハーバード大の元教授、マイケル・エデルソン博士が発表した方法で、元外資系年金運用会社社長で投資教育も手掛ける岡本和久氏が著書などで紹介したのを機に日本でも広がり始めた。

■定期的に時価で計算

 概要は表Aの通り。例えば「1月から日本株の資産を毎月末に1万円ずつ増やして25年後に300万円にする」といった具合に運用目標額を決める。毎月末に保有資産を時価で計算し、足りなければ追加購入し、上回っていれば売却する。

 具体的にみてみよう。運用を始める1月の株価が1000円とすると、目標の1万円を達成するため10株を買う。1カ月後の2月末になると、前月末の保有株数に2月末の株価を掛けて保有資産額を計算する。表Bでは1月末に10株買っていて、株価は800円に下がっているため資産額は8000円。2月末の目標は2万円なので1万2000円の追加購入が必要。株価は800円なので15株買い、2月末の保有株数は25株になる。

 逆に株価が上昇すればどうなるか。3月末の株価は1250円に上がっているので、保有資産額は3万1250円。目標の3万円を上回っている1250円分を売却する。

 岡本氏は「バリュー平均法はドルコスト平均法に比べ購入単価が低くなるケースが多い」と話す。目標額に不足しているときにドルコスト平均法より多く投資し、上回っている場合は高値で一部売却することは、安く買って高く売るという手法のくり返しになるためだ。

 実際に過去の相場で検証してみた。グラフCは1990年以降、日経平均株価に連動する投資信託があったとして、バリュー平均法で運用した場合の試算だ。

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