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英語学習はあれこれ考える前に始めてみる

2014/12/12

日経DUAL

 元英語落ちこぼれにして現在は通訳者、英語を使った子育てもしている川合亮平さんが、子どもの英語教育や、英語圏の子育て事情をリポートするこの連載。今回は子どもだけでなく、大人も使える英語学習の心得を紹介します。英語を勉強しない理由はいくつでも探せますが、まずはともかく始めてみることを川合さんは勧めます。その理由とは…。

■会社に言われてイヤイヤやるなら、やらないほうがマシ

 こんにちは、川合亮平です。

 最近、寝る前に『The Tiger Who Came to Tea』(編集部注:日本語訳は『おちゃのじかんにきたとら』)を子どもに読み聞かせすることが多いです。今夏、ロンドンで舞台を見た後、初めて手に取った絵本です。英国で1968年に出版されて以来、今も読み継がれ、ずーっと人気を誇っている、子ども絵本のテッパン中のテッパン。読み聞かせしやすいし、とっても不思議な魅力がある本です。何回読んでも、親も子も全然飽きない。お薦めです。

 さて、今回は大人の英語学習について書いてみます。ママ・パパ自身が英語学習をしている、あるいは興味がある方々のヒントになるような内容だと思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

 僕は企業の英語研修にも関わっているのですが、その現場で、会社から(半)強制的に英語を学習するように言われている従業員の方からよく聞く声があります。

 「そもそも、なぜ英語を学習しなければならないのか。今使わないし、今後使う予定もない。第一、興味がない。家事や子育てで忙しいのに、英語学習に時間を使うなんてもったいない」

 至極もっともな意見だと思います。それに対する僕の意見はいくつかあるのですが、まず1つ目は「そう思うのであればやらないほうがまし」というものです。ある程度使えるレベルの英語を身に付ける過程においては、集中力と大量の時間を投資することが絶対、不可欠なんです。だから、ネガティブな気持ちのまま、例えば、週1回のレッスンにイヤイヤ参加しても、それはハッキリ言って時間の無駄だと思います。身もふたもない意見ですみませんが(笑)、これまで色々な学習者に関わってきた経験から、本当にそう思います。

■「使わないからやらない」から「やってみると使うようになる」へ

 しかし一方で、矛盾しているように思われるかもしれませんが、2つ目の僕の意見は、「でも、とにかくやってみる」です。

 「今使わないし」「今後使う予定もない」「興味がない」、どれももっともな意見なのですが、逆転の発想で「とにかくやってみる」ことで、今後使うチャンスが生まれやすくなるし、興味が湧いてくる確率もやらないよりは確実に上がります。

 僕の今の仕事・生活には英語が必要不可欠ですが、順番としては、何もないところから、まず1人で学習を始めました。そして英語力が付いてくるに従って、さまざまなチャンスが訪れました。「今後使う予定がある」から学習を始めたのではなく、学習を始めて継続することで、「使う予定」が結果として生まれたのです。

 英語を使う機会がないから勉強しないのではなく、勉強することが英語を使う機会をつかむきっかけになる、ということです。

 だから大人でも子どもでも英語学習をするときは、すぐに成果を求めたり役に立つか立たないかを今の状況で判断したりしてしまうのではなく、3~5年くらいの長いスパンで捉えるのが非常に大切だと思います。

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