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電子工作世代にブーム 超小型PC「ラズベリーパイ」

2014/11/9

日経PC21

 超小型コンピューター「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」が静かなブームになっている。手のひらに載る大きさながらパソコンとして使え、しかも価格は5000円ちょっとと格安。大人の電子工作を楽しんだり、子供にプログラミングを教えたりと、アイデア次第で用途は広がる。

 40~50歳代の男性なら、子供の頃にラジオの組み立てキットなどの電子工作を楽しんだ経験がある人は多いだろう。1970年代に販売されていた「電子ブロック」(学研)は、電子工作に興味がある少年たちの羨望の的だった。そんなワクワク感を思い出させてくれるのが、超小型のボード型コンピューター「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」だ(図1)。

図1 「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」はクレジットカードとほぼ同じ大きさのコンピューター。OSをインストールすればパソコンと同様に使えるだけでなく、外部の電子回路をコントロールするなど、さまざまな活用法が考えられる

 ラズベリーパイは、英国で教育向けの安価なコンピューターとして開発された。ところが、「安くて小さくて遊べる」と大人気となり、国内でも静かなブームが起こっている。ラズベリーパイは5200円前後(販売価格はサイトにより異なることがある)と格安で、しかも手のひらに載るほど小さい(図2)。

図2 ラズベリーパイは、突起部を含めても87×58ミリと手のひらに載る大きさ。写真は最新の「モデルB+」で、4つのUSBやHDMI、LANなどの各種インターフェースを備える

 小さくても機能は満載。USBやLAN、HDMIなどパソコン並みのインターフェースを搭載する(図3)。

図3 小さな基板に各種のインターフェースを満載する。GPIOは汎用入出力端子で、電子回路などの外部機器を接続して制御できる。カメラモジュールは別売

 CPU(中央演算処理装置)の性能はかなり低いものの、ウェブサイトの閲覧程度なら可能だ。もっとも、それだけなら「格安だけど遅いパソコン」にすぎない。ラズベリーパイの面白さは、電子回路やカメラモジュールをつなぎプログラムで制御できること。電子工作とプログラミングで“遊べる”のだ。

■周辺機器は流用でOK、インストールも簡単

 ラズベリーパイの最新機種「モデルB+」は、ウェブサイトで購入できる(図4)。本体のほかにキーボード、マウス、ディスプレーなどが必要だが、パソコン用を流用できる(図5)。OS(基本ソフト)はリナックスベースなので、アプリケーションソフトも含めて無料で使える。

[上]図4 ラズベリーパイの本体はネット通販で買える。アマゾンや電子パーツの販売サイトで扱っている。日経BP社のサイト(http://pc.nikkeibp.co.jp/pc/npcs/p21_rp/)でも販売中だ。価格はモデルB+が同サイトで5200円 [下]図5 ラズベリーパイの周辺機器は、パソコン用の機器を流用できる。HDMI対応の家庭用テレビをディスプレーとして使ってもよい

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