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20代から始めるバラ色老後のデザイン術

月に1万円以上使うなら「お金がかかる趣味」 趣味の持ち方(2)

 

2014/9/9

 今月のテーマは「趣味」です。趣味を持ち仕事以外にも生きがいや楽しみを持つ人は、オンとオフの切り替えが上手で、ストレスを解放することができます。また、趣味を通じて得られる人間関係は仕事上の肩書を離れ、長いつきあいになることもあります。

 とはいえ、趣味はお金がかかる問題でもあると先週指摘しました。今週は「カネがかかる趣味」と「カネがかからない趣味」があることを考え、どう趣味を持つべきか整理します。

 今月のテーマは「趣味」です。趣味を持ち仕事以外にも生きがいや楽しみを持つ人は、オンとオフの切り替えが上手で、ストレスを解放することができます。また、趣味を通じて得られる人間関係は仕事上の肩書を離れ、長いつきあいになることもあります。

 とはいえ、趣味はお金がかかる問題でもあると先週指摘しました。今週は「カネがかかる趣味」と「カネがかからない趣味」があることを考え、どう趣味を持つべきか整理します。

■オタク的趣味は12種類、市場規模4100億円?

 野村総合研究所が2005年10月に公表した書籍「オタク市場の研究」によれば、オタク的なマニアックな趣味について12分野の市場があり、人口は170万人、市場規模は約4100億円と推計しました。

 コミックやアニメ、ゲームといった新しい趣味もあれば、車や旅行、AV機器、カメラのように昔からの趣味もあげられており、興味深いリポートです。しかし、趣味はカジュアルに楽しむ人も多く、市場はもっと大きいと思います。

 そこで、これに先週紹介した電通総研「好きなものまるわかり調査」の項目などを参考に、私の独断と偏見で「趣味」一覧を考えました。

 カルチャースクールをのぞくと驚くほどのテーマがありますので、このリストはあくまで一例と考えてください。書かれていない趣味がある人は「お金がかかるかそうでないか」を自分で分類してください。

【お金がかかる趣味】
 コミック アニメーション ゲーム 芸能人・アイドル 観劇(映画) 音楽鑑賞(コンサート) ITガジェット 自作PC AV機器 車やバイク 旅行(国内・海外) グルメ ファッション カメラ 鉄道ファン コレクター(骨董等) ギャンブル タバコや酒

【比較的お金がかからない趣味】
 ネットブラウジング SNS カラオケ 友人とお茶飲み話 美術鑑賞 散歩・街歩き 歴史マニア 純文学ファン 美術創作(絵画や作陶など) 俳句や詩を書く スポーツ(自分でする場合と観戦する場合) ペットを飼う

■カネがかかる趣味はひとつかふたつにする

 リストを参考に、自分の趣味がお金がかかる趣味かそうでないか「自分の趣味一覧」を一度作ってください。趣味の経済的な負担について、一度可視化するといいでしょう。

 このとき、ひとつの基準として「1カ月に1万円以上かかる」なら、お金がかかる趣味と考えてください。リストにあげた趣味も実際にはお金がかからない場合があるからです。例えば「アニメはテレビで見るだけで、ブルーレイは買わない」とか「コンサート行くけど、年に数回くらい?」という人は過剰な消費額ではありません。

 「車の買い替えは数年ごと、メンテナンスや改造に年50万円以上かかる(車検や駐車場代、ガス代を足すと年100万円以上)」とか「デジタル一眼レフカメラ(本体)を毎年1つは買い、レンズも毎年買っている」といった趣味はまさにカネがかかる趣味です。年間にどれくらい使っているか把握していないことが多く、一度はメスを入れたいものです。

 お金がかかる趣味を複数持つと経済的に厳しいでしょう。趣味は楽しいですが、趣味が毎月の家計を圧迫するということは、中長期的にみれば資産形成の阻害要因です。住宅購入や老後の資金確保に赤信号が出る恐れがあります。趣味に家計が支配されている状態は避けなければなりません。

 苦渋の決断かもしれませんが、多趣味な人は「趣味のリストラ」を考える必要があるかもしれません。お金がかかる趣味はせいぜい2つだと思います。

■カネがかからない趣味をひとつは持ちたい

 一方で、お金がかからない趣味はいくつか持っておくといいでしょう。先ほど整理したとおり「1カ月に1万円はかからない」程度の趣味のことです。趣味によっては毎月数千円以下ということもあります。

 友達と週末にスタバでおしゃべりする、というような趣味(交際)はストレス解消にうってつけですし、フラペチーノがどんなに高くてもそれ以上の価値があります。

 まちあるき系の趣味はお金はあまりかからないうえ、健康にもつながります(例えば東京スリバチ学会の場合、高低差のあるルートを15キロくらい歩きますので、ゴールにつく頃には心地よい疲労感です)。

 お金がかからない趣味を持つと、「趣味にお金をかけられない時期」にも役立ちます。子どもの学費負担が重くなったとき、海外旅行という趣味は控えざるをえないかもしれません。しかし、月に一度程度の美術展鑑賞なら経済的負担は抑えつつ、趣味の欲求を満たすことができるでしょう。

 ただ、お金がかからない趣味にも注意が必要です。最初はお金がかからないと思っていたら、お金がかかる趣味に化けることもあるからです。

 たとえば歴史好きの女性(いわゆる歴女)が、歴史の本を読んでいるうちはお金はあまりかかりません。しかし、「○○城や古戦場を実際に見に行きたい」となり、「せっかく行くなら温泉に泊まっておいしいご飯も食べたい!」と発展すればお金がかかる趣味に広がります。こちらも趣味にかかるコストを意識することが大切です。

■趣味の予算はメリハリをつける

 お金がかかる趣味も、頻度を減らすことで年間予算を抑えることは可能です。海外旅行という趣味があって、1回あたり10万円以上かける場合でも、年2回の渡航であれば毎月の負担は2万円程度に収まります。年末年始、GW、夏期休暇、秋の連休と4回も出かければ予算は増えます。

 趣味の予算は「お金がかかる趣味ならコントロール」し「お金がかからない趣味もバランス良く楽しむ」という視点がマネープラン的にも有効です。

 老後のことまで見据えるなら経済的負担には必ず制約がかかっていきますので、「お金がかからない趣味」がより重要になってきます。若いうちからそこまで計画的になる必要はありませんが、趣味に手を出す場合は少し意識するといいでしょう。

山崎俊輔(やまさき・しゅんすけ) 1972年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。AFP、1級DCプランナー、消費生活アドバイザー。企業年金研究所、FP総研を経て独立。商工会議所年金教育センター主任研究員、企業年金連合会調査役DC担当など歴任。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。論文「個人の老後資産形成を実現可能とするための、退職給付制度の視点からの検討と提言」にて、第5回FP学会賞優秀論文賞を受賞。近著に『お金の知恵は45歳までに身につけなさい』(青春出版社)。twitterでも2年以上にわたり毎日「FPお金の知恵」を配信するなど、若い世代のためのマネープランに関する啓発にも取り組んでいる(@yam_syun)。ホームページはhttp://financialwisdom.jp

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