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ジャズでリゾート気分 パーティーBGMにはボサノバ

2014/8/14

 新しいジャズの楽しみ方を提案する「Something Jazzy 女子のための新しいジャズガイド」の著者、島田奈央子さんによるジャズガイド。最近の話題やおすすめのアルバムを紹介します。
夏のホームパーティーなどのBGMには、ボサノバなどJAZZYな曲が似合う

■お盆休みに家族や友人たちと

 お盆休みといえば、普段はなかなか行けない海外旅行にも引かれますが、もっと気軽に家族や親戚、友人、同僚たちと海や川でバーベキューをしたり、ホームパーティーをしたりというのも楽しいものです。そんなときに気の利いた音楽、それもジャズを流せば、話題作りにも役立ってくれます。

 私もこの夏は、北海道のお寺での野外ジャズコンサートにスタッフとして参加し、終了後の打ち上げで出演者とスタッフ全員参加のバーベキューをしました。満天の星が瞬く夜空の下での楽しいうたげ。特にBGMもなく、しばらく続いていましたが、突如、ミュージシャンたちが楽器を手に取り、演奏を始めました。食事も会話も落ち着いてきた時に音楽があると、気分も変わりリフレッシュできますね。

 ホームパーティーでも音楽が流れていれば、にぎやかさが増し、居心地の良い空間作りにも、話題作りにも役立ちます。お料理が遅れてしまっても「間が持たない」と焦らなくてもよさそう。ちょっとしたこだわりで選曲しておけば、「この曲は誰?」「タイトルは」といった会話も生まれ、コミュニケーションも円滑にいくかもしれません。ジャズはじっくり聴くのもいいですが、BGMとしても楽しめます。

■夏はジャジーな南国の音楽が似合う

 BGMとして使うなら、聴き入ってしまうようなバラード曲より、軽快で陽気、穏やかに心地よく流れていく曲など、会話をあまり邪魔しない音楽を選ぶといいでしょう。夏にお薦めなのが、リゾート気分も楽しめるジャジー(JAZZY)なサウンド。日本でも身近なリゾートミュージック、ボサノバはジャズとも深いつながりがあり、サンバにジャズの影響が加わったことで、新しい感覚のブラジル音楽が誕生したともいわれています。

 世界的に有名になったのは、ブラジルのジョアン・ジルベルトと、アメリカのジャズのサックス奏者スタン・ゲッツが共演したアルバム「ゲッツ/ジルベルト」。収録曲の「イパネマの娘」(アントニオ・カルロス・ジョビン作曲)は、ボサノバの代表曲になるほど、アメリカで大ヒットしました。その後も数多くのジャズミュージシャンが、アレンジ手法の一つとしてボサノバを加えたり、ブラジル発のボサノバにジャズのミュージシャンが参加したり。CDショップに行けばジャズと同じ棚に並んでいるなど、ジャズとボサノバの関係は、切っても切れない深い絆で結ばれています。

 ボサノバの最大の魅力は、どこか哀愁を感じるメロディーと、素朴でささやくような歌声。もちろん曲にもよりますが、緩く穏やかな感じは聴いているだけでリラックスできます。夏ならデザートにトロピカルフルーツを選べば完璧でしょうか。女性にも親しみやすく洗練された音楽で、少人数のパーティーにもお薦めです。

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