渡辺直美が断トツのインスタ女王 水原・ローラが続く
SNSタレントパワーランキング 2018
日経エンタテインメント!では、SNSタレントパワーランキング調査を実施。インスタグラム、フェイスブック、ツイッター、アメーバブログのいずれか、もしくは複数のSNSを利用する芸能人・著名人を対象に、「発信力」「拡散力」の目安となるフォロワー数とリアクション数でそれぞれランキング化した。インスタグラムのフォロワー数でトップに立ったのは、お笑い芸人の渡辺直美。実に797万2241人ものフォロワーを有する。これに400万人台の水原希子、ローラ、木下優樹菜が続く結果となった。
インスタグラムのフォロワー数ランキングで目を引くのは女性タレントの多さだ。トップ10の8人、トップ30では実に22人が女性だった。なかでも水原、ローラ、佐々木希、桐谷美玲、菜々緒といった、ファッション誌などでモデル業に取り組む面々が強さを誇る。これは、インスタグラムの特性によるところが大きい。
まずインスタグラムは、基本的に文字ではなく写真をメインに投稿するため、美しい写真やファッショナブルな写真が人気を集めやすい。また、他のSNSとの大きな違いとして、フェイスブックやツイッターのように「いいね」で拡散しない点が挙げられる。例えば、自分がフォローしている人が他の誰かの投稿に「いいね」とアクションを起こしても、自分の画面には表示されない。つまり、インスタグラムのユーザーは、自分が本当に好きなテイストの人をフォローして写真を楽しんでいると言えるだろう。
2017年9月に調査会社Kantarが実施した調査によると、インスタグラムの利用者は男女比39対61と女性が中心。フォロワー数ランキングの上位に入る女性タレントの多くは、オン/オフのシーンを問わず、ファッションの参考になりそうなオシャレな写真を投稿しており、女性ユーザーは自分好みのファッションのタレントをフォローしているようだ。渡辺直美、ブルゾンちえみら女性お笑い芸人の投稿を見ても、「洋服やメイクをまねしたい」といったファッションに関する内容のコメントが多く見られる。
一方、男性では俳優の山崎賢人が270万8648人でトップ(総合7位)。その他、10位の山田孝之、14位の岩田剛典ら8人がトップ30にランクイン。女性からの支持が高い、20代~30代の俳優とミュージシャンのフォロワー数が多い印象だ。
意外な交友関係に好反応
1投稿数に対する「いいね」や「コメント」といったリアクション数の平均値をランキング化したところ、男性タレントの割合が多くなった。1位は山崎賢人。1投稿あたり、約34万ものリアクションがあった。山崎は、ドラマや映画の現場で共演者と一緒に撮影した写真が多い。その顔ぶれは多彩で、18年1月期に放送されたドラマ『トドメの接吻』で共演した菅田将暉や新木優子といった俳優から、17年の投稿にはなるが香取慎吾や稲垣吾郎、そしてお笑い芸人の小籔千豊らが登場している。この傾向は、平均リアクション数ランキング4位新田真剣佑や6位竹内涼真、10位Taka(ONE OK ROCK)、15位ムロツヨシらも同様。これまで知る機会のなかった、好きな芸能人の意外な交友関係を垣間見られる投稿は、インスタグラムのメインユーザーである女性層から「いいね」と反応を得やすいようだ。
フォロワー数1位の渡辺直美は、平均リアクション数でも2位と高順位。彼女の投稿は、実にバラエティーに富んでいる。先のような交友関係が伝わるものはもちろん、ファッション誌のような美しい写真、そしてなんといっても最大の特徴は、クスリと笑ってしまうような要素が盛り込まれている点。自身が持つ様々な側面を写真、そして動画も多く用いて表現している。群を抜くフォロワー数と、投稿に対するリアクションの多さ。現在、渡辺直美が、日本で最もインスタグラムで影響があるといっても過言ではないだろう。
調査期間:インスタグラム、フェイスブックは2018年1月1日~4月30日、ツイッター、アメーバブログは2018年1月1日~3月31日
調査項目: (1)フォロワー数/読者数 (2)期間内の投稿数 (3)1投稿に対する「いいね」「コメント」などリアクションの平均値 (4)期間内に発信された投稿ごとのリアクション数
(日経エンタテインメント!編集 羽田健治)
[日経エンタテインメント! 2018年7月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。