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子供向けのオンライン英会話スクールの人気が高まっている=学研ホールディングス提供

子供向けのオンライン英会話スクールの人気が高まっている=学研ホールディングス提供

グローバル時代を生き抜くのに必須といわれる英会話。大学入試でも大きな改革が決まり、英語教育の低年齢化に拍車がかかっている。中でもネットを通じて講師と会話できるオンライン英会話スクールが盛況だ。料金の安さに目が向きがちだが、すぐに飽きてやらなくなってしまっては元も子もない。子供が続けられそうな特徴あるサービスを探してみた。

子供を夢中にさせる工夫を競う

「Onion, cut, cut, cut!」。パソコン画面に映るフィリピン人の講師をまね、6歳の男児が身振りを交えて英語で繰り返す。「Onion, cut …… weep, weep, weep. I'm crying!」。続いて講師が、玉ねぎが目に染みたときの泣きまねをすると、男児は声を立てて笑った。

学研ホールディングス子会社の学研プラス(東京・品川)とオンライン英会話のQQEnglish(東京・新宿)が共同で運営する「 Talking Time 」は3歳~小学生向けで、 教育系出版社の強みを生かしたオリジナル教材などに特徴がある。

イラストや写真を多用した専用テキストは、子供の興味を引き出す工夫が凝らされている=学研ホールディングス提供

イラストや写真を多用した専用テキストは、子供の興味を引き出す工夫が凝らされている=学研ホールディングス提供

例えば、虫などの生き物のページ。講師は色鮮やかな写真を指差しながら「カブトムシの足の数は何本?」「クモは何本?」などと質問する。決まった会話表現を反復させるのではなく、英語で考え、自発的にアウトプットするよう促す。さらに、足の数を聞く問題なのにテキストをよく見るとミミズの写真も……。各ページのどこかに「クスッ」と笑わせたり、会話のきっかけになったりする仕掛けが盛り込まれているのも、子供の興味の引き方を熟知する学研の系列ならではだ。

8歳の息子が週に1回利用している都内の会社員、天笠倫子さんは「飽きさせない構成になっていて、25分があっという間のようです」と満足そうに話す。すでに2年以上、続けているという。夫婦ともに仕事が忙しいため「送り迎えがないのがとにかく助かる」ことも、継続につながっている理由のようだ。24時間対応で、予約はレッスン開始15分前まで、無料キャンセルは3時間前まで可能なので、多忙な親子のスケジュールに柔軟に合わせられるのも魅力だろう。

子供のやる気を維持するには、講師の力量も重要だ。Talking Timeは講師全員にTESOLという英語教授法の講座の受講を義務付けているほか、定期的に研修を実施している。子供向けの効果的な指導方法も教えており、集中力がなくなってきたところですかさず「部屋にある赤いものを取ってこよう」と体を動かすゲームを取り入れるなど、子供の気持ちを途切れさせずに授業を続けられるという。

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