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ハウステンボスのホテルで開いた入社式で出席者に語りかける沢田秀雄氏

ハウステンボスのホテルで開いた入社式で出席者に語りかける沢田秀雄氏

エイチ・アイ・エス(HIS)の会長兼社長の沢田秀雄氏は、1980年にその前身となる旅行会社を設立し、経営トップの道を歩み始めました。ハウステンボス(長崎県佐世保市)のほか、エイチ・エス証券をはじめとする金融系会社を傘下に持つ沢田ホールディングスなど多くの企業を率いる沢田氏は、経営者やリーダーに必要な条件、資質をどう見ているのでしょうか。

◇  ◇  ◇

リーダーで一番大切なのは、将来の夢や目標、3年先、5年先、もしくは10年先のビジョンをきちっと語れることです。でないと皆、どこに進むかわからず、ただ意味もなく働いている集団になってしまう。「将来、こういう会社にしよう」と社員に語りかける。あえて言えば、世のため、人のためといった志の高い目標があった方がいいですよね。下にいるスタッフが多ければ多いほど、世の中のためになるとか、地域のためになるとか、そうした夢やビジョンを語れる器の大きな人間であることが大切になります。

会社の行く先は? 社員と目標共有

2010年に僕がハウステンボスを再建するため、社長として乗り込んだ時、社員には「まず黒字にしましょう」と言いました。そして「いずれ、東京ディズニーランドを利益で追い抜こう!」と語りかけました。再建は、そこから始まったんです。夢や目標を語れるのが経営者の第一の条件です。

2番目は、やはり人間性です。人間性が良くないと経営者はダメですね。悪いことをするとか、人をだましてでももうけてやろうというような心持ちの人は経営者失格です。そうやって短期的には利益が出たとしても、後が続かない。人格、人品の良い経営者が最後には勝ちます。

3番目は、手がけている仕事のビジネスモデルが優れていることですね。どれだけやってもダメなビジネスモデルというのはあるんです。どれだけ努力しても業績が上がっていかないとか、もうからない、うまくいかないとか。事業をきちっと把握して、「成長する」「利益が出る」というビジネスモデルを構築できる人がトップに就くべきです。

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