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人気上昇のロゼワイン6選 ピンクパワーで夏を楽しく

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NIKKEI STYLE

ピンクのバラを食卓に飾るように、テーブルに添えるだけでその場がぱっと華やぐロゼは便利でおしゃれなアイテム。初夏から夏の時期、きんと冷やしたロゼワインはヨーロッパでは必需品です。ワインショップ・エノテカ GINZA SIX店では夏の間「銀ロゼ100」と題しロゼワインを全面展開。筆者がさっそく偵察にいったところ、「へぇ、ロゼワイン」と足を止めるカップルや女性のお客様もいらっしゃいました。まだまだ日本ではその魅力が知られていないロゼワインですが、徐々に盛り上がりを見せているようです。

今回は「震災で暗く沈んでいる日本を、ロゼワインの持つピンク色のパワーで元気にしよう!」からスタートした「LOVE ROSE」主催の試飲会に足を運び、10カ国50種類のロゼワインのなかから見つけたおすすめのロゼを紹介します。

夏至に解禁、夏の始まりを祝うロゼ

日本では「ロゼ=甘い」と思われがちですが、いまの世界の主流は辛口。なかでも世界ナンバーワンの辛口ロゼ産地が、地中海に面した南仏プロバンス地方。ここでつくられるワインの約9割がロゼで、フランス全体のロゼの4割をも占めています。

バカンスの名所としても知られているプロバンスで、2013年に発売されるやいなや一躍世界中で有名になったロゼが「ミラヴァル・ロゼ」。俳優のアンジェリーナ・ジョリーさんとブラッド・ピットさんが所有するワイナリーです。南ローヌのトップ生産者ペラン・ファミリーとタッグを組んでつくるロゼは知名度だけでなくその本格的な味わいで知られています。ブドウは100%オーガニック栽培で化学薬品は一切不使用。日本の桜に朱色を一滴たらしたようなロゼ色にうっとりしながら飲んでみると、バラやサクランボ、グレープフルーツなどのはつらつとした果実味が口の中にあふれます。

プロバンスのなかでもミラヴァルのあるコランス村周辺は、日中の日差しの強さとは裏腹に夜は涼しいため、酸味がしっかり残るのもエレガントさの秘訣です。毎年夏至の日が前の年に仕込んだワインの解禁日。今年は6月20日の深夜にカウントダウンパーティーが開催され、ピンク色を身にまとった参加者は午前0時とともに解禁されたロゼで乾杯、夏の始まりを祝いました。

さてこのワイナリーで愛を誓い合った二人ですが最近は離婚騒動でちょっともめている様子。ワイナリーの行く末が心配になりますが、「ワイナリーはお子さんのために二人がつくったもの。現在は『ジョリー・ピット』の名義ですが、それが個別になるだけでワイナリーは継続します」とのこと(輸入元のジェロボーム)。夏の風物詩はこれからも継続しそうです。

▼ミラヴァル・ロゼ 2016 3300円(税抜き、以下同)
ジェロボーム03-5786-3280
※伊勢丹・ディーン&デルーカ・エノテカなど多くのショップで手に入る。

くびれたボトルにうっとり、シャトー・ミニュティー

プロバンスのロゼでもうひとつのおすすめは、おしゃれなボトルが会場でひときわ目立っていた「シャトーミニュティー」。価格帯の違う3種類のワインそれぞれに個性が光ります。

気軽に開けるならくびれたボトルの「エム・ド・ミニュティ」がおすすめ。ベリー系のフレッシュな果実に白桃やグレープフルーツの皮のほろ苦さが余韻に心地よく残るカジュアルなロゼです。以前筆者がお手伝いした、とあるイベントでこのロゼを提供したのですが、他の白・赤ワインを押しのけておかわりが殺到したのがこのロゼでした。ぐい飲みできるお手頃価格なのもポイントです。

フランス語で金を意味する「オール」を名前に冠した「ロゼ・エ・オール」は、まさにゴールドがかった淡いピンク色がなんともはかなげで優雅です。余韻に少しハーブっぽさとバラの香りがあり、とってもアロマティック。シンプルながら洗練されたラベルも高級感たっぷりです。

青とロゼのコントラストが美しい「ミニュティー281」はなんといってもその流麗なボトルデザインに引かれます。ポップなオレンジ色がテーマカラーの「ヴーヴ・クリコ」のグッズやディオールの香水のボトルデザインなどでも知られるデザイナーが考案したボトルで、ワイン名の「281」はこの青の色がパントーンという色のコードの281番目ということからきています。きれいなロゼ色を際立たせるために考え抜かれた青の配色。ワインを飲み終わってもしばらく眺めていたくなります。

▼シャトー・ミニュティー
エム・ド・ミニュティー ,2000円
シャトー・ミニュティー・ロゼ・エ・オール 4000円※1500mlは1万円
シャトー・ミニュティー281 9000円
サッポロビールお客様センター 0120-207800

マグナムボトルで味わい尽くす、コルシカ島の珍しいロゼ

バーベキューやパーティーのときに盛り上がるのがマグナムボトル。とくに10人以上があつまる大人数の席では通常サイズのワインを全員で割るとグラスにちょっぴりしかワインがいきわたらず「もっと飲みたかったのに……」なんてことも。マグナムボトルならその心配は不要、注ぐのはちょっぴり大変ですが、見た目も華やかでインパクトは主役級。しかも、この「アジャクシオ ロゼ」はコルシカ島のロゼワイン。コルシカ島といえば、ニースやモナコ、高級リゾート地のひしめくコートダジュールから南へ200km、地中海に浮かぶフランスの一大リゾートアイランド。ブドウづくりの歴史は古く、紀元前にさかのぼるともいわれています。

シャカレロという聞き慣れない地元のブドウ品種からつくられたロゼは、それだけで好奇心旺盛なワインラバーの注目になること間違いなし。ややオレンジがかった美しいサーモンピンク色。チャーミングなベリー系のアロマにややスパイシーさを感じるフレッシュなスタイルです。豊かな果実からくる自然の甘みとうまみ、ほどよいボリューム感のバランスがよく、魚介はもちろんお肉とも相性も抜群。シャンパンで乾杯はパーティーでおなじみの光景ですが、ロゼワインで乾杯、というのもおしゃれなロゼの使い方です。

▼アジャクシオ ロゼ 2015 クロ オルナスカ 6500円1500ml
ラ・ヴィネ 03-5424-2581 オンラインショップ http://www.lavinee.jp/

日本のサクラが着想元、サクラの木の樽仕込みのロゼ

これまでプロバンスやコルシカ島と海辺のロゼを紹介してきましたが、それらと異なるキャラクターを持つのが内陸のロゼです。古城めぐりツアーが組まれるほど城が点在し「フランスの庭」と称される風光明媚(めいび)なロワール地方。この地方のロゼで有名なのが、世界三大ロゼに数えられるやや甘口のロゼワインですが、アンジュー地区のもっと内陸部にあるのがサンセール地区。辛口白ワインで有名なブルゴーニュのシャブリ地区にほど近くきりっとしたソーヴィニヨン・ブラン種の白ワインの銘醸地で、少しだけロゼと赤ワインもつくっています。

とくにこのサンセールのロゼは、蔵元の目の前にある「レ・シェゾー」という区画からとれた上質のピノ・ノワールを、オーストリア産のサクラの木製の特別な樽で熟成したというこだわりの1本。サクラの木とは珍しいと思ったら、なんと由来は日本の桜。醸造家のパスカルさんが来日した際日本の桜に感銘をうけ、2樽だけ仕込んだワインなのです。涼しい土地のピノ・ノワール種ならではの繊細な風味と、桜餅のような、なんともいえぬ樽の甘い香りに恍惚(こうこつ)となる辛口ロゼワインです。

▼サンセール ロゼ レ シェゾー2013 ジットン・ペール・エ・フィス 3600円
ラ・ヴィネ 03-5424-2581 オンラインショップ http://www.lavinee.jp/

肉料理にも合うしっかり系ロゼ

バラ色、サーモンピンク、タマネギのようなオレンジがかった落ち着いた色調。一口に「ロゼ」といってもバラエティー豊かなロゼワインの色は赤ワインと同じく黒ブドウの皮から生まれます。ティーバッグを浸して自分好みの濃さの紅茶をつくるように、皮と漬ける期間が長いほど色が濃くなり赤ワインに近いロゼになっていくのです。

これまで紹介したワインは色合いが淡くすっきりとした辛口。できればフレッシュなうちに飲むのに適したタイプですが、ここでご紹介する「タヴェル・ロゼ」は熟成も可能な力強いロゼの代表格。しっかりした味付けの肉にも合わせられるほどのパワーです。

エレガントさとパワフルさはもろ刃の剣で、どっしりしたロゼはときにやぼったいワインになることもありますが、この「ルナ・アポジェ」はパワーと女性的なやわらかさも兼ね備えた洗練された味わい。最近では軽いロゼをつくる生産者が増えるなか、伝統的なつくりを守り、色と味わいをしっかり引き出しています。「偉大なワインは自然からしか生まれないし、自然はコントロールしようとしてはいけないものだ」という信念に基づきビオディナミ認証も取得。お肉に合わせて赤も飲みたいけど、どっしりした赤は重すぎる……。そんなときにはこのしなやかなロゼが重宝します。

▼ドメーヌ・デ・カラビニエ ルナ・アポジェ 2015 3500円
ヴァンクロス 03-6450-3687

日本の最強コスパロゼ

マスカット・ベーリーA種でワインをつくらせたらピカイチ、山形県の朝日町ワインの「マイスターセレクション 遅摘みマスカットベーリーA ロゼ辛口」は、とにかくうま味がたっぷり。その理由は、ブドウの収穫を11月上旬~中旬まで待ち、「遅摘み」しているから。ブドウはゆっくりと熟し、芳しい香りを放つようになります。雪の多い山形では、収穫を遅らせると一歩間違えれば雪でブドウがダメになってしまう危険も。リスクを冒してもなおぎりぎりまで熟すのを待つ、ブドウ農家の本気がワインの品質に刻まれたロゼワインなのです。さてこのワインをパーティーなどで持っていくと、「おいしい!」と感激しなかった人を見たことがありません。

今が旬のさくらんぼのような濃いめのピンク色で、イチゴや花の香り、凝縮した果実のうま味がおしよせてきます。ほのかに感じる甘みは砂糖のべたっとした甘さではなく天然のフルーツからくるもの。おまけに「本当にこの価格でいいのですか?」と聞きたくなるくらいのリーズナブルな価格。とくに宣伝しなくても自然と売れてしまうワイナリーの人気商品なので、見かけたら手に取ってみてくださいね。

▼2016マイスターセレクション 遅摘みマスカットベーリーA ロゼ辛口 1500円
朝日町ワイン 0237-68-2611

※2016年からラベルの表記が「マスカットベリーA」ではなく「マスカットベーリーA」に変更された。

「LOVE ROSE」で世話人を務めるワインジャーナリストの綿引まゆみさんは「さまざまな産地・ブドウ品種で造られているロゼワインは、幅広い料理に合わせられるオールラウンダー」と魅力を語ってくれました。なにより白ワイン好きも赤ワイン好きもけんかしないのがロゼワインのいいところ。ロゼを味方につけてワインライフをよりハッピーに楽しみましょう。

(ライター 水上彩)

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